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研究ピックアップ 
李 節子
看護栄養学部 看護学科 教授 李 節子
フォレンジック看護と在日外国人の健康支援について研究をおこなっています。

看護栄養学部 看護学科 教授
李 節子 (リ セツコ)

#国際母子保健 #母性看護学 #フォレンジック看護学
Q.01
研究テーマとその内容、具体的な取り組みについて教えてください。

A.
主な研究テーマは、「フォレンジック看護」と「在日外国人の健康支援」についてです。
2020年に開催された、第7回日本フォレンジック看護学会学術集会では大会長を務めました。「公的空間・サイバー空間における性暴力と健康被害」というテーマで大会長講演を行いました。在日外国人の健康支援に関しては、約40年間の研究、NGO活動等があります。数多くの論文、著書があり新聞等でも取り上げられています。直近の教科書としては、「在日外国人の健康支援と医療通訳 誰一人取り残さないために」(杏林書院 2018)、「フォレンジック看護 性暴力被害者支援の基本から実践まで」(医歯薬出版 2016)があります。
Q.02
この研究をはじめようと思ったきっかけについて教えてください。

A.
臨床現場での出会いからです。私は助産師ですが、女性のリプロダクティブヘルス・ライツ、ジェンダー平等のために何かしなければと思ったのが研究のきっかけです。
2006年からSANE(Sexual Assault Nurse Examiner)性暴力被害者支援看護職として活動し、2020年には日本フォレンジック看護学会認定の日本版性暴力対応看護師(SANE-J)となりました。
Q.03
研究内容が身近な社会とどのように関わり、影響を及ぼすのか教えてください。

A.
日本国内では、国際保健医療学会代議員、特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会理事、特定非営利活動法HAND理事、公益財団法長崎県国際交流協会評議員、日本フォレンジック看護学会理事を務め、また、世界的には2014年~2020年までUN Women’s Safe Cities Global Initiative 堺セーフシティプログラムの総監修を担いました。
大学の授業では、グローバルヘルス、国際看護、母性看護学、看護研究等を教えています。
研究活動、社会貢献等の内容は、それぞれの授業、研究指導、学生相談等にすべて還元しています。また、私の研究課題は、看護専門職国家試験問題必須課題ともなっています。
Q.04
今後、研究をどのように進めていこうと考えていますか。

A.
私の夢は性暴力社会に対して、「ひとり、ひとりが、いま暮らしている社会のそこにある、性暴力の存在に気づいて、人々と痛みを共にして、すべての人が安全に健康に暮らせるように、よりよい行動を創る。」ことです。今後も、すべての人が安全に安心して暮らせるような平和な社会を創る研究をしていきたいと思っています。
Q.05
ゼミや講義で学生を指導をする上で、いつも心がけていることや大切にしていることはありますか。

A.
学生さんは、未来社会を創る「宝」です。その可能性を大切にして、それぞれの「力」を最大限に引き出していきたいと思っています。楽しく、充実した指導をいつも心がけています。学生さんの「今」だけも視るのではなく、10年後の姿を思い浮かべながら、「夢」を託しています。これから広がる長い人生行路を楽しく、逞しく、豊かに歩んでほしいと思っています。そのための大学教育だと思っています。
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