個性豊かな長崎の離島が、まるごと学びのフィールドに
日本で最も離島のある長崎県にキャンパスを構える長崎県立大学では、佐世保校、シーボルト校に次いで、県内の島を第3のキャンパスと位置づけています。「しまなび」プログラム「長崎のしまに学ぶ」には1年次の全学生が参加。各地域の現状や課題を学び、それぞれが自分なりの解決策を考えます。更にその発展形として、2年次の希望者は「しまのフィールドワーク」で、事前学習を行った上で、実際に島に3泊4日滞在しながらフィールドワークを行います。現地でそれぞれの島の課題解決策を模索する中で、思考力・行動力・チームワークという3つの能力を引き出し、学生の基礎的な能力を高めることを目標としています。
事前学習と現地調査を組み合わせて、島の課題を解決
まず「長崎のしまに学ぶ」では、代表的な7つの島についての現状や課題を学びます。人口減少は共通する大きな課題であり、学生も真っ先に移住をテーマにしがちですが、プログラムではより踏み込んだ具体的な振興策を考えていきます。またそれぞれの島からコーディネーターを招いて、リアルな島での生活環境や背景を直接聞くことで、島に対する考えを深めるきっかけとなります。そして「しまのフィールドワーク」ではグループごとにフィールドワークの計画を立案し、自分たちで課題解決の方法を探りながら、現地でのアンケート調査や検証、インタビュー等を実施。島というフィールドを体感することで、予想もしなかった課題や可能性が見つかります。
大学生・社会人としての基礎力と、学びへの姿勢を身につける
「しまなび」プログラムでは、いろんな地域から集まったバックグラウンドの異なる学生と議論を交わすことで、自分の視野を広げることができます。また、プログラムでは島をテーマにしていますが、そこで培われる能力は、今後の学生生活や、社会人としても活かされるものです。「しまなび」プログラムが、高校までの授業とは異なる、自ら学びを深めていく大学ならではの学修への橋渡し役となることを期待しています。