
荻野 晃(オギノ アキラ)
OGINO Akira
所属国際社会学部 国際社会学科
職名教授
専門分野
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政治史、外交史・国際関係史、対外政策論、安全保障論
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担当授業科目 |
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教員情報詳細
学歴
- 関西学院大学 法学部 政治学科 1986年04月01日(入学) 1990年03月31日(卒業)
学歴(大学院)
- 関西学院大学 法学研究科 政治学専攻 1992年04月01日(入学) 2000年03月31日(単位取得満期退学)
- 関西学院大学 法学研究科 政治学専攻 1990年04月01日(入学) 1992年03月31日(修了)
留学歴
- ハンガリー共和国 エトヴェシュ・ロラーンド大学(ブダペスト大学)人文学部 ハンガリー政府奨学金留学生 1993年12月01日 ~ 1995年05月31日
取得学位
- 学位区分:博士、学位名:博士(法学)、学位の分野:政治学、授与機関:関西学院大学、論文題目名:冷戦期のハンガリー外交 ―ソ連・ユーゴスラヴィア間での自律性の模索、取得年月:2004年07月31日
- 学位区分:修士、学位名:修士(法学)、学位の分野:政治学、授与機関:関西学院大学、論文題目名:カーダール政権の国内改革と対外政策 ―「チェコ危機」を中心に、取得年月:1992年03月31日
学内職務経歴
- 教授 本務 常勤 2010年04月01日 ~ (継続中)
- 准教授 本務 常勤 2008年04月01日 ~ 2010年03月31日
学外略歴
- 放送大学長崎学習センター 講師 冷戦期の国際関係史 2012(前期集中講義) 非常勤 2012年04月01日 ~ 2012年09月30日
- 関西学院大学 法学部 講師 (前期集中講義)東欧の政治 非常勤 2005年04月01日 ~ 2005年09月30日
- 大阪外国語大学 外国語学部 講師 ハンガリーの政治 非常勤 2000年04月01日 ~ 2005年03月31日
所属学会
- ハンガリー学会 2013年04月01日 ~ (継続中)
- 国際安全保障学会 2006年04月01日 ~ (継続中)
- 日本スラブ東欧学会 2001年04月01日 ~ (継続中)
- ロシア・東欧学会 1997年10月01日 ~ (継続中)
- 日本国際政治学会 1992年10月01日 ~ (継続中)
専⾨分野(科研費分類)
- 政治学
- 政治学 外交史、国際政治学、安全保障論
研究経歴
- ポスト冷戦期の中・東欧の国際関係 体制転換、ハンガリーの外交・安全保障、NATO拡大、民主的な政軍関係 政治学 政治学
- 冷戦期のハンガリー外交史 カーダール、ナジ、ハンガリー事件、チェコスロヴァキア危機、ポーランド危機 政治学 政治学
学位論⽂
- 2004年07月31日 専門分野:政治学、 題目名:冷戦期のハンガリー外交 ―ソ連・ユーゴスラヴィア間での自律性の模索
論⽂
- 「ハンガリーの「体制の強化」と対外政策(1957-1959) ―対オーストリア関係を中心に―」 『法と政治』 第66巻 第4号 P51-73(2016年02月29日)荻野 晃 単著
- 「ハンガリー・西ドイツ交渉(1961-1963) ―最初の二国間協定の締結を中心に―」 『法と政治』 第66巻 第3号 P39-65(2015年11月30日)荻野 晃 単著
- 「ハンガリーのオーストリア国境の開放(1989) ―対東ドイツ交渉を中心に―」 『法と政治』 第66巻 第1号 P137-162(2015年05月30日)荻野晃 単著
- 「中・東欧における極右政党の台頭 ―ハンガリーのJobbikの事例から―」 『法と政治(関西学院大学法政学会)』 第65巻 第3号 P93-118(2014年11月30日)荻野晃 単著
- 「カーダール時代の終焉(1988)とソ連・ハンガリー関係」 『法と政治』 第65巻 第1号 P147-167(2014年05月20日)荻野晃 単著
- 「ハンガリー外交と東欧の政治危機」 『国際政治(日本国際政治学会)』 第176号 P29-42(2014年03月31日)荻野晃 単著
- 「ポスト冷戦期のヨーロッパ社会と軍隊 ―ハンガリーの徴兵制廃止を中心に」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第64巻 第3号 P587-612(2013年11月30日)荻野晃 単著
