平成22年度卒業式

平成22年度 県立長崎シーボルト大学卒業式 学長訓辞
平成22年度 長崎県立大学大学院修了式 学長訓辞

 本日、ここに平成22年度県立長崎シーボルト大学卒業証書・学位記授与式、並びに長崎県立大学大学院(国際情報学研究科及び人間健康科学研究科)修了証書・学位記授与式をとり行うことになりました。
 めでたく卒業証書を受け学士となられた卒業生234名、大学院において修士の学位を取得された15名、博士の学位を取得された1名の方々には、心よりお祝い申し上げます。おめでとう。

 卒業生、修了生の皆さんはもとより、皆さんの勉学を今日まで励まし支えて下さったご家族の方々のお喜びもさぞかしとお察し申し上げます。
 また、本日の式典に際しましては、公私ともにご多用の中、ご臨席賜りました長崎県知事中村法道様、長崎県議会議長末吉光徳様をはじめご来賓の方々には日頃から大学の運営と発展のために多大のご支援とご指導を頂いていることに対し深く感謝致します。また、教職員の皆様には、学生の勉学、生活をしっかりと支え、ご指導下さいましたことに学長として感謝申し上げます。
 卒業生、修了生の皆さんには、この機会に皆さんを今日まで導いて下さった多くの方々、皆さんの成長を暖かく見守って下さった地域の人々、そして広く社会全体に対しても感謝の気持を新たにして頂きたいと思います。

 さて、卒業式、修了式というお祝いの式典ではありますが、最初に震災について一言述べさせて頂きます。3月11日に発生しました東北・関東大震災では未曽有の災害を蒙っており、未だ終息の目途も立っておりません。犠牲になられた方々には哀悼の意を表し、災害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 卒業生、修了生の身内の方またはお知り合いの方に災害に遭われた方もおられるかと思います。皆さんには、この大災害は我々人類に示された教訓として受け止めるだけでなく、自らに与えられた試練として、また災害体験者として苦しみや悲しみを共有して頂きたいと思います。
 卒業生、修了生の皆さんには、地球や環境の変動が人間の政治、経済、医療、福祉、情報など全ての活動に如何に大きな影響を及ぼすかを実感されたことと思います。自然災害、人為災害を問わず、常に危機管理の意識を持つよう心掛けて下さい。大学で学んだことを基礎にして、社会でも改めて危機管理について学んで下さい。
 さて、皆さんが飛び立って行く社会はグローバル化社会であり、人間が活動する全ての分野で、全ての地域で国境はなくなっています。
例えば、リーマンショックによる景気の悪化、北からの渡り鳥が運んできた鳥インフルエンザ、ヒトでの新型インフルエンザの流行、さらには最近では、ウィキリークスによる世界の極秘情報の漏洩など世界中の人間の活動に多大の影響を及ぼしました。これらの現象は皆さんが今から遭遇する仕事に直接、間接に係わっているのです。決して遠い国の出来事ではなく、他人事でもなく、皆さん自身が避けることが出来ない現象です。場合によっては積極的にこのような仕事に係わることになるかも知れません。ボーダーレス、グローバル化社会に適応して行くためには、先づは地域を知り、日本を知り、世界を知り、そして己を知ることが必要且つ重要なことです。その上で自らを信じ、失敗を恐れず、勇気をもって行動することが大切です。また、多文化環境の中で生活することが日常化し、仕事に国際通用性が求められる時代になりました。生涯に亘って地域と世界に学ぶことの大切さを忘れないで下さい。
 大学を卒業・修了してグローバル化社会へ出ると様々な試練に遭遇すると思います。そんなとき、一人で頑張ろうとする意欲は大切ですが、頑張りには限界もあることを知ることも学びであります。そんなとき、大学での親友の存在を思い出して下さい。友達に学んで下さい。人は人に学び人に支えられています。そして人を支えることのできる人になって下さい。
 終わりに、卒業生、修了生の皆さんの一人ひとりの前途に幸い多いことを祈り、併せて大いなる活躍に期待を寄せて、学長訓辞とします。

