2023年7月4日（火）、中興化成工業株式会社会長の庄野直之様による特別ご講義に、経営学部　国際経営学科の矢野ゼミ、岩重ゼミ、新川ゼミ、大澤ゼミ、谷澤ゼミ、山本ゼミ、森内ゼミの学生を中心に、約40名が参加しました。

　「差異から生じる利潤（強みで稼ぐ）」をテーマとして、庄野様が考える仕事の意味、差異性の重要さ、そして日本人の心を比較優位として捉えることについてご講話いただきました。

　仕事には3つの重要なミッションがあり、1つは社会の課題を解決すること、2つは退屈と悪事と貧乏から人を遠ざける、そして3つは利潤の創出を通じて所属員や関係者の生活を保証し、会社の次世代への投資と納税を実現することであると述べられました。言い換えれば仕事とは、相手が欲しいものを熟考することであると思いました。仕事の意味を根本から考えることができ、参加した多くの学生にとってとても良い学びになりました。

　また、差異性の変容に関して、かねてより地域による労働賃金・生産性の差が主な要素でありました。しかし今後は文化やアイデアの差が注目されると述べられ、多くの学生の印象に残ったのではと思います。海外ビジネス研修が目前に迫り、学生らが海外と日本の差異を肌で感じるチャンスだと思います。日本人がもつ「気の文化」を世界にどう発信していくのか、そして文化のどこに差異性を感じて社会に出るのかを考える大変良いきっかけとなりました。

　今回の特別講演では、文化の違いから強みを見出すことを深く考える機会となりました。我々学生は今以上に冒険心を持ち、世界を肌で感じることが必要だろうと思いました。

　この度は、貴重な機会をいただきました中興化成工業株式会社庄野直之会長に心より深く感謝いたします。