平成22年度入学式

第3回(平成22年度) 長崎県立大学入学式 学長訓辞

平成22年度入学式

 本日、ここに長崎県立大学に入学された学部学生739名、大学院学生41名の皆さん、入学おめでとうございます。
 皆さんは、入学試験の関門を見事に突破され入学の栄冠を勝ちとられました。今、入学の喜びとともに大学生活への期待に夢がふくらんでいることと思います。
 また、今日まで皆さんを育み、支え、励ましてこられたご家族の方々には、さぞかしお喜びのことと察し申し上げます。私共教職員は入学された皆さんと同じく長崎県立大学に学び勤める先輩として、皆さんの入学を心より歓迎致しますとともに、皆さんの新鮮の意気と若いエネルギーの発揚に大いなる期待を抱いております。
 また、本日は本学の入学式に際しまして公私共にご多用のなかご臨席賜りました長崎県知事 中村法道様、長崎県議会議長 末吉光徳様はじめご来賓の方々には、日頃から大学運営へのご支援・ご指導頂いていることに対して感謝申し上げますとともに、新入生に対して励ましとご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、わが国では世代の約半数が大学に進学する時代を迎えていますが、今後も、さらに市民の大半が年齢を問わず高等教育にアクセスできる社会、すなわち知識基盤社会が築かれて行くものと考えられます。そして、これからの大学は21世紀の知識基盤社会の主体者となる人材を生み出すのが大きな使命になります。世界の中で先進国となった日本は、知識と技能でもって世界の政治、経済の安定と発展、生命の安全、安心な社会形成、さらには地球環境と生態系の劣化防止に貢献することが使命であります。
 皆さんが今から学ぶ大学教育は、皆さんが21世紀のグローバル化社会で専門的知性をもった市民として知識基盤社会を支える責務を果たすために準備されているものであります。
 大学教育プログラムには、コースワークとしての教養教育と専門教育とがあり、リサーチ・ワークとしてのゼミナール、卒業研究と大学院研究があります。何れも別々に存在するものではなく、系統的且つ不可分の科目であります。
 入学して最初に学ぶ教養教育は専門教育の学部・学科に共通のものであり、社会の中で人間として成長するために必要な基本的な教育プログラムであり、また、大学では、グローバル化社会の中でたくましく生きて行くために不可欠な実践的外国語能力と情報技術の修得を重要視しています。そして皆さんが迸んだ学部・学科の専門教育プログラムでは、夫々の学問体系と教育目標に沿って授業が行われます。このプログラムを通して、自らの夢や職業観を具現化して行くよう心掛けて下さい。
 人文・社会科学分野では地域や世界における政治、経済、文化、情報、平和など人間の営みと社会の仕組みの課題について学び、生命科学分野では自然と生物、食育、医療、福祉など人間の安心・安全の課題について学ぶことになります。その中で自ら課題を見い出し、教員と協働で行う研究は研究のプロセスを学び、社会での課題解決能力を育てるために大切な教育プログラムであります。
 大学は学びの場であります。授業すなわち講義、演習、実習が学習の主要な部分であることは勿論です。さらに、学外でのボランティア活動、インターンシップ、地域での学びなど社会体験は人々の生き方、人々とのつながり、社会の仕組みを学ぶためにも大切なことです。
 人生の中で、大学生時代ほど物事を自由に考えることができる時期はほかにありません。青春を謳歌できるのも大学生時代です。勉学だけでなく課外活動での活躍をも期待しています。大学と地域に学びながら世界へも学びの場を拡げて下さい。
 大学は皆さんが大学生活を通して自らの夢や進路について目標を達成できるよう支援します。そして、皆さんが夫々の目標を達成できるよう期待しています。
 終わりになりますが、皆さんの大学生活が夫々の人生の中で最も価値のある時となりますようお祈りし、入学式に当たっての訓辞とします。

平成22年4月3日                       

長崎県立大学 学長 池田 髙良