本文へ移動
 
学生広報スタッフ『新任教員取材シリーズ』企画  真田 高充 教授
2022-08-25
カテゴリ:お知らせ
 学生広報スタッフです!新任の先生方の素顔をお伝えするインタビュー特集、今回は地域創造学部 実践経済学科 真田 高充先生を取材しました!!

1.専門分野の研究内容を教えてください。
 世界経済を研究しています。本学では世界経済事情、現代産業論、地域金融論、マクロ経済学入門などを担当しています。

2.教育理念を教えてください。
 理論をしっかりと実践に結びつけることです。地域の即戦力となる人材を育てたいと強く思っています。
取材に応じる真田先生
3. 学生時代はどのように過ごしていましたか?
 学生時代は東京で過ごしていました。バブル期だったということもあり、勢いがある東京に憧れを抱いていました。
 学生生活にもなれてきた頃、朝の通勤ラッシュに遭遇することがありました。当時の満員電車は凄まじく、体が傾いたまま電車の中に押し込まれると、次の駅まで全く姿勢を変えることができないようなことも(笑)。その頃から、生活の場所としては東京よりも九州の方が自分に合っているのではないかと思い始めるようになりました。友人に九州出身だと話すと、九州は観葉植物のフェニックスが一面に広がっているような、南国のイメージが東京の人にはあるようで、良く田舎者扱いされていました。

4.先生は社会人経験者だと伺っています。社会人時代のエピソードを教えてください。
 色んな人から随分と助けてもらいました。
 それから、企業人として様々な業務を経験させてもらいましたが、振り返ってみると大変なことの方が多かったような気がします。ただ、そのおかげで自分の未熟さにも気づかせてもらい、学生の頃よりも、少しは成長できたのではないかと思います。今も修行の最中ですが・・・。
真田先生を取材する学生広報スタッフ
5.社会人の経験から学んだことを教えてください。
 社会の大きな流れとして、これから日本も「ジョブ型」雇用に変わっていくと思います。そう考えると、キャリア形成の大部分は、学生の頃に漠然と思い描いていたキャリアイメージとは随分とかけ離れたものだったなぁと感じています。
 私の場合、転勤が伴う金融機関で働いていたので、自分がキャリアを計画的に積み上げるということはほぼ不可能でした。希望するしないにかかわらず、どの分野(業務)に配属されるかは会社の都合が優先しますし、自分が思い描いたキャリアアップはなかなか実現しないものです。
 しかし、その「偶然」がキャリアを歩む際、場合によっては失敗でさえ、大きなチャンスに生まれ変わるということをぜひ覚えておいてほしいと思います。
 私自身、思いもしなかった新しい仕事に出会い、向き合うことで、やりたいことが少しずつ変わっていったことを覚えています。
 結局、キャリア形成というのは、綿密な計画とその達成にこだわるよりも、「理想」と「現実」のギャップにどう向き合うのかという「心構え」が大切であるような気がします。リアリスト(realist現実主義者)になる方が、人生100年時代を豊かに生きられるのかもしれません。過去を後悔しすぎず、未来を不安に思いすぎず、今を大事にすることが大切ですね。

6.学生にメッセージをお願いします。
 皆さんは、これから色々なことを経験していくと思います。先ほど「心構え」が大切であるとお伝えしましたが、それは、起こったことをどう解釈するかの「解釈力」であるとも言えます。
 つまり、「たとえ悪いこと(逆境)が起こったとしても、自分自身で起こったことの意味を前向きに捉え直す(解釈する)ことで人生が決まっていく」ということです。
 健全で前向きな「解釈力」を身につけることはとても難しいことですが、そのためには、学生のうちに「リソースフル」になることを心がけることが良いと思います。リソースフルとは、多くの知識や経験を身につけることです。引き出しを多く持つことと同じです。多くの知識や経験がつながって初めて、「考える力」(知恵=解釈力)に進化すると思います。
 「結局われわれは、自分の脳に入ることしか理解できない。つまり学問が最終的に突き当たる壁は、自分の脳だ」と養老孟司さんが(著書「バカの壁」で)語っているように、知識や経験が多いほど乗り越えられる壁が増えてくると思います。
 また、自分の好きなことに時間を使えるのは学生時代の特権だと言うことに早く気づいて欲しいのです。学生時代は黄金の4年間です。勉強だけではなくいろんなことに挑戦してださい。そして、いろんな失敗をして学びをたくさん得てほしいと思っています。
 しっかりと知識を蓄え、本学の強みである4年間の「ゼミ活動」を通じて「考える力」を養い、実り豊かな人生を送るための準備をして欲しいと思います。

 真田先生からは「学生時代に知識をたくさん蓄えて、引き出しをたくさん作った上で自分の軸を作っていってほしい」とアドバイスをいただきました。貴重な4年間をこれからの成長につなげるために、私も色々な人との出会いを大切に、大学生だからこそできる経験を積んでいきたいと感じました。
 真田先生、お忙しい中インタビューをお受けいただきありがとうございました!


取材・撮影: 地域創造学部実践経済学科3年 田中くるみ
記録:地域創生研究科地域社会マネジメント専攻1年 松田あすか


TOPへ戻る