学長メッセージ

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新しい長崎県立大学の開学を迎えて

学長 池田 髙良

 平成20年4月1日、新しい長崎県立大学が開学しました。前身の長崎県立大学と県立長崎シーボルト大学が統合し、ひとつの大学になったのです。
 20世紀から21世紀にかけて、社会は大きく変革し、教育研究の高度化、専門分化、情報化、国際化が進み、大学はこれらの変化に対応してきました。しかし、社会の変革の大きさと速さは予想を超えるものであります。
 長崎県立大学は、このような社会の変革に的確に対応するために、前身の二つの県立大学が夫々の歴史の中で培ってきた伝統や実績の上に、さらに質の高い教育研究を積み上げ、また学生の多様なニーズに応えて、きめ細かな教育システムを構築することによって、個性あふれる大学へと発展させるべく、新たな出発をしたところであります。
 新しい大学の教育理念には、人間を尊重し平和を希求する教育、地域に根ざした研究と総合力による社会貢献をうたっております。
 教育に関しては、教養教育を重視するとともに、専門教育の国際通用性の確保を図りたいと考えております。また、他学部、学科の授業をも聴講できるシステムもつくりたいと考えております。そして、教育方法としては、マスプロ教育から少人数、個別対応の教育へと移行させたいと思います。
 学生に対しては、両校の教職員や学生との交流を深める中で良き友、良き師との出会いを通じて自らの感性を磨き、知・徳・体の錬磨を図り、社会での自立能力の向上に努めるよう望みます。
 研究に関しては、全学的に質の向上を図るために、とくに国際の場での研究成果の発表を促進するとともに、地域特性を活かした総合研究プロジェクトを推進し、また、東アジアを中心としたアジア研究の拠点形成を目指すなど専門研究による大学の特色づくりを進めます。そして、本年度、国際情報学研究科(修士課程)が新たに設置されたことで、大学では既設の経済学研究科(修士課程)、人間健康科学研究科(博士課程前期・後期)とともに、地域と国際社会における一層の活躍を期しているところであります。さらに、教育研究の重点化を目的として、国際交流センター、地域連携センター、教育開発センターの3つのセンターと、東アジア研究所を設置し、大学の特色・個性を現す拠点としたいと考えております。
 社会貢献に関しては、地域社会のニーズに基づいて運営されている大学であることの認識のもとに、地域の人々の健康・福祉の向上を図り、地域の情報化及びグローバリゼーションへの対応を支援し、また地域経済の活性化に資する政策を提案していきます。
 新しい長崎県立大学には、確固たる教育力、研究パワーが内在しております。このパワーを十分に発揮できるよう大学運営体制を固めていきます。
 キャンパスは、佐世保校とシーボルト校の二つに分離しておりますが、教育と研究と社会貢献の各分野で教職員、学生の交流を積極的に進め、ひとつの大学の構成員であることの認識を深めるとともに、学生の人間形成に役立てていきたいと考えております。両方のキャンパスはともに豊かな自然と美しい環境の中にあり、地域のシンボル的存在となっています。
 新しい大学では大学のイメージを明確に示すためにロゴマークを定めました。それは輝く太陽sunをイメージしたオレンジ色のSと、世界へ広がる海seaをイメージした深い青色のSが交叉した一見四つ葉のクローバー形をしたものです。そして、オレンジ色と青色がスクールカラーになります。
 学生数は、佐世保校・経済学部約2,000名、シーボルト校・国際情報学部約600名、看護栄養学部約425名、総数3,000余名であります。教員総数約150名、事務職員総数約55名となっております。
 新しい長崎県立大学はふたつの力をひとつにした新しい総合力でもって、大学の一層の発展を図り、個性が輝く大学として、みんなから選ばれ、注目される大学へと成長、進化していきます。
 新しい長崎県立大学の開学に際し、学長としての抱負と決意を述べました。県民のみなさんにおかれましては、新しい大学に注目し、今後の変革の状況をしっかり見つめて下さって、励まし、ご意見、お叱りを賜りますようお願い申し上げます。

* 備考

平成19年度までに入学された学生及び看護学科へ編入される学生さんについては、卒業されるまでの間、以前の長崎県立大学、県立長崎シーボルト大学に在籍することになります。すなわち、在学生が卒業予定の平成23年3月までは二つの大学は存続します。

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