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教員情報 吉光 正絵

吉光 正絵(ヨシミツ マサエ)
YOSHIMITSU Masae

所属国際社会学部 国際社会学科
職名教授
専門分野
社会学、ポピュラー文化研究、ジェンダー論
担当授業科目
  1. 社会調査入門 2016年04月01日 ~ (継続中) 専任
  2. 国際社会学入門 2016年04月01日 ~ (継続中) 専任
  3. 社会学 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  4. コミュニケーション研究Ⅰ 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  5. 現代社会学Ⅰ 2005年04月01日 ~ (継続中) 専任
  6. 基礎演習(情報メディア学科) 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  7. 演習Ⅱ 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  8. 卒業論文(情報メディア学科) 2004年04月01日 ~ (継続中) 専任
  9. 文化社会学Ⅰ 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  10. 文化社会学Ⅱ 2003年04月01日 ~ (継続中) 専任
  11. 文化と社会 2008年04月01日 ~ (継続中) 専任
  12. 演習Ⅰ 2003年04月01日 ~ 2009年03月31日 専任
  13. 情報処理演習Ⅰ 2004年04月01日 ~ 2005年03月31日 専任
  14. 情報処理演習Ⅱ 2003年04月01日 ~ 2005年03月31日 専任

教員情報詳細

取得学位

  1. 学位区分:博士、学位名:博士(文学)、学位の分野:文学、授与機関:奈良女子大学、論文題目名:女性ファンに関する比較文化社会学的研究―贈与とメディア環境―、取得年月:2022年3月10日
  2. 学位区分:修士、学位名:文学修士、学位の分野:社会学、授与機関:奈良女子大学、論文題目名:現代若者の出会いと日常構成、取得年月:1994年3月30日

CiNii

Google Scholar

学内職務経歴

  1. 教授 本務 2023年04月01日 ~ (継続中)
  2. 教授 本務 常勤 2009年04月01日 ~ 2023年03月31日

学外略歴

  1. 長崎外国語大学 講師 多文化共生論 日本国 非常勤 2022年4月01日 ~ (継続中)
  2. 長崎外国語大学 講師 ジェンダー論 日本国 非常勤 2022年4月01日 ~ (継続中)
  3. 長崎大学 教育学部 講師 家族論(旧:家族関係学) 日本国 非常勤 2016年04月01日 ~ (継続中)
  4. 甲南女子大学 人間科学部 講師 文化メディア論Ⅲ 日本国 非常勤 2014年04月01日 ~ (継続中)
  5. 放送大学 講師 文化と社会 日本国 非常勤 2012年04月01日 ~ 2013年03月31日
  6. 長崎大学 教育学部 講師 社会学 日本国 非常勤 2009年04月01日 ~ (継続中)
  7. 県立長崎シーボルト大学(現長崎県立大学) 国際情報学部情報メディア学科 講師 社会学 コミュニケーション研究Ⅰ  日本国 常勤 2003年04月01日 ~ 2008年03月31日
  8. 活水女子短期大学 講師 社会学 日本国 非常勤 2001年04月01日 ~ 2004年03月31日
  9. 県立長崎シーボルト大学(現長崎県立大学) 国際情報学部情報メディア学科 助手 日本国 常勤 1999年04月01日 ~ 2003年03月31日

所属学会

  1. 日本社会学会 1995年10月 ~ (継続中)
  2. 日本ポピュラー音楽学会 1999年10月 ~ (継続中)
  3. 日本マスコミュニケーション学会 1999年10月 ~ (継続中)
  4. 日本社会情報学会 2010年09月 ~ (継続中)
  5. 情報通信学会 2009年04月 ~ (継続中)