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「ハンガリーの軍事介入参加(1968) ―カーダール・ヤーノシュと「プラハの春」」 『法と政治(関西学院大学法政学会)』 第63巻 第4号 P81-136(2013年01月20日)荻野晃 単著
概要:1968年8月のワルシャワ条約機構によるチェコスロヴァキアへの軍事介入に際してのハンガリーの対応を、近年公開された各国の公文書をもとに検証した。そして、介入への参加の要因を分析することで、カーダール時代のハンガリー外交の特質を考察した。 -
「ハンガリー外交とポーランド危機(1980-1981)」 『法と政治(関西学院大学法政学会)』 第63巻 第3号 P1-38(2012年10月20日)荻野晃 単著
概要:1980年から1981年のポーランドの政治危機に際してのハンガリーの対応を、近年公開された一次史料をもとに検証した。戒厳令の施行をポーランドに迫った対応から、カーダール時代のハンガリー外交の特質を考察した。 -
「民主主義国家における軍隊と社会 -ハンガリーにおける民軍協力(CIMIC)と平和構築」 『研究紀要(長崎県立大学国際情報学部)』 第11号 P223-237(2010年12月17日)荻野 晃 単著
概要:体制転換後の中・東欧における政軍関係とくに軍隊の社会における役割の変化について、ハンガリーに焦点をあてて考察した。とくに、ハンガリー国防軍の新たなレーゾンデートルをミリタリー・ディプロマシーの実践としての紛争地域における平和構築、NGOなどの文民組織との民軍協力(CIMIC)に着目した。 -
「体制転換後の中・東欧の政軍関係 -ハンガリーの事例から」 『国際安全保障(国際安全保障学会)』 第38巻 第1号 P39-57(2010年06月30日)荻野 晃 単著
概要:体制転換後の中・東欧における民主的な政軍関係の確立を、政治制度および軍と社会との関係に焦点をあてて考察した。分析方法として、ハンガリーを中心に論じる一方で、ポーランド、チェコ、スロヴァキアとの比較の視点を取り入れた。 -
「ESDPとEUFOR -アフリカでのミッションを中心に」 『法と政治(関西学院大学法政学会)』 第60巻 第4号 P57-86(2010年01月20日)荻野 晃 単著
概要:EUが進める欧州安全保障防衛政策(ESDP)における軍事面での役割を、2003年以降にコンゴ、チャド/中央アフリカで展開された欧州連合部隊(EUFOR)に焦点をあてて論じた。そして、アフリカでのミッションを通して浮き彫りになったESDPの問題点と今後の展望を考察した。 -
「Democratic Civil-Military Relations in Post-Communist Europe: The Case of Hungary」 『『研究紀要』(長崎県立大学国際情報学部)』 第10号 P195-208(2009年12月21日)Ogino Akira 単著
概要:体制転換後の中・東欧諸国における民主的な政軍関係のあり方を、ハンガリーに焦点をあてて論じた。その際、1990年代の政治制度の改革、NATO加盟後の軍と社会との価値観の共有の二つの段階に分けて分析した。 -
「ポスト共産主義時代のハンガリー国防軍と社会 -NATOレーダー問題を中心に」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第59巻 第3号 P61-93(2008年10月20日)荻野 晃 単著
概要:体制転換後のハンガリーにおける政軍関係の問題点を軍と社会との関係から論じた。分析に際して、ケーススタディとして、ハンガリー南西部に建設予定のNATOの3次元レーダー基地をめぐる軍と地域社会との対立をとりあげた。 -
「中・東欧におけるアトランティシズム -ポーランド、ハンガリーの事例から」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第58巻 第3-4号 P61-94(2008年01月20日)荻野 晃 単著
概要:体制転換後のハンガリーにおける政軍関係の問題点を軍と社会との関係から論じた。分析に際して、ケーススタディとして、ハンガリー南西部に建設予定のNATOの3次元レーダー基地をめぐる軍と地域社会との対立をとりあげた。 -
「EU加盟後の中・東欧 -政党システム、ユーロ懐疑論、ポピュリズム」 『 『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』』 第8号 P209-228(2007年12月21日)荻野 晃 単著
概要:EU加盟から3年を経た中・東欧諸国の国内政治の状況を、政党システム、欧州統合の過程で台頭したユーロ懐疑論、大衆迎合型の政治指導者に焦点をあてて分析した。そして、欧州統合への参加で生じた改革疲れともいえる現象を論じた。 -
