「海外事情講座」
　テーマ：『海外プロジェクトの成り立ちと商社の役割』

　6月1日（水）4限目（14:40-16:10）に双日株式会社の北村教之様に講義を行っていただきました。
　北村様は総合商社の機能、ご自身が経験された海外へのプラントプロジェクトについてご紹介くださいました。中央アジアに位置するトルクメニスタンのプラント納入プロジェクトを事例に、国家的巨大プロジェクトにおける総合商社の役割、メーカーや金融機関、政府機関の役割をご説明いただきました。大きなプロジェクトにはリスクが伴うものの、リスクを細分化し負担先を負担できるところに分散することで対応策を講じることができるため、大型プロジェクトが実施しやすくなることを教えていただきました。

　相手国政府やプロジェクトのパートナーとの間で信頼関係構築が重要で、相手が困っていること・嫌なことを率先して引き受けることで信頼を得られることをお話しいただき、私たちの日頃の行いにおいても参考になる心構えを教えていただきました。
　最後には、総合商社が求める人材を階層別にご説明いただき、これから学びを深め社会に出ていく学生にとって行動の指針となる、「相手の立場に立つこと」、「好奇心を持つこと」、「誰も不快に思わせないエチケット」を明示いただき、参加した学生はその重要性を改めて理解することができました。