所属委員会

  1. 長崎県広報外部評価委員会 2019年04月 ~ (継続中)
  2. 長崎市長崎市人権教育・啓発審議会 2015年04月 ~ 2019年03月
  3. 長崎市男女共同参画審議会 2015年04月 ~ 2019年03月
  4. 文化庁メディア芸術祭共催長崎水辺の映像祭 2009年04月 ~ 2011年06月
  5. 長崎市環境審議会 2011年07月01日 ~ 2015年03月
  6. 長崎ケーブルメディア番組審議会 2009年04月 ~ 2011年10月
  7. 長崎伝習所「CM伝塾」塾長 2007年04月 ~ 2009年03月
  8. NBC長崎放送局番組審議会 2005年11月 ~ 2013年10月
  9. NHK長崎局視聴者会議 2000年04月 ~ 2001年03月

専⾨分野(科研費分類)

  1. 社会学 観光学関連

研究経歴

  1. 東アジアの若者のメディア利用と文化に関する研究 東アジア メディア 文化 社会学 社会学(含社会福祉関係)
  2. 離島の暮らしにソーシャルメディアが与える影響 離島 地域SNS 社会学 社会学(含社会福祉関係)
  3. ライブ・エンターテインメント観光と地域活性化 観光 ライブ・エンターテインメント 地域活性化 社会学 社会学(観光学関連)
  4. ポピュラー音楽と女性ファン ポピュラー文化、メディアコミュニケーション、ジェンダー 社会学、ジェンダー 社会学(含社会福祉関係)