「ハンガリーの2006年暴動 -ヨーロッパ統合とナショナリズム」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第58巻 第2号 P105-141(2007年06月20日)荻野 晃 単著
概要:2006年9月、10月にハンガリーの首都ブダペシュトで発生した極右勢力の暴動を、欧州統合への参加のプロセスで台頭したナショナリズムの観点から分析した。そして、ハンガリーにとってのEU加盟がもたらした影の部分を考察した。 -
「ハンガリーの2006年総選挙 -政党制と民主主義」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第57巻 第3-4号 P9-50(2006年12月30日)荻野 晃 単著
概要:2006年4月のハンガリーの総選挙を二大政党制に収斂されつつある体制転換後の政党システムと焦点をあてて分析した。さらに、民主主義の成熟から左翼・リベラル派の勝因を考察した。 -
「中・東欧諸国におけるポスト共産主義時代の政軍関係 -ハンガリーの事例から」 『『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』』 第7号 P187-205(2006年12月20日)荻野 晃 単著
概要:体制転換後の中・東欧諸国の政軍関係を、政治制度の問題点を中心に論じた。分析に際して、ハンガリーに焦点をあてながら、ポーランド、チェコ、スロヴァキアとの比較の視点を取り入れた。 -
「イラク情勢と中・東欧 -ハンガリーの事例から」 『『法と政治』(関西学院大学法政学会)』 第56巻 第3‐4号 P209-244(2005年12月30日)荻野 晃 単著
概要:中・東欧諸国のイラク戦争への対応について、ハンガリーを中心に論じた。戦争当時の対米支持とその後の復興支援に参加した要因をハンガリー外交の基本原則、国内政治に焦点をあてて分析した。 -
「カーダール時代のハンガリー外交(1956-1968)」 『『県立長崎シーボルト大学国際情報学部紀要』』 第6号 P213-227(2005年12月20日)荻野 晃 単著
概要:1956年以降のカーダール政権下におけるハンガリー外交の特質を論じた。分析に際して、ハンガリーの対外政策がソ連の国益、自国の国益といかに結びついていたかに焦点をあてた。 -
「ハンガリー外交とナジ裁判(1956-1958)-対ユーゴスラヴィア関係を中心に」 『『法と政治』 (関西学院大学法政学会)』 第53巻 第3号 P61-107(2002年09月30日)荻野晃 単著
概要:1958年のハンガリーをとりまく国際環境に焦点をあててナジ裁判を分析。カーダール政権が対ユーゴスラヴィア関係悪化のリスクを負ってナジの処刑に踏み切った要因を考察。57-58年のソ連・ユーゴスラヴィア対立への対応から、ソ連を支持しながら国内の自律性を確保する60年代以降の改革期のハンガリー外交につながる一面が存在したと論じた。 -
「カーダール・ヤーノシュと『体制の強化』(1957-1958)」 『『ロシア・東欧学会年報』(ロシア・東欧学会)』 第29号 P86-93(2001年08月01日)荻野 晃 共著
概要:1958年6月のナジ元首相の処刑とハンガリーの社会主義体制の強化との関連性を、カーダールのリーダーシップ確立の視点から分析。カーダール政権が内政上の自立性の確保をねらって強行した国内要因からナジ裁判を考察。57年から58年の時期にカーダールのリーダーシップが確立していたことの重要性を論じた。 -
「カーダールとナジ拉致事件(1956)」 『『東欧史研究』(東欧史研究会)』 第23号 P26-45(2001年03月10日)荻野 晃 単著
概要:1956年11月のソ連の軍事介入後にユーゴスラヴィア大使館に避難したナジ首相の処遇をめぐるカーダール政権の対応を検証。冷戦終結以前に論じられなかった、カーダールの自発的な対ソ協力の要因を考察した。 -
「ハンガリー事件後の『旧体制の復活』とナジ問題(1956-1957)」 『『法政論叢』 (日本法政学会)』 第37巻 第1号 P93-104(2000年11月15日)荻野晃 単著
概要:ハンガリー事件後に成立したカーダール政権による社会主義体制再建の方向づけとナジ元首相の起訴決定の関連性を考察。起訴決定に関する従来のソ連の圧力によるものでない、国内要因の重要性を論じた。 -
「ハンガリー危機(1956)とソ連・ユーゴスラヴィア関係」 『「法と政治」(関西学院大学法政学会)』 第50巻 第3-4号 P159-191(1999年12月30日)荻野晃 単著
概要:1956年7月のゲレー政権の成立から同年11月のソ連の軍事介入に至るまでのハンガリー情勢に、ソ連・ユーゴスラヴィア関係がいかなる影響を及ぼしたのかを検証した。 -
