Ⅰ.学長裁量教育研究費配分の基本方針と種類等
1.配分の基本方針
- 学長裁量教育研究費は、研究成果の授業での有効活用、研究論文や学会発表の促進、競争的外部資金(科研費等)採択件数増加など、高水準の研究の促進、大学が本来持つべき教育・研究機能について着実な質の向上を図るとともに、地域貢献について地域に新たな活力を与え地域の活性化に寄与することを目的とする。
- 交付の対象となる研究課題の種類は、重点課題研究と一般課題研究の二種類とする。重点課題研究は中期計画の重点項目として掲げられている「離島」・「東アジア」・「長崎の地域課題」並びに本学の特色を発揮するため「本学の個性創出」を領域とし、一般課題研究は、上記領域以外の一般的な研究課題を対象とする。
2.研究課題の種類と領域
- 重点課題研究の領域
①「離島」に関する研究
②「東アジア」に関する研究
③「長崎の地域課題」に関する研究
④「本学の個性創出」に関する研究 - 一般課題研究
研究者の自由な発想による独創的、先駆的な研究を発展させることを目的とする。
Ⅱ.平成25年度学長裁量教育研究費配分の申請・採択状況と領域・種類
1.申請と採択の状況
2.採択研究課題における領域・種類
平成25年度学長裁量教育研究 採択研究課題一覧
重点課題研究
研究領域 | 代表者 | 研究課題 | ||
所属 | 氏名 | |||
「離島」に関する研究 | 共同 | 経済 | 吉居秀樹 | キリスト教布教に対抗する「権力正統化装置としての神楽」-キリスト教布教者側の視点・受容者側の視点からの考察 |
国際情報 | 松尾晋一 | 対馬宗家文書史料群の構造解明とその活用 | ||
国際情報 | 河又貴洋 | ながさきe学環4.0:i(アイ)ランド探検学習環境整備に向けて~ラーニング・コモンズ・ネットの構築とアクティブ・ラーニングの実践~ | ||
看護栄養 | 吉田恵理子 | 高齢化の進む地域で生活する離島住民の終の棲家に対する意識と健康関連行動に関する調査-地域ネットワークづくりにむけた現状と課題- | ||
看護栄養 | 稗圃砂千子 | 離島看護の特性を活かした看護研修プログラムの運用と評価 | ||
個人 | 経済 | 奥山忠裕 | 離島観光資源への価値認識と形成過程に関する実証研究 | |
「東アジア」に関する研究 | 共同 | 看護栄養 | 正木基文 | テロメア長と健康に関する研究―日本と韓国との比較 |
個人 | 経済 | 楊光洙 | 日本のFTA・TPP戦略と東アジア企業間協力に関する調査研究 | |
経済 | 木村務 | 日中茶産地における協同組合組織による持続可能な産地形成 | ||
経済 | 尹清洙 | 動学的応用一般均衡モデルによる中韓地域経済の開発政策に関する計量分析 | ||
経済 | 中村和敏 | インドネシアにおける地域間格差と産業発展 | ||
国際情報 | P・ピヤ | アジアにおける東日本大震災後の日本/長崎に対する認識及び、メディア利用行動-台湾とタイの事例- | ||
「長崎の地域課題」に関する研究 | 共同 | 経済 | 綱辰幸 | 中小製造業を対象とした地域産業人材育成支援策に関する研究 |
経済 | 石川雄一 | 地方中規模都市におけるGISの利活用とGISを活用した都市政策 | ||
看護栄養 | 田中一成 | 長崎県産摘果ミカンと緑茶三番茶葉を揉捻混合して製造した発酵茶の機能性と味覚特性 | ||
看護栄養 | 吉澤和子 | 長崎における食物摂取頻度調査票(Semi-quantitative Food Frequency Questionnaire:SQFFQ)の妥当性と再現性についての研究:栄養疫学調査のためのツール開発 | ||
看護栄養 | 田辺賢一 | マサラを中心とした長崎県内産豆類に含有する食物繊維の質的・量的特徴と生理機能に関する研究 | ||
個人 | 経済 | 西島博樹 | 長崎県における地域力の現状分析と地域力強化に向けた対策 | |
経済 | 大塚芳宏 | 地域景気指数の統計モデリング-周辺地域動向を考慮した長崎県の分析- | ||
国際情報 | 森田均 | 高度道路交通システム構築の実践から情報社会論の新たな研究手法を獲得する試み | ||
国際情報 | 村上雅通 | 長崎原爆に関する報道の功罪と水俣病報道との比較・検証 | ||
看護栄養 | 大塚一徳 | 地域の高齢者の認知的加齢がワーキングメモリに及ぼす影響に関する基礎的研究-認知的加齢がワーキングメモリの処理成分に及ぼす影響の検討- | ||
「本学の個性創出」に関する研究 | 共同 | 国際情報 | 山内ひさ子 | グローバル人材育成に「海外研修」がもたらす効果に関する研究 |
看護栄養 | 四童子好廣 | 動物細胞における内因性ゲラニルゲラノイン酸 (GGA) 並びに2,3-ジヒドロGGAの同定 | ||
看護栄養 | 冨永美穂子 | 卒業生との協働による献立作成共有システム構築に関する研究 | ||
