令和5年度入学式 学長訓辞
2023-04-07
カテゴリ:お知らせ
学 長 訓 辞
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは今日から長崎県立大学の一員です。心から歓迎します。
ご家族をはじめ、皆さんを応援し、成長を楽しみにしておられる方もいらっしゃるでしょう。その期待に応えられるように、自覚を持って頑張ってください。
長崎県立大学は、その名の通り、長崎県によって、県民の皆様のご支援のもとに設立していただいている大学です。また地元の佐世保市、長与町をはじめとする各自治体、同窓生、多くの関係者の方々のご協力に支えられて、運営することができています。そのことへの感謝と責任を、心に留めておきましょう。
長崎県立大学は、その名の通り、長崎県によって、県民の皆様のご支援のもとに設立していただいている大学です。また地元の佐世保市、長与町をはじめとする各自治体、同窓生、多くの関係者の方々のご協力に支えられて、運営することができています。そのことへの感謝と責任を、心に留めておきましょう。
本日は、皆さんのお祝いのために、大変お忙しい中、御来賓として、長崎県知事 大石 賢吾 様、長崎県議会議長 中島 廣義 様、佐世保市長 朝長 則男 様 代理 佐世保市副市長 田中 英隆 様がご臨席くださっています。また、本学の設置者である長崎県公立大学法人理事長の稲永 忍 様も見守ってくださっています。皆様、本当にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
令和5年度の入学式に当たり、私から新入生の皆さんに3つのことをお話しします。
一つ目。大学での学びは、高校までの学びとは全く違います。意識と姿勢を切り替えてください。
令和5年度の入学式に当たり、私から新入生の皆さんに3つのことをお話しします。
一つ目。大学での学びは、高校までの学びとは全く違います。意識と姿勢を切り替えてください。
これまでは、教科書などに書かれていることや先生の話を受け止め、理解、吸収することが中心であったと思います。それも大事です。しかし、大学には学習指導要領も検定教科書もありません。自分は何をしたいのか。どう生きたいのか。そのために何を誰からどう学び、どうしたいのか。人任せではなく、自身で考え、求め、行動し、自分の道を創ってください。
皆さんのエネルギーと時間を、ぜひ、好きなこと、得意なこと、夢中になれることに、思う存分注いでください。きっと、新しい景色が見えてきます。
大学はそれを応援します。しかし、主体は皆さん自身です。
二つ目。世界を広げてください。
大学はそれを応援します。しかし、主体は皆さん自身です。
二つ目。世界を広げてください。
半径5メートル、10メートルの自分の周りだけを基準にするのではなく、例えば自分とは全く違う立場から見るとどうなのか。県全体、日本全体という視点から見ればどうか。世界では今、何が起きているのか。過去の歴史はどうか。これからどうなっていくのか。自分の考えや経験だけにとらわれず、多様な視点からものを見る、ということです。
長崎は多様性と平和の街です。世界は多様性に満ちています。皆さんも、私も、そのほんの一部しか知りません。いろんな人や文化に出会い、視野を、想像力を、広げる努力をしましょう。
また、長崎は、1945年8月9日午前11時2分、人類の歴史上たった2回しかない原子爆弾の投下により大勢の人々が筆舌に尽くせぬ被害と苦しみを受けた地です。日本に生きる者として、知っておかねばならない歴史です。
歴史を学ぶのは、現在と未来に活かすためです。大学の教育や研究は、人を幸せにするためのものです。皆さんの本学での学びやこれからの生き方が、平和な未来につながることを切に願います。
三つ目。全ての人が気持ちよく大学生活を送れるように、という願いを込めて、私自身が人に対する接し方として心掛けていることをお話しします。参考としてお聴きいただければと思います。それは、「人を人と比べない」、そして「人を貶めない」ということです。
三つ目。全ての人が気持ちよく大学生活を送れるように、という願いを込めて、私自身が人に対する接し方として心掛けていることをお話しします。参考としてお聴きいただければと思います。それは、「人を人と比べない」、そして「人を貶めない」ということです。
自ら望んで入る競争の世界は別です。私が言うのは、そうではなく、日常の生活において、人を別の誰かと比べて、どちらが上だ下だと言って、わざわざ誰かを貶めるような見方、言い方はやめませんか、ということです。人は一人ひとり違います。お互いを尊重し、認め合う、そういう大学、社会がいいと思いませんか。
比べるとすれば、その相手は過去の自分でしょう。目標は、昨日の自分を超えること。去年の自分を超えること。皆さんが入学した「今」と比べて、これからどれだけ大きく成長し、変わっていかれるか。私もとても楽しみです。
以上、「大学での学びは高校までとは違う」ということ、「世界を広げましょう」ということ、「人と比べない、人を貶めない」ということ。この3つをお話ししました。
私は大学では心理学を専攻しました。卒業してもう40年近くになりますが、当時の同級生とは今でも付き合いが続いています。
大学時代にもっと真面目にやっておけばよかったなと思うのは、私の場合は、外国語とプログラミングです。皆さんはそういう悔いを残さないようにしてくださいね。
最後に、イギリスの天文学者ハーシェルが二十歳くらいのときに友人に語ったとされる有名な言葉を紹介します。ご存じかもしれません。こういうものです。
「わが友よ。我々が死ぬときには、我々が生まれたときより、世の中を少しなりとも良くして往こうではないか。」
私もそう思って生きてきました。
以上、「大学での学びは高校までとは違う」ということ、「世界を広げましょう」ということ、「人と比べない、人を貶めない」ということ。この3つをお話ししました。
私は大学では心理学を専攻しました。卒業してもう40年近くになりますが、当時の同級生とは今でも付き合いが続いています。
大学時代にもっと真面目にやっておけばよかったなと思うのは、私の場合は、外国語とプログラミングです。皆さんはそういう悔いを残さないようにしてくださいね。
最後に、イギリスの天文学者ハーシェルが二十歳くらいのときに友人に語ったとされる有名な言葉を紹介します。ご存じかもしれません。こういうものです。
「わが友よ。我々が死ぬときには、我々が生まれたときより、世の中を少しなりとも良くして往こうではないか。」
私もそう思って生きてきました。
皆さんの未来はこれからです。1日1日を大切に、長崎県立大学で学び、成長していかれることを願っています。一緒に頑張りましょう。
令和5年4月5日
長崎県立大学学長
浅 田 和 伸
長崎県立大学学長
浅 田 和 伸