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「地域創造概論」で内閣府地方創生推進事務局次長の河村直樹様が登壇
2025-06-02
カテゴリ:お知らせ
講義の様子

5月27日(火)、本学の「地域創造概論」に、内閣府地方創生推進事務局次長の河村直樹様をお招きし、特別講義を行っていただきました。

講義は「地方創生の今」をテーマに、日本の人口増加の歴史と、現在の人口減少の状況のご説明から始まりました。今後、日本の人口、特に働く世代が減っていくことが、社会に大きな影響を与えるというお話に、学生たちは真剣に耳を傾けました。また、大学進学や就職をきっかけに、多くの人が東京などの大都市へ移り住んでいる現状や、長崎県を含む九州でも福岡県への転出が多いといった地域ごとの課題についても説明がありました。

人口減少が進む中で、地方を元気にするための取り組みも紹介されました。特に注目されたのは「テレワーク」の普及です。これは、地方に住みながらも都会と同じように仕事ができる働き方で、地方への移住を後押ししています。さらに「デジタル田園都市国家構想」という国のプロジェクトも紹介され、これはデジタル技術の活用を通じて、地方が抱える課題を解決し、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指すものです。例えば、地方に企業の拠点(サテライトオフィス)などを増やし、どこでも働きやすい環境を整えることなど、わかりやすい説明がありました。

最後にこれからの地方創生は「地方創生2.0」という新しい段階に進むとの説明がありました。これは、人口減少という現実を受け入れつつも、地域をより豊かにしていくための考え方です。具体的には、「人を大切にする地域」を作り、若者や女性にも選ばれる「楽しい地方」を目指すこと、地域の文化や芸術、スポーツといった資源を最大限に活かし、新しい産業を生み出すこと、そしてAIなどのデジタル技術を積極的に活用し、地方と都市、地域内外の交流を深めていくことなどが挙げられました。

日本全国の地方創生を考える行政機関で働く河村様のお話は本学の学生たちにとって、大変貴重な機会であり、地域の未来を考える大きなきっかけとなりました。

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