全学教育科目「現代社会の課題」で株式会社訪う(おとなう)代表取締役 日髙葵様が登壇
2024-10-18
カテゴリ:お知らせ
10月11日(金)「現代社会の課題」(人口減少や高齢化が進展していくなかで、地域コミュニティやくらしに関する諸問題、日本の構造変化など、現代社会が直面する課題を厳選して学修する科目)で、株式会社訪う(おとなう)代表取締役 日髙葵様を講師にお招きし、ご講話いただきました。
今回は、「‘Off-the-beaten-path’(ありきたりでない)な旅をローカルでデザインする 高千穂の夜神楽に恋したツーリズム事業者の話」というテーマで、日髙様がツーリズム事業を始められた経緯や背景、宮崎県高千穂町の夜神楽を通して行っている事業についてお話しいただきました。
現在、九州への外国人観光客の数は増え続けています。日髙様は、創業直後はインバウンド(外国人が訪れてくる旅行)の需要を見越して地域の店やものを支援する立場で地域創生に携わっていましたが、今の地方に必要なことは何かを考え、海外のゲストを受け入れる旅行会社に転身されました。
その事業の一つとして、「隠れた宝物を探す」時間を提供するプログラムで、一人で訪れる旅行の中では見落としてしまう地域の人々の日常生活や背景なども、旅行者に体験してもらうことを考案されました。
また、高千穂町で800年以上続いてきた大切な神事であり村祭りである「夜神楽」を通じて、「地域独自の文化」をツーリズム事業で支えて繋げることを実践されたご経験から、ローカルツーリズムは地域の人々の暮らしありきで行うことができるとお話しされました。
ローカルが抱える問題として少子高齢化や人材不足が挙げられる中、次世代に繋げる形で、自分たちでできることを続けていくことの大切さを実感しました。
地域の人々と一緒に地域創生のプランを考え、地域を盛り上げていくことと、誰の何のための地域創生かを改めて考えることの重要さを学ぶ貴重な機会となりました。