論⽂

  1. 「ファンダムとソーシャルメディア:K-POPにみる越境する日常世界」 『メディア研究』 第102号 P41-53(2023年1月)吉光正絵 単著
    概要:K-POPファンダムを具体例にソーシャルメディアによって遠く離れた国や地域に住む人々の日常世界が共有されるようになった現状とそこに潜む問題点を議論した。
  2. 「ライブ・エンターテインメントとファン活動―covid-19自粛期間の『推し活』」 『東アジア評論』 第13号 P51-62(2021年3月31日)吉光正絵 単著
    概要:「推し活」と呼ばれる日本の女性ファンたちの活動とその背景にある日本のファン文化、ソーシャルメディアの利用について調査結果をもとに論じた。
  3. 「ライブ・エンターテインメントの未来―アイドルのオンライン・コンサートの比較研究」 『アジア文化』 第39号 P69-74(2020年12月30日)吉光正絵 単著
    概要:日本、韓国、中国のライブ・エンターテインメントの現状を比較した。
  4. 「Affective Economics in the East Asian Media and Entertainment Industry: Comparative Case Studies of Music Competition Television Series」 『東アジア評論』 第12号 P83-93(2020年3月31日)吉光正絵 単著
    概要:韓国発アイドルサバイバルオーディション番組のファン文化について、韓国版、中国版、日韓協働版の類似点と相違点を比較分析している。
  5. 「中国女性ファンと東アジアのポピュラー文化」 『アジア文化』 第35号 P120-131(2018年12月)吉光正絵 単著
    概要:中国のアイドルファンの女性たちの文化受容についてインタビュー調査結果を元に分析した。
  6. 「K-POPファンダムの社会学 日本の女性たちの「遊び」の変遷」 『ユリイカ 特集 K-POPスタディーズ』 第50巻 第15号 P46-53(2018年12月)吉光正絵 単著
    概要:日本のK-POPファンについてインタビュー調査結果とメディアでの取り上げられ方を分析した。
  7. 「送り手とファンの相互作用—K-POPの女性ファン文化」 『新社会学研究』 第3号 P18-33(2018年9月)吉光正絵 単著
    概要:韓国のポピュラー音楽産業とファンとの関係について歴史的に考察した。
  8. 「アートプロジェクトと日中文化交流ー「大地の芸術祭の里」における「中国ハウス」の事例から」 『東アジア評論』 第10号 P47-56(2018年3月)吉光正絵、周国強、河又貴洋 共著
    概要:アートプロジェクトで滞在型の制作・展示を行う海外アーティストらの日本滞在状況についてインタビュー調査の結果から明らかにした。
  9. 「現代中国のポピュラー文化に見る若者像ーー〈小鮮肉〉と呼ばれる男性アイドルグループの分析から」 『アジア文化』 第33号 P50-60(2016年11月3日)吉光正絵 単著
    概要:中国の女性たちに人気の〈小鮮肉〉と呼ばれる男性アイドルの表象分析を行った。
  10. 「中国のポピュラー音楽と女性ファン」 『長崎県立大学国際社会学部研究紀要』 第1号 P145-156(2016年12月28日)吉光正絵 単著
    概要:中国のポピュラー音楽とファンクラブに関する先行研究を検討し、それをもとに、中国のオンライン・ファンクラブのマスター(オンラインファンクラブの管理者)らを対象に実施した質問紙調査の結果を分析し、実際のファンクラブの運営状況や運営者のアイデンティティについて考察する。
  11. 「韓国のポピュラー音楽と女性ファン—K-POPアイドルのファン・カフェのマスター調査から−」 『長崎県立大学国際情報学部研究紀要』 第16号 P173-183(2015年12月28日)吉光正絵 単著
    概要:韓国で発表された韓国のポピュラー音楽とファンクラブに関する先行研究を検討し、それをもとに、ファンカフェのマスター(オンラインファンクラブの管理者)らを対象に実施した質問紙調査の結果を分析し、実際のファンクラブの運営状況や運営者のアイデンティティについて考察する。
  12. 「K-POPブーム期の韓国メディアとファン―見えるラジオの調査結果から―」 『東アジア評論』 第7号 P63-76(2015年06月)吉光正絵 単著
    概要:K-POPブーム期の外国ファンと韓国マスメディアの関係について、インターネットを利用した放送サービスである「見えるラジオ」の代表的番組であるMBC標準FMで放送された『退屈打派』のプロデューサーらへのインタビュー調査によって明らかにした。
  13. 「ポピュラー音楽と日本の女性ファン」 『長崎県立大学国際情報学部紀要』 第15号 P213-223(2015年01月23日)吉光正絵 単著
    概要:ポピュラー音楽の日本の女性ファンの行動と文化について先行研究をもとに論究した。
