学術講演会講師・講演概要について

令和元年度 学術講演会講師・講演概要について

永井 知美 氏

株式会社東レ経営研究所
チーフアナリスト
東京大学文学部ロシア語・ロシア文学科卒業。山一証券経済研究所外国企業調査部アナリストを経て東レ経営研究所入社。現在同社産業調査担当のチーフアナリスト。
毎日新聞出版「週刊エコノミスト」の「海外企業を買う」コーナーに連載、他テレビ、新聞でのコメント多数。
〈公職〉 金融庁企業会計審議会委員(2005年~2015年) 内閣府統計委員会専門委員(2014年~2015年)
  • テーマ「中国・広東省・深圳レポート―世界の工場からイノベーション都市への転換図る。深圳企業のファーウェイが米中貿易摩擦のターゲットになる理由は?」
     深圳は中国最初の経済特区の一つで「世界の工場」の象徴であった。人件費高騰に伴い量産地としての魅力は低下した。然し、時代の変化に応じイノベーション都市化を進め、新サービスや新製品を生み出し、小さな漁村から40年で中国四大都市となった。なぜ人件費高騰を克服して、高成長を遂げ次々にイノベーションを生み出したのか、深圳企業のファーウェイとZTEが米中貿易摩擦のターゲットなのかに注目し日本企業が読み取れるものは何かを考えたい。

山本(前田) 万里 氏

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
本部 企画戦略本部 研究管理役
(筑波大学グローバル教育院教授(協働大学院))
1986年千葉大学大学院修士課程修了。農学博士。1986年農林水産省入省後、中国農業試験場、野菜茶業試験場、食品総合研究所、農業・食品産業技術総合研究機構食農ビジネス推進センター長を経て現職。筑波大グローバル教育院教授。2013年内閣府産学官連携功労者表彰農林水産大臣賞、2016年日本農芸化学会技術賞、2018 年日本農学賞受賞。
専門分野は食品機能学、食品化学。抗アレルギー作用をもつ「べにふうき」緑茶の開発に従事。
  • テーマ「機能性表示農林水産物開発のすすめ」
     日本の機能性食品の表示制度は、世界に先駆けて施行された特定保健用食品制度、ビタミン、ミネラル、n-3系脂肪酸を規格基準型表示する栄養機能食品制度、生鮮食品も認められた届出型機能性表示食品制度がある。本講演では、生鮮食品を含む農林水産物に関わる機能性表示食品制度の概要や改正ガイドライン、機能性農林水産物開発の現状や開発上の課題などを紹介する。

田中 秀夫 氏

愛知学院大学客員教授・京都大学名誉教授
滋賀大学から京都大学大学院(1973年)、学振研究員を経て1981年に甲南大学。1990年、京都大学。『スコットランド啓蒙思想史研究』(1991年)で博士。1993年に教授。1996年に英国で在外研究。2010年、学部長・研究科長を経て2013年から現職。
経済学史学会(2015年、代表幹事)、社会思想史学会、日本イギリス哲学会(2004年、会長)などで活動。著書は『アメリカ啓蒙の群像』(2012年)その他。
  • テーマ「21世紀の世界はどうなるか―アダム・スミスから考える」
     今回の講演では、アダム・スミスの思想を参考にしながら、21世紀の世界がどうなるかを考えてみる。スミスは意図せざる結果という把握を社会現象・歴史に見て取った。それは人間の全能性の否定を意味したが、20世紀にジェノサイドを経験した人類は、意図せざる結果に翻弄されるわけにはいかない。21世紀の地球社会が直面する問題を解決し、繁栄するには、我々はどう行動すべきかを考えることにしたい。