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「地域創造概論」で元総務省事務次官の山下哲夫様が登壇
2025-06-12
カテゴリ:お知らせ
講義の様子
6月3日(火)、本学の「地域創造概論」に、元総務省事務次官の山下哲夫様をお招きし、「国家公務員と地方公務員の役割・仕組み・魅力」をテーマに特別講義を行っていただきました。
 
山下氏は、行政は、国の関与の在り方から4つに分類できると述べました。第1に、刑務所、国税徴収のように、国が直接実施するものです。第2に、エコカー減税や賃上げ促進税制のように、国が補助金や税制等により企業・消費者等を誘導するものです。第3に、生活保護やパスポートのように、国が制度と予算を用意し、地方公共団体にその実施を委ねるものです。第4に、公共施設の管理や自治体による助成金のように、地方公共団体が立案し、実施するものです。
 
特に、山下氏が強調されたのは、国家公務員が「社会課題を解決するための仕組みを設計する」役割を担っている点です。刑務所の再犯対策における就労支援の設計、教育DXでの教員の負担軽減策、介護現場の生産性向上への取り組みなど、具体的な事例を紹介し解説されました。中でも、東日本大震災での災害対応では、物資手配から物流網の確保まで、省庁間や民間との緊密な連携を調整したエピソードが、国家公務員の「設計・実行」能力を示すものとして語られました。
 
講義の終盤では、横山均地域創造学部長のコーディネートにより、山下氏ご自身のキャリアから、公務員の仕事が「社会を動かす大きな責任とやりがい」に満ちていることが示されました。
 
今回の講義は、学生たちにとって、公務員という職業の奥深さとともに、社会をより良くするための役割を深く理解する貴重な機会となりました。
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