  14. 「ポピュラー音楽と女性ファン」 『国際情報学部紀要』 第14号 P265-276(2013年12月)吉光正絵 単著
    概要:ポピュラー音楽の女性ファンについて先行研究をもとに論究した。
  15. 「東アジアの女子学生の外国製テレビドラマ視聴に関する研究」 『東アジア評論』 第6巻 (2014年07月)吉光正絵 単著
    概要:日本、中国、韓国の女子学生の外国製テレビドラマの視聴状況について質問紙調査の結果をもとに分析した。
  16. 「東アジアの女子学生の音楽選好と欲求階層の関係」 『長崎県立大学国際情報学部研究紀要』 第13号 P261-270(2012年12月)吉光正絵 単著
    概要:日本、韓国、中国の女子学生を対象に、音楽の好みの特徴とマズローの欲求段階説(Maslow 1968)を参考にした日常生活で生じる欲求段階の満足度との関係を分析した。その結果、国別に異なる傾向がみられた。本稿の結果では、特に、日本の女子学生の欲求段階の満足度が中国や韓国と比べて低い傾向が見られたが、低次の欲求が満足されている女子学生がポップスの中でも韓国のポップスを好み、満足されていない女子学生がロックを好む傾向がみられ、中国では、日常生活上のあらゆる欲求が満足されていない女子学生が日本のアニメソングや声優が歌う歌を好み、中韓国では、日常生活上のあらゆる欲求が満足している女子学生が英語で歌われたポップスを好むという傾向がみられた。
  17. 「島と女子」 『女子学研究』 第4号 P60 -65(2014年03月)吉光正絵 単著
    概要:「島ガール」のように島と結び付けて語られる場合の若い女性の語られ方の現状について島を紹介した雑誌や新聞の内容分析と事例分析から検討。
  18. 「離島における地域SNSの利用効果に影響を与える機能の検討」 『長崎県立大学国際情報学部紀要』 第11号 P261-270(2011年12月)吉光正絵 単著
    概要:新上五島町地域SNS「してみっか」の利用効果に影響を与える機能に関して、地域SNS「してみっか」上で行ったオンライン調査の結果から分析した。分析は、新上五島町内居住者と、新上五島町外居住者にわけて行った。その結果、地域SNS「してみっか」の利用は、新上五島町内居住者にとっては、地域の絆の構築と信頼形成をもたらし、新上五島町外居住者にとっては、新たな自分を発見する契機と、新上五島町を訪れる際の手助けをもたらしていることがわかった。また、これらの利用効果は、地域SNS上で運営されているコミュニティ、コメント、カレンダーといった機能の利用状況から影響をうけていることがわかった。
  19. 「離島における地域SNSの利用」 『長崎県立大学国際情報学部紀要』 第11号 P331-340(2010年12月)吉光正絵 単著
    概要:離島特有の条件不利性と地域情報化の関連について、新上五島町が運営する地域SNS「してみっか」の導入事例を対象に考察する。この場合、地域情報化推進に必要不可欠な条件とその条件を規定する自然条件や社会条件の条件不利性とあわせて、新上五島町の場合を分析する。そして、上記の条件不利性と、地域SNS「してみっか」の利用の影響関係を考察する。結果として、新上五島町では、地域情報化に必要な条件は離島独自の自然条件や社会条件に起因する不利性のために十分に満たされてはいないが、その不利性を契機として住民の情報活用能力や組織的な創造力が発揮され、地域SNS「してみっか」では、町を起点として町外に広がる高い社会的信頼と互酬性規範をもつネットワークが形成されていた。
  20. 「女の子・世間・ともだち」 『ユリイカ 特集 西原理恵子』 第38巻 第7号 (2006年07月)吉光正絵 単著
    概要:手塚治虫賞受賞マンガ家西原理恵子の自伝的作品『女の子ものがたり』と『上京物語』を、社会学者きだみのるの『部落とホトトギスと掟-日本文化の根底に潜むもの』等に示された日本社会に特有の人間関係に対する考え方や世界観を分析枠組みとして内容分を行った。西原の作品の根底には、日本社会の行動規範として根強く存在する、相互扶助原理は強慾の理論とともに、部落的関係というメカニズムを動かす車の両輪のようなものであるという考えが根底にあると考えられる。西原が描くキャラクターは近代的な人間関係を拒否し嫌悪するし、このような人間関係が営まれる世界を「世間」と呼ぶ。西原が描く物語の主人公たちは、故郷の町を出て東京という世間の外の第三空間で自分の才能によって新しい人生を切り開こうとはするが、一度も東京に入ることなく「世間」に身を置きながら、職業的に成功することで、己の人生に対する勝利感を獲得するという特徴を持っている。
  21. 「ゴスロリ―ロック・カルトの現在形―」 『『木野評論』京都精華大学情報館』 第34号 P56-61(2003年03月)吉光正絵 単著
    概要:日本で発生したサブカルチャーであるゴシック・ロリータ呼ばれるジャンルにコミットしている女性達の意識と行動について分析している。ここでは時に、ヴィジュアル系と呼ばれる日本で生まれた音楽ジャンルとの関連に焦点をあて、インタビュー調査をもとに分析している。