平成23年3月18日                              

県立長崎シーボルト大学、長崎県立大学
学長  池田髙良

平成22年度 長崎県立大学卒業式 学長訓辞

平成22年度卒業式

 本日、ここに平成22年度長崎県立大学卒業証書・学位記授与式並びに大学院経済学研究科修了証書・学位記授与式をとり行うことになりました。めでたく卒業証書を受け学士となられた卒業生409名、大学院において修士の学位を取得された17名の方々には、心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
 卒業生、修了生の皆さんはもとより、皆さんの勉学を今日まで励まし支えて下さったご家族もさぞかしお喜びのことと存じ、お祝い申し上げます。
 また、本日の式典に際しましては、公私ともにご多用の中、ご臨席賜りました長崎県知事 中村法道様代理 長崎県副知事 藤井健様、長崎県議会議長 末吉光徳様代理 長崎県議会議員 宮内雪夫様、佐世保市長 朝長則男様をはじめご来賓の方々には日頃から大学の運営と発展に多大のご支援、ご指導を賜っていることに対し、深甚の謝意を表します。また、教職員の皆様には、学生の勉学、生活をしっかりと支え、ご指導下さったことに対し、学長としても感謝申し上げます。
 卒業生、修了生の皆さんには、この機会に今日まで導いて下さった多くの方々、皆さんの成長を暖かく見守って下さった地域の方々、そして広く社会全体に対しても感謝の気持を新たにして頂きたいと思います。
 さて、卒業式、修了式というお祝いの式典ではありますが、最初に震災について一言述べさせて頂きます。3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では未曽有の被害を受け、その全容が明らかにならないほど甚大かつ広域的な大惨事となっております。犠牲になられた方々には哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 卒業生、修了生の身内の方またはお知り合いの方に被害に遭われた方もおられるかと思います。皆さんには、この大災害は我々人類に示された教訓として受け止めるだけでなく、自らに与えられた試練として、また災害体験者として苦しみや悲しみを共有して頂きたいと思います。
 卒業生、修了生の皆さんには、地球環境の変動が人間の政治、経済、医療、福祉、情報など全ての活動に如何に大きな影響を及ぼすかを実感されたことと思います。自然災害、人為災害を問わず、常に危機管理の意識を持つよう心掛けて下さい。大学で学んだことを基礎にして、社会でも改めて危機管理について学んで下さい。
 さて、皆さんが飛び出して行く社会はグローバル化社会であり、全ての職業分野で、国境がなくなっています。2008年のアメリカでのリーマン・ショックにより世界の経済は混乱し、わが国では経済活動の不安定化や雇用不安をもたらし、企業の海外移転も通常の活動となりました。そして、外国で働くことが当然の時代になっているのです。一方、かつての発展途上国が教育、経済の発展によって先進国の仲間入りをして、その結果、先進国間の競争が激しくなっています。しかし、一方、アジア、アフリカの国々では貧困に起因する国の危機が連鎖的に発生しています。まさにストレス・フルな時代になっています。のんびり生きたいと望んでも、のんびりすることのむづかしい時代です。
 とは言え、どのような厳しい時代であっても人類が楽しく生きるための知恵が必要です。そのためには、先づは世界を知り、日本を知り、地域を知って、自らの仕事との係わりを知ることが重要です。その上で自らを信じ、失敗を恐れず、勇気をもって行動することです。ただ、一人で頑張ろうとする意欲は大切ですが、頑張りにも限界があることをも知っておいて下さい。
 時には癒しを求めることも必要です。こんなとき、人間同志の付き合い、とくに大学時代の親友は大きな支えになってくれると思います。大学での友達との付き合いを大切にして下さい。そして友達を支えることの出来る人間になって下さい。
 長崎県立大学は、同窓の先輩とともに卒業後も皆さんを支えて行きます。進路に不安を持っている人も居ると思います。卒業後も気楽に大学を訪ねて下さい。大学は皆様と生涯に亘って付き合って行きたいと思います。
 終わりに、卒業生、修了生の皆さん一人ひとりの前途に幸せ多いことを祈り、併せて大いなる活躍に期待を寄せて、学長訓辞とします。

平成23年3月23日                     

長崎県立大学 学長 池田 髙良