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留学生活体験記

【vol.96 2023年2月】(アメリカ・フラットヘッドバリーコミュニティカレッジ 田浦 士竜さんより)

 こんにちは。2022年9月から12月中旬までの約3カ月半、アメリカのモンタナ州にあるフラットヘッドバリーコミュニティカレッジ(FVCC)に留学しておりました田浦士竜です。FVCCがどのようなカレッジなのか、授業はどのような感じなのかについては、FVCCに留学した他の学生がすでに紹介していますので、私は自分自身の体験、主に自分の英語について紹介しようと思います。他の留学体験者の方とは少し異なる状態で留学をしたと思うので、同じような境遇の学生の参考になればと思います。

 私は実践経済学科の4年生です。この学科は英語を使う学科ではなく、自分自身も英語の勉強を継続してきたわけではなかったため、留学してすぐは本当に何も聞き取れず、何も話せないような状態でした。授業では先生の話が何も聞き取れず、他の生徒が何をしているのか、今何をすべきなのかもわかりませんでした。話す機会を与えられた時にも、丸暗記した英語を話し、それについて質問されると、正しく返すことができませんでした。そしてなにより、一番苦しかったのは友達との会話です。聞き取れない、話せないはもちろんですが、わからないことを友達に聞いたときに、それについて友達はゆっくり説明してくれているのにも関わらず、私はそれすらも理解できないことが本当につらかったです。

 このような現実を目の当たりにし、私が一番に感じたことは、ただ授業を受け、ただ友達と遊んで過ごすだけでは、自分は成長できないため、自主的に行動しないといけないということでした。

 そこで、私が工夫したことを一つ紹介します。それは、ESLの先生に頼んで、授業後1時間ほど1対1で英語を話す時間を取ってもらう、ということです。お願いする前は、10分だけでも時間をもらえたらいいなという思いでしたが、先生は忙しい中でも毎日少なくとも30分は時間を割いてくださいました。この1対1の会話は私にとって大きく役に立ったと思います。

 他にも細かいことはいくつかありますが、何よりも一番大切なことは、恥ずかしがらずに積極的に自ら発言したり、行動したりすることだと感じました。日本人はそのような行動を恥ずかしいことだと捉える人が多い印象ですが、アメリカでは私のそのような行動に対して、褒めてくれたり、アドバイスしてくれたりする人がほとんどでした。

 これらのことに継続して取り組んだ結果、最後の一カ月では、先生の英語はほとんど聞き取れ、授業にもついていくことができ、友達との会話もある程度できるようになりました。私のように勉強に励む生活は楽しくないと感じる人もいるかと思いますが、遊ぶ時間もたくさんあり、非常に楽しく充実した留学であったと感じています。そして、英語学習のことのみを紹介しましたが、異文化や異なる価値観、日本ではしたことのない体験など、様々なことを経験することができました。

 人それぞれ留学の目的や、どのように過ごしたいのか、留学前の英語力などは異なると思いますが、自分の行動次第で充実度は変わるので、一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。また、自分のように経済系の学部の学生で英語に自信のない学生でも、チャンスはあります。そして、留学は非常に価値のあるものだと思いますので、少しでも興味を持ったらぜひチャレンジして欲しいと思います。
大学の駐車場でのファーマーズマーケット
寮の窓からの景色
知り合ったおばあさんと行ったフラットヘッド湖
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