  22. 「女子とおっかけ」 『女子学研究』 第3号 P59-64(2013年03月)吉光正絵 単著
    概要:1980年代末から現在までに当事者視点で書かれた日本女性の「おっかけ」に関する著作を分析した。日本女性の「おっかけ」については、マドンナ旋風が吹き荒れ、「女の時代」が喧伝されたのとほぼ同時に日本の出版界で扱われるテーマとなり「女子の時代」と呼ばれる現在までに、様々なジャンルを対象に語られるようになった。
  23. 「90后女子が夢見る日本」 『女子学研究』 第2号 P13-18(2012年03月)吉光正絵 単著
    概要:中国の女子大生のドラマと音楽の好みについて量的・質的調査結果をもとに考察した。「クール・ジャパン政策」では、女子アイドルやアニメ、オタク文化が注目されることが多い。本論の調査結果では、アイドルドラマ以外の本格派ドラマにも人気が集まっていることがわかった。同時に、中国に進出している日本企業へのインターンシップ体験などによって、ドラマ視聴への熱意が上がっていることもわかった。
  24. 「日常生活における音楽の好みの構築」 『長崎県立大学国際情報学部紀要』 第10号 P319-331(2009年12月)吉光正絵 単著
    概要:長崎県在住の高校生を対象に行った質問紙調査の結果から、好みの音楽ジャンルと音楽情報の受容形態の関連を検証した。その結果、音楽ジャンルによる違いがあることがわかった。ポップスやメジャーロックといったメジャーな音楽ジャンルを好む高校生の場合、マスコミからの影響を強くうけていた。R&Bを好む場合には男性の場合では、洋服屋やカフェ、恋人や家族の意見を自分の音楽の趣味に取り入れているが、女性の場合では、インターネット・サイトの影響を受けていた。ハードロックやクラシック音楽、アニメ、声優を好む場合には、親密な他者の影響も、マスコミの影響も、街の影響も、インターネット・サイトの影響も析出されなかった。
  25. 「ケータイ・ネット社会における安心・安全」 『『混迷する社会システムと社会情報学』2009年日本社会情報学会(JSIS&JASI)合同研究大会研究発表論文集』 P64-67(2009年09月)吉光正絵、河又貴洋 共著
    概要:ケータイ・ネットの利用が高校生の生活における安心・安全の満足度に与える影響を質問紙調査の結果から明らかにした。その結果、ケータイ・ネットの利用によって得られる社会的な知識は、家庭や学校、それ以外の場所での安心感や自尊心の満足を高めていることがわかった。
  26. 「パーソナル・メディアの利用とコミュニケーションの態様」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 第9号 P261-270(2008年12月)吉光正絵、河又貴洋 共著
    概要:高校生のケータイ・ネットの利用実感と利用状況に関する質問紙調査結果を分析した。その結果、男性、女性ともに携帯メール、携帯ネットの利用期間が長いほど、ケータイ・ネットを利用したコミュニケーションによって、既知の人間同士の間に新しい関係性を構築し、全く新しい人間と出会い、新たな社会的ネットワークを形成している実感をもつ傾向があることがわかった。また、男性の場合では、携帯メール、携帯ネット、PCネットの利用期間が長いほど、趣味やアルバイト情報など、自分の興味がある情報や自分の利益になる情報を収集するための情報感度が向上する傾向があることがわかった。しかし、今回の研究では、男性、女性ともに、PCネットの利用期間と、ケータイ・ネットの利用実感の間には何の相関も析出されなかった。また、女性の方が男性よりも、全ての利用形態において、利用期間が長いにもかかわらず、社会関係の再構築や、情報感度の向上といったケータイ・ネットの積極的な効用と利用歴との相関は、女性よりも男性の方で強く見出された。
  27. 「ジェンダーと音楽」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 P333-346(2007年12月)吉光正絵 単著
    概要:大学生の音楽メディアの購買行動、音楽消費実態(好みの音楽ジャンルや聴取時間)、音楽ファッションの着装経験のジェンダー差を分析した。その結果、ジェンダー差を見出すことができた。女子学生よりも男子学生のほうが、音楽の好みに対する自分の個性の自覚がより反映されているのではないかと考えられる。女子学生の音楽ファッションは刺激を求める傾向やミュージシャンへの愛の表れであると考えられる一方で、男子学生の音楽ファッションは自分の音楽への知識や理解、はまり具合や音楽の趣味、人とは異なっていることを示すものであると考えられる。
  28. 「地域文化とコミュニケーション」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 第7号 P321-334(2006年12月)吉光正絵 単著
