10/22(火)「長崎南高校スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」に本学教員が参加しました
2024-11-27
カテゴリ:お知らせ
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは、国立研究開発法人・科学技術振興機構(JST)主管の支援事業の1つで、全国の高等学校のうち審査基準をクリアした学校のみが指定を受けるプロジェクトで長崎南高校では、開催目的・趣旨の1つとして、高校生が産学官の先駆的な研究・取組を、講師とのポスターセッションや対話を通して学び、社会への科学の貢献について理解を深めるためと呼び掛けています。本イベントは毎年実施しており、今回も大学(九州大、長崎大、熊本大など)や官公庁(防衛省、長崎県など)をはじめとする約40団体が参加し、盛況となりました。
平岡 透 教授は、情報システム学科の学生が取り組む、プログラミングとスポーツを通じた地域活性化について紹介しました。具体的には、ソフトバンク、V・ファーレン長崎、長崎市、長与町、波佐見町との産官学連携により、Pepperやレゴブロックを用いたプログラミング教室が開催されていること、また、V・ファーレン長崎のホームゲーム前には、親子向けのプログラミング教室が行われ、プログラミングでPepperを動作させて作成した応援メッセージ動画がスタジアムで上映される取り組みも紹介しました。さらに、浜町商店街で行われたV・ファーレン長崎のパブリックビューイングに関する取り組みについても触れました。
金子 照之 教授は、ジェネレーティブアートを紹介しました。二科展入賞作品の実物を2枚並べて、それぞれの作品の制作意図や描画手法について解説しました。自由自在な発想で描画のためのアルゴリズムを考案して、試行錯誤を繰り返してプログラムを作り、コンペに応募したり作品展示したり、デジタルならではのアート表現の楽しさを伝えました。高校生たちはデジタルアートの無限の可能性に魅了されていました。
林田 りか 准教授は、学童期の子どものQOLを調査し、家族との関わりが子どものQOLに与える影響を性別ごとに明らかにした内容や、幼児期の生活習慣や家庭環境の影響による大学生の自己肯定感や自尊感情の相違を調査した内容を説明しました。あわせて、看護栄養学部看護学科で学ぶ魅力を説明しました。
城内 文吾 准教授は「芳香性樹木アオモジの葉による潰瘍性大腸炎の緩和作用」というテーマのもと、九州北部(とくに長崎県、佐賀県西部)に自生するアオモジの葉の機能性について説明。アオモジ葉の摂取により(指定難病として知られる)潰瘍性大腸炎が緩和されるといった動物実験結果の説明は、高校生の皆さんの関心も高く、今後の研究の方向性も含め、多くの質問がありました。
本学入学者は、長崎市内の高校出身者も多く、長崎南高校からも毎年多くの生徒が受験・入学しています。今回の講演では、それぞれのテーマに関わる内容・研究活動はもちろん、本学での入学後の勉強や卒業後の進路などにも触れながら、本学の紹介も行いました。今後も多くの機会を通じて本学の取り組み等をお伝えし、多くの学生に本学のオリジナリティを活かした学生生活を送ってもらえるよう活動していきます。