長崎財務事務所管財課 石田景一朗氏による金融経済教育を実施しました
2023-03-06
カテゴリ:お知らせ
2022年4月から学習指導要領改訂で、日本の高等学校において金融教育が義務化されることになりました。既に、小学校・中学校では同様に金融教育が先行しております。そこで、大学においても金融教育を推進していこうとの考え方から、2023年2月16日(木)、福岡財務支局(長崎事務所)の方々等をお招きし、講義やグループワーク・発表などを実施しました。今回は昨年度に続き2回目の開催で、「キャッシュレス決済」をテーマに行われました。
私たちの身の回りの生活において、買い物やショッピング時の代金支払い(決済)手段として連想するのは、現金、クレジットカード、電子マネー、モバイル決済・・・などが存在します。このうち、現金を使用しない「キャッシュレス決済」が経済・社会の進展と共に伸びています(2021年度、32.5%)。しかしながら、これを世界の諸外国と比較すると、韓国93.6%、中国83.0%をはじめ、英国63.9%、アメリカ55.8%など、日本はまだまだこれからといった状況であることが分かりました。
では、キャッシュレスとは一体どういう仕組みなのか、キャッシュレスのメリット・デメリットは何なのか。こうした基礎知識を石田様に解説して頂きました。その後、5つの班に分かれてグループディスカッション、意見をまとめ発表してもらいました。各班にはアドバイザー役として福岡財務支局・総務課長をはじめ、日本政策金融公庫・佐世保支店(支店長ほか1名)、西海みずき信用組合・早岐支店長、司法書士が1名ずつ入り、学生の相談に応じたり、意見をまとめたりしながら、知識を高めていきました。
最近のコロナ禍では、大学外部の公務員や実務家などと現実社会についての仕組みや経験などを触れ合う機会がほとんど少なくなりました。その中で、感染対策を講じながら、外部講師による講義を実施でき、貴重な体験をすることができました。さらには、こうした機会を通じて、単に知識の学修にとどまらず、これからの生活において生かしていくことの大切さや、もっと知識や取組を強化していく必要性などをあわせて知るきっかけにもなったと思います。
今回の講義では、1年生から4年生まで併せて15名の学生が参加しました。(地域創造学部・実践経済学科12人(壁谷ゼミ、朝浦ゼミ、他)、公共政策学科(綱ゼミ、他)3人)公務員志望、金融機関志望の学生や、公務員試験合格者や銀行内定者の4年生も参加しました。
また、同財務事務所の呼びかけにより、一般社団法人佐世保銀行協会の役員(常務理事)も同席され、今後は佐世保近辺にある銀行・信用金庫などの実務面での金融教育などもコラボを推進していきたいと感想を述べられました。