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公共政策学科教員が大阪鋼管株式会社にて社員合同研修講師を担当
2025-07-07
カテゴリ:お知らせ
2025年6月、公共政策学科の石田聖准教授が、大阪鋼管株式会社の管理職・中堅社員を対象とした研修会を6月13日・6月20日で開催しました。大阪鋼管株式会社は、1921年(大正10年)創業、日本初の「冷間引抜鋼管」技術を導入し、鋼管製造で100年以上の実績を誇る県内企業です。
 今回の研修では、米国オレゴン州ポートランド市の取り組みから「風通しの良い組織風土の醸成」「企業として、地域社会での役割」を学び、「働き甲斐のある会社」になるための座学講義とグループディスカッションを行いました。

 ポートランド市はオレゴン州にある活気と独自の文化を持つ都市として知られており、環境意識が高く、住民参加型のまちづくりで知られ、日本をはじめ国際的にも注目される住みやすい街との評価が高い都市となっています。同市における市民参加の実践、行政・企業・市民など多様な主体による協働の蓄積が、さまざまな地域の課題を「じぶんごと」として捉え、市民一人ひとりが話し合い、課題を解決していくという取り組みが街をより良いものにしています。今回、こうした価値観・考え方を会社・組織内にも浸透させることで、大阪鋼管のさらなる活性化につなげることを目指しました。

 グループワークでは、年齢も役職も超えて、北は東京・南は熊本、様々な部門から集まり、ワールドカフェ方式でディスカッション。それぞれの想いをたくさん書き出し、活発な意見交換を行うことができました。参加者からは、創業以来105年の歴史を誇り、高い技術力を持つ大阪鋼管を200年企業に発展させていきたいという願い、県内の学生に大阪鋼管をもっと知ってもらえるよう魅力発信の強化など、各グループ「こんな会社にしたい」「そのために自分たちは何ができるのか」と意見をまとめ、イラストや図で表現しました。

 石田准教授からは、多様な人々が互いに影響し合い、異なる価値観や能力を活かし合うからこそ、ポートランドでは活発なイノベーション、新たな価値創造が実現できているとの話題がありました。自分だけで取り組む"DIY"を超え、皆で一緒に取り組む" DIT(Do It Together)"を強調し、個々の人材が力を発揮できる社内環境、参加・協働の場づくりについて、海外のまちづくり事例を通して考える研修会となりました。

 この度は、社員合同研修にご協力いただいた大阪鋼管株式会社様には感謝申し上げます。今後も企業・大学双方にとってメリットのある連携を模索していきたいと思います。
石田准教授によるポートランドに関する講演
研修会にて、ワールドカフェによるグループディスカッション
研修の振り返り、社員によるプレゼン
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