日本農芸化学会2024年度西日本支部大会にて本学学生が優秀発表賞を受賞!
2024-09-27
カテゴリ:お知らせ
(大学院栄養科学コースからの投稿)
2024年9月19日(木)~20日(金)に開催された日本農芸化学会2024年度西日本支部大会において、本学大学院栄養科学コース修士2年 樋口未菜さん(指導教員:栄養健康学科 城内文吾准教授)が「優秀発表賞」を受賞しました。
※公益社団法人日本農芸化学会西日本支部では、支部に在籍する学生会員を対象に優秀な発表を行った若手を応援するために表彰を行っています。
発表の概要は以下の通りです。本学大学院博士後期課程へ進学予定の樋口さんの今後の活躍にも注目です。
発表演題:4-コレステノン摂取が雌雄 ApoE 欠損マウスの脂質代謝異常に及ぼす影響
発表者:○樋口未菜、城内文吾
発表概要:我々は、コレステロールが腸内細菌により代謝される過程で生成される酸化中間体として発見されたCholest-4-en-3-one(慣用名:4-コレステノン)の栄養生理機能について研究を進めており、これまでに4-コレステノンによるコレステロール代謝改善作用の機序を明らかにするとともに、新たに高トリグリセリド血症ならびに高インスリン血症の改善作用を見出している(Metabolites. 2024; 14(6):321)。現在、重篤な脂質異常症が発症・重症化の基盤となっている動脈硬化症のモデルマウスを用いて、4-コレステノンの栄養生理機能が病態発症の抑制に資するか、またその機能に性差があるのかについて研究を展開しており、樋口さんは先日の学会にて、4-コレステノンによる肝臓トリグリセリド蓄積抑制作用は食餌由来トリグリセリドの吸収抑制ならびに血中へのリポタンパク質分泌の亢進によること、腸管内での4-コレステノンの振る舞いについては性差の影響を受けないが、生体内での振る舞いについては性差の影響を受けることを報告し、優秀発表賞を受賞しました。
なお、本研究はJSPS科研費(23K10965)の助成を受けて行われています。
公益社団法人日本農芸化学会西日本支部 https://nishinihon.jsbba.or.jp/presentation/20240920.html
大学院 栄養科学コース https://sun.ac.jp/department/graduate/human/