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福岡財務支局長 中澤亨様を招聘した合同ゼミを経営学部国際経営学科で開催!
2024-06-13
カテゴリ:お知らせ
経営学部国際経営学科では、財務省福岡財務支局長の中澤亨様をお招きし、「我が国の最近の経済情勢等について」と題する特別講義を開催しました。合同ゼミには、国際経営学科の6つのゼミ(岩重聡美 教授・谷澤 毅 教授・矢野 生子 教授・大澤 裕次 教授・新川 本 准教授・黒岩美翔 准教授の各ゼミ)から3・4年生約50名が参加し、熱心に聴講しました。
福岡財務支局長 中澤亨様
特別講義では、まず最近の外国為替相場と株価の推移を示したグラフから何が読み取れるかを考察しました。続いて、「貯蓄から投資へ」という流れの中で、現在、政府が推進している資産運用立国について、詳しく解説していただきました。わが国の財政状況や金融環境について説明された後、「新しい資本主義の下、我が国の家計金融資産の半分以上を占める現預金が投資に向かい、企業価値向上の恩恵が家計に還元されることで、更なる投資や消費につながる『成長と分配の好循環』を実現していくことが重要である」と指摘されました。また、そうしたなかにあっては、「国民が自らの金融リテラシーを高めることが重要」であり、大学の果たす役割への期待についても言及されました。
 
次に、わが国のマネー・ローンダリング(資金洗浄)対策について、解説していただきました。マネー・ローンダリングとは、犯罪などで得た資金を、正当な取引で得たように見せかけたり、多数の金融機関を転々とさせることで、資金の出所を分からなくしたりする行為等を指します。そうして「洗浄」された資金がテロリスト等に渡ることもあるそうです。中澤様は以前、FATF(金融活動作業部会)という国際組織が策定するマネー・ローンダリング対策のグローバル・スタンダードをわが国の法律に落とし込む作業に従事されたそうです。また、2028年にはFATFの対日第5次審査が予定されており、現在、それに向けて官民一丸となって取り組んでおられるそうです。
熱心に聴講する学生たち
続く質疑応答では、「日本のマネー・ローンダリング対策では、どのような点で苦労されていらっしゃいますか」、「国際会議に参加されたとき、どのような気持ちで臨まれましたか」、「自分は将来、公務員を志望しているのですが、国家公務員のやりがいを教えていただけますか」など、学生から率直な質問が多数寄せられ、若干、予定の時間をオーバーしました。
 
わが国の金融・財政の最前線で活躍されていらっしゃる中澤様のご講義に大きな刺激を受けた合同ゼミとなりました。中澤様、お忙しいなか、ありがとうございました。
全員で記念撮影!
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