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学生広報スタッフ『新任教員取材シリーズ』企画 前田 竜孝先生
2022-09-09
カテゴリ:お知らせ
 皆さんこんにちは!学生広報スタッフです。本学の先生方の研究やご自身のことを取材し、お伝えする『教員取材シリーズ』。今回は地域創造学部公共政策学科の前田竜孝先生に取材させていただきました。

1、専門分野について教えてください。
 人文地理学、特に自然と人間の関係、漁場利用研究、水産物流通について教えています。

2、教育理念は何ですか?
 学生たちが、自ら興味のあることを探し出し、それを深められるようにサポートしたいです。こちらから一方的に押し付けるのではなく、とにかく自由に自発的に学生には学業に取り組んでもらいたいですね。
取材に応じる前田先生
3、学生時代にどのように過ごしていましたか?
 学部は愛知県にある教育大学で学びました。友人と遊んだり、アルバイトをしたりと普通の学生だったと思います。実家から電車で通学していたため、読書が習慣になりました。そこまで読むわけではないのですが、このときに身についた習慣が今に生かされているかなと思います。大学の授業で、いろいろなところに巡検に行きました。
 また、海外に友人と旅行に行ったことも印象に残っています。その友達とは今でも年に1度は会う関係で、これからも大事にしていきたいなと思います。

4、前田先生が大学教員を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
 ほとんどの学部の友人が小中学校の教員になりましたが、わたしは教育実習を経て、教員は向いていないと思い、大学院への進学を目指しました。地理学のなかでも漁業の研究者がかなり少ないです。そこで、自由に活動できると思い、愛知県一色町のウナギ養殖の研究を卒業論文で取り組みました。消極的な理由から大学院進学をしたわけですが、大学院に進学して以降、大阪府岬町での調査、淡路島での調査、播磨灘での調査を経て、漁業を通していまタイムリーな話題である自然と人間の関係の多様な側面を明らかにできるのではないかと考え、研究職を目指しました。

5、前田先生が考える長崎県立大学で学ぶメリットは?
 落ち着いた雰囲気が良いと思います。巡検するにも、自動車が少なく、歩道が広く、歩きやすい環境にあります。独りになって、思索にふける自分だけのスポットも見つけやすいのかなと思います。勉強をするには最適な環境だと思うので、ぜひ学生には勉学に励んでもらいたいですね。

6、前田先生が学生に求めるものは何ですか?
 どんなかたちでもよいので生き抜いてもらうことを求めます。特に最近は活躍を求められがちかなと思います。なにかのスペシャリストになるのも良いですが、いろいろなことができるジェネラリストになるのも大事かなと思います。一つの能力に特化した人材がフィーチャーされがちな時代ではありますが、何事も平均点が出せる人材というものも貴重であると認識しています。
 また、いろいろな経験をしてもらい、何かあったら逃げられる道をつくっておくことを求めたいですね。漁業者との交流のなかでもこれは良く感じます。
前田先生を取材する学生広報スタッフ
7、学生に一言メッセージをお願いします。
 わたしは漁業の研究しかできず、苦労したことが多いです。特に大学院時代、逃げ道がなく、苦労したこともありました。つらいときに逃げられるように、そして元気な時には活動できるよう、さまざまな経験をし、生きるうえでの選択肢を増やしてください。

 県立大は学びやすい環境であるからこそ、自発的に自分が学びたいことを学ぶべき、そして県立大での学びからオールマイティに物事をこなす力を身に着け、生きるうえでの選択肢を増やすことが大切であることを教えていただきました。皆さんも自発的に学ぶ習慣を身につけましょう!
 前田先生、ありがとうございました!
取材:経営学部国際経営学科 1年 竹本つぐみ
議事録:地域創造学部実践経済学科 3年 松尾岳拓
撮影:地域創造学部実践経済学科 3年 田中くるみ
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