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国際経営学科「海外事情講座」において、中興化成工業株式会社の庄野直之様(代表取締役会長)に講義を行っていただきました
2022-07-27
カテゴリ:お知らせ
第13回「海外事情講座」
テーマ:『差異から生じる利潤(強みで稼ぐ)』

 7月13日(水)の4限目(14:40~16:10)は中興化成工業株式会社の代表取締役会長である庄野直之様によるご講義が行われました。庄野様は本学の経営協議会委員でもいらっしゃいます。
 中興化成工業は東京に本社を置く、フッ素樹脂を主とした機能性樹脂加工製品の製造・販売を行う企業であり、数多くのフッ素樹脂の製品を生産しています。 特に建築用恒久屋根膜材は、地元では長崎駅や佐世保駅の屋根、東京ドームや海外でも北京オリンピックでのメイン会場である北京国家体育場(鳥の巣)、タイのスワンナプーム国際空港など多くのプロジェクトで使用されています。
 ご講義では、まず社会に出て仕事をする意味として、次の3つの重要なミッションを挙げられました。①社会の課題を解決する。②退屈と悪事と貧乏から人を遠ざける。➂利潤の創出を通じて所属員や関係者の生活を保障し、納税を実現する。
 以上のミッションを達成するために企業は利潤(Money)を生みだす必要があり、「差異性」から利潤が生みだされるのだということについて分かりやすく説明されました。「差異性」とは、時代によって異なるものであり、これまで「商業資本主義」では地域間の商品の価格差異、「産業資本主義」では労働賃金と生産性の差異が利潤を生みだしていましたが、これからの資本主義は『文化やアイデアの差異性』を利潤として転化することが大切であるということを様々な実例を挙げてご説明されました。
 そして、日本人が持っている、相手のことを推し量る「気の文化」、強い責任感こそが日本の「比較優位」であり、それを海外で展開することで外国の企業との競争に打ち勝ち、成功(利潤)に結びつけることができると熱く説明されました。
 最後に学生に対して、「自分が動けば何かが変わるかも」という楽観主義を持ち、是非、自分の目で世界を見て日本との違いを理解して欲しいというメッセージをいただきました。
 様々な具体例を挙げて分かりやすく説明していただき、学生も庄野様の力強い魅力的な話し方や内容にすっかり魅了されていました。
 最初から最後まで楽しく明るい雰囲気でのご講義となりました。

会場の様子
講義を行う中興化成工業株式会社 庄野直之様
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