    概要:イギリスでおこったポップ・アート運動に関する研究成果を参照点にして、長崎市の中心街で雑貨店や服飾店、飲食店を経営する若手のオーナー、大学生、専門学校生らと一緒にアート・イベントを実施し、運営者・参加者にたいして行ったインタビュー調査や質問紙調査の結果を分析した。運営は10代・20代と若い世代を中心に行ったが、来場者は幼児を連れた主婦や高齢者などの幅広い年齢層にわたっていた。質問紙調査の結果から、演目や演出は若い世代の趣味・嗜好を反映していたにもかかわらず全体的に高い評価を得ていることがわかった。このことから、若者たちが考え、自分たちで作り上げた新しい地域文化とコミュニケーションの場の創造に、若い世代だけではなく、さまざまな性別や世代の人々の参加が可能だということがわかった。
  29. 「大学生の趣味と友人行動」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 第6号 P315-326(2005年12月)吉光正絵 単著
    概要:大学生の趣味に関する活動状況と友人関係との関連について、長崎市と佐世保市の大学で行った質問紙調査の回答結果を分析した。趣味活動をする場合にはあまりお金をかけないで、趣味に関する情報はもっぱらインターネットによって集め、一人あるいは少人数で活動を行なうものと、同じ趣味をもつ相手との積極的な友人行動に関与し、趣味関連の専門店の販売員や地域あるいは大学の趣味団体に所属するなどして、趣味活動を起因とした人間関係や社会関係を構築するものとがあるのではないかと考えられる。友情は社会的で文化的な構築物であるが、非常に道徳的に意義ある結びつきであり、人々の間で可能な自由意志による利他的な献身の最高の表現形態である。本研究でとりあげた、趣味、大学、アルバイトといった三種類の交際圏における友人行動の調査から、出会った場の文脈に限定されない行動を含む場合、アランの言葉に従えば、単なる仲間(mate)にとどまらず、仲間(mate)から友人(friend)に関係が進化した人間関係をもつものが多数いることが確認されたと考えられる。
  30. 「生きた人形の国」 『奈良女子大学社会学論集』 第10号 P145-158(2003年05月)吉光正絵 単著
    概要:日本で発生したサブカルチャーの一つであるゴシックロリータと呼ばれる集団にコミットする女性たちの意識と行動について、イベントで実施した質問紙調査と、読者モデルの紹介記事の分析から明らかにした。ここではとくに、欧米のゴス文化との関連に焦点をあてて分析している。
  31. 「サブカルチャーと共同体」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 第3号 P219-226(2002年12月)吉光正絵 単著
    概要:日本で発生したサブカルチャーであるゴシック・ロリータと呼ばれるジャンルにコミットする女性たちの意識と行動について、イベントで実施したアンケート調査の結果をもとに分析している。ここでは、主に、同じサブカルチャーを共有することで生じたネットワークに焦点をあてて分析している。
  32. 「在宅医療支援システムの導入効果について」 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』 第2号 P155-163(2001年12月)吉光正絵 単著
    概要:対馬で実施した遠隔医療実験の被験者らに実施したインタビュー調査の結果を報告している。
  33. 「From Heretic to Glory:An Analysis of “Visual Rock Fans” in Japan」 『The Proceedings of the 11th International Conference of the International Association for the Study of Popular Music,2001.』 (2001年04月)Yoshimitsu,M. 単著
    概要:日本で生まれたポピュラー音楽ジャンルのヴィジュアル系が発生してから普及するまでの経緯について、インタビュー調査結果や雑誌の内容分析をもとに報告している。
  34. 「ロック・コンサートに集まる青年期未婚女性のオッカケ行動と家族状況」 『家族関係学』 第16巻 P1-12(1997年10月01日)吉光正絵 単著
    概要:日本の首都圏と関西地方のロックコンサートに集まる女性たちがを対象にライブハウスで実施した質問紙調査の結果を分析した。ここでは、おっかけ行動と家族関係との関係を分析している。
  35. 「オッカケ・グループの形成―日常生活領域で係わる集団における孤立と非日常生活領域で形成する集団への同調行動―」 『家政学研究』 第44巻 第1号 P33-40(1997年10月01日)吉光正絵 単著
    概要:日本の首都圏と関西地方のロックコンサートに集まる女性たちがを対象にライブハウスで実施した質問紙調査の結果を分析した。ここでは、ライブ会場を起点に構築したネットワークの規模やつながりの深さと、日常生活領域の集団所属の質との関係を分析している。