「ソ連・ハンガリー関係(1956) -ラーコシ失脚を中心に」 『「法と政治」(関西学院大学法政学会)』 第50巻 第2号 P163-191(1999年06月30日)荻野晃 単著
概要:近年になって公開された史料をもとに、1956年2月のフルシチョフのスターリン批判から同年7月のラーコシ失脚までのソ連・ハンガリー関係を分析。10月のハンガリー事件を防げなかった要因を考察した。 -
「ラーコシ失脚とソ連・ユーゴスラヴィア関係(1955-1956」 『『国際政治』 (日本国際政治学会)』 第121号 P168-184(1999年05月21日)荻野晃 単著
概要:1955年5月のソ連・ユーゴスラヴィアの和解がハンガリー情勢に及ぼした影響を、冷戦後に公開された史料をもとに分析。ラーコシ失脚に際してのソ連とユーゴスラヴィアの対応と意見の相違が、1957年から1958年にかけてのソ連・ユーゴスラヴィア第二次論争の端緒となったことを論じた。 -
「ハンガリーにおける非スターリン化と対オーストリア関係(1957-1959)」 『『ロシア・東欧学会年報』(ロシア・東欧学会)』 第27号 P120-127(1999年04月01日)荻野晃 単著
概要:1956年以降のハンガリーの非スターリン化に伴って生じた対外政策の変化を、対オーストリア政策に焦点を当てて分析。カーダール時代初期のハンガリー外交における、対オーストリア関係修復の試みの重要性を論じた。 -
「冷戦期のハンガリー・オーストリア関係(1956-1959) -ハンガリーのオーストリア政策を中心に」 『『法と政治』 (関西学院大学法政学会)』 第48巻 第3号 P123-179(1997年09月30日)荻野晃 単著
概要:1956年10月のハンガリー事件によって悪化した隣国オーストリアとの関係の修復をはかるハンガリーの対外政策を分析。ハンガリー事件後の国際社会における孤立からの脱却をはかるカーダール政権の対西欧外交を再考した。 -
「カーダール政権の対外政策 -チェコ危機への対応を中心に」 『『法と政治』 (関西学院大学法政学会)』 第45巻 第1号 P88-141(1994年03月30日)荻野晃 単著
概要:1968年8月のワルシャワ条約機構のチェコスロヴァキアへの軍事介入に参加する際のハンガリーの政策決定を分析。カーダール政権が自国の経済改革を擁護するために、チェコスロヴァキアへの軍事介入に参加したと結論づけた。そして、カーダール時代のハンガリー外交におけるチェコ事件への対応の重要性を論じた。
著書
- NATOの東方拡大 -中・東欧の平和と民主主義 関西学院大学出版会 2012年03月30日 荻野 晃 単著 冷戦後のNATOの拡大の視点から、中・東欧の外交・安全保障政策および政軍関係を考察した。分析に際して、NATOの中・東欧への拡大にいたる過程と拡大後に残された課題について、1999年以降にNATO加盟国が関与した武力行使、復興支援活動と中・東欧の安全保障に及ぼした影響、NATOが中・東欧に促した軍事改革と民主的なシヴィリアン・コントロールの確立に焦点をあてた。
- 冷戦期のハンガリー外交 -ソ連・ユーゴスラヴィア間での自律性の模索 彩流社 2004年07月05日 荻野 晃 単著 1999年から2002に発表した1950年代のハンガリー外交に関する論説を、加筆・修正して著書としてまとめた。1955年5月のフルシチョフのベオグラード訪問から1958年6月のナジ首相処刑まで、変動するソ連・ユーゴスラヴィア関係の狭間でハンガリーがいかに国益の擁護に努めたかを論じた。2004年度、関西学院大学へ博士論文として提出した。
- ハンガリーを知るための47章 明石書店 2002年04月30日 荻野 晃 第12章、第13章 共著 歴史、文化、政治、経済などハンガリー研究の入門書。共産主義時代の政治史に関する2つの章、「1956年とナジ」、「カーダールの功罪」を担当。近年明らかになった事実から、ハンガリー現代史におけるナジとカーダールの歴史的役割を再考した。
総説・解説記事
- 書評 『冷戦後のNATO ―ハイブリッド同盟への挑戦』 『国際安全保障』 国際安全保障学会 2013年12月31日 荻野晃 単著
- Restoration of the Old Socialist System in Hungary and the Imre Nagy-problem Japanese Slavic and East European Studies The Japanese Society for Slavic and East European Studies 2002年03月31日 Ogino Akira 単著 1957年4月の社会主義労働者党指導部によるナジ元首相の起訴決定が、ハンガリー事件後の社会主義体制の再建とカーダールの党内基盤の強化を考えるうえで重要な意味を持っていたことを、冷戦後に公開された外交文書をもとに考察した。
