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大学院地域創生研究科栄養科学コース 修士論文の成果が国際学術雑誌に掲載!
2024-06-05
カテゴリ:お知らせ
(栄養健康学科からの投稿)

 本学大学院地域創生研究科 人間健康科学専攻 栄養科学コース修士2年生・樋口未菜さん(指導教員:栄養健康学科 城内文吾准教授)の修士論文の研究成果の一部が国際学術誌Metabolitesに掲載されました。
 
論文タイトル:Dietary Cholest-4-en-3-one, a Cholesterol Metabolite of Gut Microbiota, Alleviates Hyperlipidemia,        Hepatic Cholesterol Accumulation, and Hyperinsulinemia in Obese, Diabetic db/db Mice.
著者:Mina Higuchi, Mai Okumura, Sarasa Mitsuta, Bungo Shirouchi
掲載誌:Metabolites 2024, 14(6), 321. doi: 10.3390/metabo14060321
 
 Cholest-4-en-3-one(慣用名:4-コレステノン)は、コレステロールが腸内細菌により代謝される過程で生成される酸化中間体として発見され、その経口摂取により肝臓および血中コレステロール濃度低下が認められることが1950年代に報告されていましたが、その作用機序については充分に理解されていませんでした。本研究では、深刻な脂質異常症を呈する肥満・糖尿病モデルマウスを用いて、4-コレステノン摂取によるコレステロール低下作用が生体内におけるコレステロール合成抑制ならびに糞便中への中性ステロイド排泄増加により発揮されることを明らかにするとともに、新たに高トリグリセリド血症および高インスリン血症の改善作用を有することを初めて報告しました。
 4-コレステノンとコレステロールは、その構造類似性から物理化学的特性も酷似していますが、その栄養生理機能は全く異なっており、本研究の知見が創薬研究の基礎となっていくことが期待されます。
 
なお、本研究はJSPS科研費(20K11582および23K10965)の助成を受けて行われたものです。
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