著書

  1. ジェンダーから考えるメディア論 世界思想社 2023年3月 吉光正絵(林香里・田中東子編著) ファンカルチャー論 共著 K-POPのファン文化を事例として女性たちがファン活動を行うことでエンパワメントされる状況について考察した。
  2. POPULAR MUSIC IN EAST AND SOUTHEAST ASIA Sunway University Press 2022年7月 Masae Yoshimitsu(Mayco A Santaella) Popular Music and Fandom in the Smartphone Era 共著 This paper will start by examining the issue of affective economics. Then, by using case studies from different East Asian countries, the paper will look into how the involvement of emotional audience raises concerns about fairness and justice to create viewer loyalty and the dangers that this introduces for producers.
  3. 大学と地域4 越境するヒト・モノ・メディア 長崎文献社 2019年12月25日 国際社会学部編集委員会会議 越境する日韓中の若者文化ーアイドル現象と女子力 共著 韓国、中国、日本で制作・放送されたオーディション番組「プロデュース101」の内容とそこで表現されたアイドル像からそれぞれの国のジェンダー観やメディア文化産業の構造を比較分析した。
  4. ポスト〈カワイイ〉の文化社会学 ミネルヴァ書房 2017年03月30日 吉光正絵・池田太臣・西原麻里 第一章・第九章・おわりに 共著 カワイイが一般化した時代の女子文化を考察する。
  5. よくわかる社会情報学 ミネルヴァ書房 2015年03月30日 社会情報学会編著 ゲーム 共著 社会情報学会編集の教科書で、「ゲーム」の項目を担当。エンターテインメントとしての情報ソーシャルメディアとしてのゲーム文化としてのゲームについて解説した。
  6. 女子の時代!(共著) 青弓社 2012年04月02日 吉光正絵(馬場伸彦、池田太臣編著) 第七章 K-POPにはまる「女子」たち 共著 K-POPの応援活動をすることでアジア諸国全体にトランスナショナルなネットワークを構築する女子たちの実態調査を元にアジア独自のファン活動の特徴を分析している。

その他研究活動

  1. 『長崎のしまに学ぶ』長崎県立大学「しま」体験教育プログラムテキスト 2013年03月 ~ 2013年03月 「問題設定能力の育成と地域課題の発見」執筆担当。事例として情報メディア学科で実施している「しま研修」を挙げて説明している。
  2. 「留学生離島研修報告書」平成24年度学長プロジェクト 日中間の人の交流とものの移動 2012年03月 ~ 2012年03月 「はじめに」、「留学生による離島の魅力の発見と発信」執筆。新上五島町で実施した留学生研修の活動報告書。
  3. 「東アジアの若者の文化と社会意識の構築にICT(情報通信技術)の進展が与えた影響に関する実証研究」平成23年度長崎県立大学学長裁量教育研究費No.8成果報告書 2011年03月 ~ 2011年03月 「平成23年度長崎県立大学学長裁量教育研究費No.8成果報告書 東アジアの若者の文化と社会意識の構築にICT(情報通信技術)の進展が与えた影響に関する実証研究」研究代表・編集発行 吉光正絵日本、韓国、中国、インドネシアの大学、高校で実施した質問紙調査の結果報告書。
  4. 「新上五島町と長崎県立大学の相互協力協定事業 新上五島町ポータルサイト『みっか』拡充事業」成果報告書  2011年03月 ~ 2011年03月 「新上五島町と長崎県立大学の相互協力協定事業 新上五島町ポータルサイト『みっか』拡充事業」成果報告書 研究代表・編集発行 吉光正絵利用者調査の集計結果と概要をまとめた。
  5. 「ラジオ聴取に関する実態調査から考えるラジオとリスナーの絆」受託研究報告書 2010年10月 ~ 2011年03月 受託研究研究代表者「ラジオによるコミュニケーションの創出とコミュニティの育成」編集、原稿執筆NBC長崎放送局の受託研究で実施した質問紙調査の結果報告書。

