本文へ移動
 
「長崎南高校スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」に本学教員が参加しました!
2023-12-05
カテゴリ:お知らせ
 スーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)とは、国立研究開発法人 科学技術振興機構が、全国の高等学校の中から先進的な理数教育への取り組みが審査基準をクリアした学校のみを認定し、生徒の科学的な探究能力等を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図るプロジェクトです。

 長崎南高校はSSHの認定のもと、高校生が産学官連携における先駆的な研究や取組についてポスターセッションや大学教員との対話を通じた学びや、社会への科学の貢献について理解を深めるための取組を2021年度から実施しており、今年度は大学(九州大、長崎大、熊本大など)や官公庁(長崎県、長崎市など)をはじめとする約40団体が参加し、積極的な参加者の知的好奇心と、それに応える先生や大学生の熱意で、会場は熱気に包まれました。
 佐世保校からは地域創造学部 実践経済学科 壁谷 順之 教授が3年生ゼミ生2名と共に参加しました。テーマは「ライフプランニングと金融資産運用入門」。経済学や金融論などをどのように学習していくのかを、同校の多くの生徒(1年生・2年生)に丁寧に説明しました。学校教育において金融教育が導入される昨今。セッションでは近年の物価高や円安傾向など日々のニュースで接するテーマについても質問も飛び交い、お金や資産運用などへの関心の高まりを裏付けるような活気あるひと時となりました。


金融の今を説明する壁谷先生
壁谷ゼミの学生も大活躍!
 シーボルト校からは、情報システム学部 情報システム学科 平岡 透 教授、看護栄養学部 看護学科 大重 育美 教授三重野 愛子 准教授、栄養健康学科からは城内 文吾 准教授が参加しました。

 平岡 透 教授は本学の情報処理演習室やマルチメディア演習室、メディアスタジオ等の充実した学びの環境や、情報システム学科の学生の取り組みなどを紹介。実践的な学びをフル活用した様々な活躍の中から、今回は小学生を対象としたプログラミング教室をはじめ同学科の一期生が設立した映画研究会の活躍、ゲームコンテストへのチャレンジ、実際の製品のパッケージデザインの事例を説明しました。また長与町、V・ファーレン長崎、ソフトバンク、長崎県立大学の4者における教育事業連携にも触れ、キャンパスに留まらない学科の取り組みや学生の様々な活躍に参加者も熱心に耳を傾けていました。
高校生を前に大学での学びや大学の魅力を語る平岡先生
食資源としての海産性微細藻類について分かりやすく説明する城内先生
 大重 育美 教授は「大学生の足底調査の実態ー携行物の影響はあるのかー」という調査結果に基づく発表を披露。スポーツをしている生徒さんの中には、扁平足や冷えにより病院を受診する事例もあるなど、足部に悩みを抱える人が多いことに気づいたという大重先生。今回のセッションのなかで足底の画像を見ながら自身の悩みを相談されるケースもあり、足部の問題は思春期でも重要課題だと改めて感じられたそうです。

 三重野 愛子 准教授は「初学者における看護技術修得に影響を与える要因」をテーマに掲げ、看護学科 基礎看護学教員で実施している、初学者における技術修得に影響する要因に関する研究について発表。日頃に聴く機会が少ない、看護技術に関する具体的な説明に看護師を目指している高校生の方が熱心に聞き入る様子が印象的でした。

 城内 文吾 准教授は「海産性微細藻類キートセラスの栄養生理機能」というテーマのもと、近年注目を集める海産性微細藻類のもつ持続可能な食資源としての利用可能性について説明。タンパク質源である家畜(牛・豚・鶏)と比較して、微細藻類の生産性が如何に高いものかについての説明は高校生の皆さんの関心も高く、多くの質問が飛び交っていました。

 本学には、長崎南高校をはじめ長崎県内の高校から毎年多くの方々に受験・入学いただいています。今回の講演は、先生方の専門分野だけでなく「長崎県立大学」が擁する多彩な学部・学科における学び卒業後の進路などにも触れるなど、「県大のリアル」を知っていただく機会にもなりました!

今回の講演を通じ、参加された高校生のみなさんの知識を広げることはもちろん、これからの進路や未来を考える際の一助となることを願っています。
TOPへ戻る