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波佐見焼サクセッサー養成講座×長崎県立大学が開催されました
2021-12-01
カテゴリ:お知らせ
 10月30日(土)佐世保キャンパスで「波佐見焼サクセッサー養成講座×長崎県立大学」が開催され、学生、教職員の約50名が参加しました。

 この講座は波佐見焼振興会が主催し、長崎県・波佐見町が後援を行う事業で、国内様々な大学を会場として講座が行われてきた実績があります。
 今年はコロナ禍の中ではありますが、感染症拡大防止対策を施したうえで佐世保キャンパスを会場として開催されました。
 また、今回の講座は、波佐見焼振興会より受託研究を受けている実践経済学科竹田ゼミ(地域産業研究室)も協力、相互の取組により実現したものです。

 午前中は「波佐見焼の歴史」、「製造工程」、「流通とデザイン」を座学で学び、午後からは6つの製造工程の実演見学と体験をしました。
 6つの製造工程(1:石膏型 2:排泥鋳込み 3:機械ロクロ 4:圧力鋳込み 5:手ロクロ 6:絵付け)
 
 参加した学生からは「職人さん一人ひとりの繊細な技術や作品に込める熱い姿勢を見て、今後の就職活動の中仕事のやりがいも重要な要因として意識しながら活動したい」、「器一つを作るのに多くの人が関わっていることを知り、現在使用している器を大切に使いたいと思った。また、日本の工芸品の美しさについて改めて気づく事が出来た。グローバル化が進み従来のやり方に変化を加えながら多様性に対応しつつも、伝統を守りつづける波佐見焼の姿に、その魅力をさらに感じた」といった感想が聞かれました。

 波佐見焼をつくるための道具を実際に見たり、それを使うそれぞれの製造工程の職人さんたちの実演を見学・体験することを通じ、焼き物作りの現場を肌で感じるような経験が出来たようです。

 講座終了後は、波佐見焼振興会の兒玉盛介会長より波佐見焼サクセッサー養成講座修了証が参加者へ渡されました。


開会式の様子
波佐見町教育委員会 中野 雄二学芸員
長崎県窯業技術センター 吉田 英樹陶磁器科長
西海陶器 児玉賢太郎代表取締役社長
機械ロクロ
圧力鋳込み
石膏型
排泥鋳込み
手ロクロ
絵付

他にも、実践経済学科竹田ゼミ(地域産業研究室)の様々な活動を紹介します。

・長崎県波佐見町での市場調査
 波佐見焼振興会からの受託研究で、波佐見焼の市場調査を行っています。
 11月までに877件のアンケートを集め、2021年12月までに波佐見町で約2,000件のアンケートを集める予定。
 現地で消費者の声を聞き、学生たちは「波佐見焼のターゲットは誰なのか」など、地域産業活性化の取り件みを学んでいます。
 ※この調査は新型コロナウイルス長崎県内感染ステージ1に調査を行ったものです。

アンケート調査票を使って、消費者の属性や趣向を市場調査している様子(長崎県波佐見町)
アンケート調査票の回答で人気が高かったカフェを追証体験している様子(長崎県波佐見町)
・佐賀県有田町での市場調査と有田焼SDGsの取り組み
 有田商工会議所からの受託研究で、有田焼SDGsのインタビュー調査と有田焼のマーケティング調査を行っています。
 10月に有田町では累計311件のアンケートを集めました。
 現地で消費者と生産者の声を聞き、学生たちは「有田焼のターゲットは誰なのか」など、地域産業活性化の取り組みを学んでいます。
 また、佐賀県陶磁器工業協同組合・肥前陶磁器商工協同組合に籍を置く窯元青年部の有田陶交会(https://nextrad.jp/)から協力依頼を受けて、有田焼SDGsの取り組みも行っています。
 10月22日と10月23日に催された有田焼SDGsイベントで地域産業研究室は、小さな鉄粉やピンホールなどが付着しているなどの理由で規格外品となっている有田焼の社会実験販売を担当しました。
 ※この調査は新型コロナウイルス長崎県内感染ステージ1に調査を行ったものです。

・岐阜県多治見市での市場調査
 多治見陶磁器卸商業協同組合からの受託研究で、美濃焼の市場調査を行っています。
 10月に多治見市では累計1,066件のアンケートを集めました。
 現地で消費者と生産者の声を聞き、学生たちは「美濃焼のターゲットは誰なのか」など、地域産業活性化の取り組みを学んでいます。
 ※この調査は新型コロナウイルス長崎県内感染ステージ1に調査を行ったものです。

消費者に有田焼SDGsの取り組みを説明している様子(佐賀県有田町)
有田焼の窯元さんから有田焼SDGsの取り組みをインタビューしている様子(佐賀県有田町)
アンケート調査票を使って、消費者の属性や趣向を市場調査している様子(岐阜県多治見市)
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