看護栄養 | 岡本恭子 | プロテオームおよびメタボローム解析による糖尿病患者血清の特定バイオマーカーの探索 | ||
個人 | 経済 | 山崎祐一 | グローカル・マインドから培われる国際交流とサービスラーニングの実践 | |
看護栄養 | 上田成一 | ショ糖脂肪酸エステルによるThermoascus属の制御について |
一般課題研究
研究領域 | 代表者 | 研究課題 | |
所属 | 氏名 | ||
共同 | 経済 | 水野倫理 | 産業,組織,個人の効率性に関する研究 |
看護栄養 | 古場一哲 | 大豆タンパク質の糖代謝および脂質代謝調節機能に関する研究 | |
看護栄養 | 森田茂樹 | ラット下垂体細胞(GH3細胞)における成長ホルモンおよびプロラクチン産生に対するリバースT3作用の研究 | |
看護栄養 | 駿河和仁 | 抗炎症作用を持つ食品成分の検索と生活習慣病予防に関する基礎的研究 | |
看護栄養 | 高比良祥子 | 看護学生の手術直後患者の観察における困難感と対処行動に関する研究 | |
看護栄養 | 飛奈卓郎 | 運動トレーニングと食事制限による骨格筋ミトコンドリアの変化 | |
看護栄養 | 片穂野邦子 | 分子標的薬治療中の肺がん患者の体験―皮膚障害とQOLに焦点を当てて― | |
看護栄養 | 中村禎子 | 難消化性オリゴ糖摂取による腸内細菌由来水素ガスの抗酸化作用を介した疾病予防に関する研究 | |
看護栄養 | 山谷麻由美 | 住民組織との協働に関する保健師の持つニーズと課題 | |
個人 | 看護栄養 | 大重育美 | 長崎県離島の子どもの事故防止支援のための予備研究 |
国際情報 | 辺見一男 | 介護予防を目的とした体操の点数化システムに関する研究 | |
経済 | 村上則夫 | 地域コミュニティの再生から発展へ-地域コミュニティの発展に向けた〈クリエイティブデザイン〉の提案- | |
経済 | 青木圭介 | 欧州債務危機問題とユーロ圏金融システムの再構築に関する経済分析 | |
経済 | 山田千香子 | 国際移動に関する文化人類学的研究-カナダへの日系女性移住者を事例として- | |
経済 | 小形健介 | 日本の組織的意思決定プロセスの特徴と課題:ASBJのケース | |
経済 | 山本裕 | グローバルな海運アライアンスに見るメガ・ターミナルの共同開発~海運における協調と競争~ | |
経済 | 植野貴之 | 多段配分過程における共役双対の研究 | |
経済 | 車相龍 | 低炭素都市の地域イノベーション・システム構築とその課題 | |
経済 | 畑田和佳奈 | 公務員のモチベーション構造の研究 | |
経済 | 吉本諭 | 九州地域フードシステムの応用一般均衡(CGE)モデルの構築 | |
国際情報 | C・ソムチャイ | メタデータ抽出ルールを用いたExcel文書のメタデータ制作に関する研究 | |
国際情報 | 下野孝文 | 遠藤周作における〈母なるもの〉の意味-阿闍世コンプレックスなどを視座として | |
国際情報 | 河野健一 | 「ケルトの虎」は蘇るか-ユーロの今後を決める債務危機克服に向けて改革努力を続けるアイルランド・モデルの現状と成否の見通しを明らかにする | |
国際情報 | 荻野晃 | 中・東欧における極右政党の台頭とその背景-ハンガリーのヨビックの事例から- | |
国際情報 | 永野哲也 | フィンスラー幾何学における線形平行移動に基づく測地線の変分問題 | |
国際情報 | 實原隆志 | 日本とドイツの「共通番号制度」の比較を通じた、日本における個人情報保護の課題の検討 | |
国際情報 | 和田一哉 | 途上国における子どもに対する教育投資 | |
国際情報 | 福島涼史 | 神学と法学の相克-戦争と平和をめぐる理論と実務 | |
看護栄養 | 新田祥子 | 海外在留邦人の人口動態に関する研究 | |
看護栄養 | 西明眞理 | ガーリックオイル成分(Dially Sulfide)の食餌添加効果に関する組織化学的研究 | |
看護栄養 | 河口朝子 | 足病変を持つハンセン病高齢者のフットケアの有用性 | |
看護栄養 | 永峯卓哉 | 看護者の臨床判断における【気づき】を向上させるための方策の検討 | |
看護栄養 | 山澄直美 | 院内教育を担当する看護職者の支援に向けた院内教育プログラム評価モデルの開発 | |
看護栄養 | 新田章子 | 回復期リハビリテーション病棟における“レクリエーション活動”の場を形成するプロセスの構造化 | |
看護栄養 | 田丸靜香 | 「可溶性ヘスペリジン高含有茶飲料」の抗肥満作用のメカニズム解明 | |
看護栄養 | 山口多恵 | 高齢患者参画型看護実践を通してみる看護師の自律性の変化~リハビリテーション看護の視点から~ | |
看護栄養 | 山口範晃 | ビタミンAが高脂肪摂食マウスにおける筋肉の各種代謝に及ぼす影響 |