学術講演会講師・講演概要について

学術講演会講師並びに講演概要について

藤木 博太 氏(徳島文理大学名誉教授・佐賀大学医学部客員研究員)

 1936年福岡市生まれ。1961年九州大学医学部医学科卒業。1962年国立東京第一病院にてインターン終了、医師免許取得。ドイツ、マックス・プランク生化学研究所研究職助手、室長を経て、1977年国立がんセンター研究所がん転移研究室長、集団検診研究部長、がん予防研究部長。1993年埼玉県立がんセンター研究所副所長、所長、参事。2002年徳島文理大学薬学部生化学教室教授。2003年徳島文理大学、徳島文理大学・短期大学部副学長。2013年徳島文理大学名誉教授。佐賀大学医学部臨床検査医学講座客員研究員。
  • テーマ 緑茶によるがん予防と抗がん効果の亢進
     高齢者に最も多い病気は「がん」です。高齢者、がん既往者、遺伝的素因がある人は、がん予防薬を求めています。緑茶はがんを予防します。埼玉県民の疫学データによると、一日10杯の緑茶の飲用は、がんの発生を7.3歳(女性)遅らせ、岐阜大学医学部で行われた大腸ポリープ再発予防の臨床試験では51.6%の予防効果を示しました。緑茶カテキンと抗がん剤との併用は、がん治療効果を著しく亢進することを示した最近の研究も紹介します。
     

森 達也 氏(映画監督・作家・明治大学特任教授)

 1980年代前半からテレビ・ディレクターとして、主に報道とドキュメンタリーのジャンルで活動する。1998年にドキュメンタリー映画『A』を公開。ベルリンなど世界各国の国際映画祭に招待され、高い評価を得る。2001年、続編『A2』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。同時期に執筆も始める。主な著書は、映画撮影の舞台裏を描いた『A』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『下山事件』(新潮社)など。
  • テーマ 『放送禁止歌』から考える表現の自由とジャーナリズムの本質、そしてメディア・リテラシー
     表現の自由と人は簡単に口にする。でもその自由はどのような内実によって担保されているのか。そしてどのような状況でどのように制限されるのか。あるいはされないのか。ジャーナリズムという言葉は誰もが知っている。でもその本質は何か。何のために存在するのか。そしてこの国のジャーナリズムの現状はどのように考察されるべきなのか。そしてメディア・リテラシーはなぜ必要なのか。そのポイントは何か。真実と虚偽はどのように見分けることができるのか。自作『放送禁止歌』をきっかけに考える。
     

安藤 隆穂 氏(中部大学教授・名古屋大学名誉教授)

 1949年愛知県生まれ。1973年名古屋大学法学部卒業。1979年同大学大学院経済学研究科(後期)博士課程単位取得。1979年名古屋大学経済学部助手、1983年同講師、1988年同助教授、1994年同教授、2013年名古屋大学高等研究院長。2015年中部大学全学共通教育部・研究推進機構高等学術研究所教授。経済学博士。2009年フランスを中心とした自由主義思想の成立過程の研究『フランス自由主義の成立―公共圏の思想史』(2007年)で日本学士院賞を受賞。
  • テーマ 今、市民として生きる意味~『人間および市民の諸権利の宣言』(1789年、フランス)を振り返りながら
     私たちは市民の権利を獲得し、戦後70年を生きてきました。今、日本の内外で出現する新しい政治的困難の中で、改めて、私たちが市民であることの意味を問い直しましょう。どうしたら、私たちそれぞれの市民の権利に活力を養うことが出来るのでしょうか。1789年のフランス『人権宣言』を、このような略称で呼ぶことの是非も含め、読み直すことを入口に、個人の権利、市民の権利、公共性について、その日常的意味を考えます。