科研費(⽂科省・学振)獲得実績

  1. 2020年4月 ~ 2022年3月 80020 観光資源としてのライブ・エンターテ インメントの「楽しさ」と課題に関す る研究 ライブ遠征を頻繁に行う日本の女性ファンたちの行動調査から日本のライブ・エンターテインメント産業による観光振興を探索する。

受託研究受⼊実績

  1. 2010年10月 ~ 2011年03月 NBC長崎放送株式会社 長崎地区ラジオの聴取状況調査―ラジオ聴取に関する実態調査から考えるラジオとリスナーの絆― 長崎市内のラジオの聴取状況についてアンケート調査を実施し報告書にまとめた。

学会・委員会等活動

  1. 2013年04月01日 ~ (継続中) 日本社会情報学会 ネットワーク委員(九州地区)
  2. 2010年09月 ~ 2010年09月 日本社会情報学会 実行委員
  3. 2009年04月 ~ (継続中) 長崎ケーブルメディア番組審議会 番組審議委員
  4. 2009年04月 ~ 2011年06月 文化庁メディア芸術祭共催長崎水辺の映像祭 実行委員
  5. 2008年08月 ~ 2008年08月 日本マスコミュニケーション学会 実行委員
  6. 2007年04月 ~ 2010年03月 長崎伝習所「CM伝塾」 塾長

学外の社会活動(⾼⼤・地域連携等)

  1. 2013年07月 ~ 2013年07月 H23教員免許状更新講習「メディア文化の利用状況」 教員免許更新用講習。第三の産業革命と東アジア諸国の若者たちのメディア利用状況の関連に関する講義を行った。
  2. 2012年12月 ~ 2012年12月 情報通信学会シンポジウム「長崎からつなぐ<過去・現在・未来>」 情報通信学会、長崎歴史文化博物館らと共同でシンポジウムを開催し総合司会を担当した。
  3. 2012年07月 ~ 2012年07月 長崎県高等学校・特別支援学校教育研究会メディア教育部会講演会「東アジアの学生達の生活意識をメディア利用傾向から理解しよう」 東アジア諸国の若者のメディア利用状況に関するデータをもとに講演。
  4. 2012年06月 ~ 2012年06月 長崎県立大学公開講座【国際観光文化都市・長崎をもっと楽しく情報メディアの活用から】
  5. 2012年06月 ~ 2012年06月 社会情報学会(SSI)九州支・九州テレコムセンター主催シンポジウム「ソーシャルメディアの利用から考える地域情報化」 パネリストとして、ソーシャルメディアの利用状況を報告した。
  6. 2011年06月 ~ 2011年06月 H23教員免許状更新講習「情報メディアと現代社会」
  7. 2011年04月 ~ 2012年03月 NBCラジオ「ラジオ・コラム」(番組名「ひろさんとけいの聞いてモーニング」隔週1回担当) 若者の流行、メディア利用、映画やファッションなどについてのラジオエッセイ。
  8. 2010年06月 ~ 2010年06月 H22教員免許状更新講習「情報メディアと現代社会」
  9. 2007年04月 ~ 2008年03月 NBCラジオ「シー大発!ラジコンボルト」(平成19年度:毎週日曜日午後6時15分から15分間) 学生、NBCラジオ職員とともに地域の紹介番組を制作し放送。半期は、司会も担当した。
  10. 2006年11月 ~ 2006年11月 「メディアが描く女性像・男性像」(諫早市公民館講堂) ドラマに描かれた女性像、男性像について講演。
  11. 2005年10月 ~ 2005年10月 「メディアが描く女性像・男性像Ⅰ」(長崎市男女共同参画推進センターアマランス) 日本のアニメに描かれた女性像、男性像を分析し講演。
  12. 2005年10月 ~ 2005年10月 「メディアが描く女性像・男性像Ⅱ」(長崎市男女共同参画推進センターアマランス) 日本のファッション雑誌を分析。日本の男性像、女性像の雑誌ごとのスタイル構築について講演。
  13. 2004年06月 ~ 2004年06月 「メディア文化と現代社会」(BPWながさき、長崎市男女共同参画推進センターアマランス) 日本の若い女性向けのメディアに描かれた女性像と社会の関係について講演。
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