- ハンガリー・オーストリア間の外交文書の交換(1957-1958) 「法と政治」 関西学院大学法政学会 1996年12月30日 荻野晃 単著 1956年のハンガリー事件で悪化した対オーストリア関係の修復を意図したハンガリーのオーストリアへの働きかけとオーストリアの対応に関するハンガリー外務省に残る文書を翻訳して解説した。
科研費(⽂科省・学振)獲得実績
- 2013年04月 ~ (継続中) 萌芽研究 ハンガリーの体制転換(1889)と国際環境の史的考察 1989年のハンガリーの体制転換とその国際環境を、ゴルバチョフ登場後のソ連との関係、東ドイツ市民のオーストリアへの出国をめぐる問題、ハンガリー系少数民族をめぐるルーマニアとの関係に焦点をあてて分析する。
研究発表
- 2006年10月21日 ~ 2006年10月22日 『ハンガリー1956』から50年 ―その問いかけるもの 法政大学国際文化学部 口頭(招待・特別) 国内会議 政治学 1956年のハンガリー事件当時の国際環境について、近年の研究動向を踏まえて論じた。具体的には、ハンガリー事件がフルシチョフのスターリン批判で動揺する近隣諸国の国内情勢にいかなる影響を及ぼしたのかを分析した。
- 2004年10月09日 ~ 2004年10月10日 ロシア東欧学会研究大会 カーダール時代のハンガリー外交(1956-1968) 北海道大学 口頭(一般) 国内会議 政治学 1956年のハンガリー事件後に成立したカーダール政権の対外政策の特質を論じた。分析に際して、カーダール政権がソ連の国益と自国の利益をいかに調整したのかに焦点をあてた。
- 2003年10月04日 ~ 2003年10月05日 ロシア東欧学会研究大会 ハンガリーにおけるポスト共産主義時代の国防軍改革 京都産業大学 口頭(一般) 国内会議 政治学 1989年の体制転換以後のハンガリー国防軍における民主化の成果、近代化の取り組みと問題点を、民主国家における「政軍関係」とプロフェッショナリズムの視点から分析。今後、ハンガリーが国際社会の平和と安定にいかに貢献すべきかを考察した。
- 2001年10月06日 ~ 2001年10月07日 ロシア東欧学会研究大会 ハンガリー外交とチェコスロヴァキア危機(1968) 愛媛大学 口頭(一般) 国際会議 政治学 1968年8月のワルシャワ条約機構のチェコスロヴァキアへの軍事介入に際してのハンガリーの対応を、冷戦終結後に公開された史料をもとに検証。ハンガリー介入参加の要因を考えることで、カーダール時代のハンガリー外交の特質を論じた。
- 2000年06月 ~ 2000年06月 日本法政学会研究大会 ハンガリー事件後の『旧体制の復活』とナジ問題(1956-1957) 関西学院大学 口頭(一般) 国内会議 1957年4月のナジ元首相の起訴決定に至る過程を分析し、ハンガリー事件後の国内問題処理における指導者カーダールのイニシアティヴの重要性を論じた。
- 1999年05月 ~ 1999年05月 日本国際政治学会研究大会 ソ連・ハンガリー関係 1956年 -ラーコシの失脚を中心に かずさアカデミアホール 口頭(一般) 国際会議 政治学 冷戦後に公開された資料と近年の研究動向を踏まえつつ、56年2月のフルシチョフのスターリン批判が、ハンガリー情勢に及ぼした影響を分析して報告。何故、ラーコシ失脚がハンガリー事件の伏線となったのかを論じた。
- 1998年09月 ~ 1998年09月 ロシア東欧学会研究大会 ハンガリーにおける非スターリン化と対オーストリア関係(1957-1959) 慶応義塾大学藤沢キャンパス 口頭(一般) 国内会議 政治学 カーダール政権初期の対外政策を、国内の非スターリン化とオーストリア政策の視点から分析して報告。ハンガリー外交における、オーストリア関係修復の試みの重要性を論じた。
その他教育活動及び特記事項
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2002年04月 ~ 2002年04月 教科書・教材の開発
『ハンガリーを知るための47章』(明石書店)2002年
地域研究の入門書の2章を執筆。
学外の社会活動(⾼⼤・地域連携等)
- 2012年08月 ~ 2012年08月 長崎県立大学地域公開講座 2012年8月2日諫早中央公民館講演「民主主義国家における軍隊と社会」
- 2007年11月 ~ 2007年11月 県立長崎シーボルト大学公開講座 2007年11月10日講演「EU加盟から3年…中欧に個性輝かせるハンガリーのいま」