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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表 伊藤礼樹様が本学を表敬訪問されました
2023-12-11
カテゴリ:お知らせ
 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表 伊藤礼樹様が、12月5日(火)、本学を表敬訪問され、稲永理事長、浅田学長はじめ、学内関係者と意見交換されました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表 伊藤礼樹様
 伊藤様は、米国ニューヨーク州のコロンビア大学国際公共政策大学院で修士号を取得された後、UNHCRに入られ、およそ30年間、一貫して難民問題に取り組んでこられました。「私は現場が好きです」とのご発言どおり、初任地のボスニア・ヘルツェゴビナを皮切りに、ミャンマー、ルワンダ、アルメニア、スーダン、レバノン、ソマリア、シリアなど、最前線での勤務を中心に、スイス(ジュネーブ)での本部勤務もこなされ、キャリアを築いて来られました。

 世界の難民情勢について質問が出ると、「シリアやアフガニスタン、ミャンマーなどに加え、新たにウクライナやガザ地区で多くの難民が発生」しており、「水や食料、保健・医療などの緊急支援が必要になっている」とのことでした。さらに、UNHCRの支援はそうした当座の緊急支援にとどまらず、「将来の生活再建を展望した、中・長期的な支援、すなわち、子どもへの教育、職業訓練などの生計・自立支援、心に傷を負った人へのカウンセリングなども行っており」、難民問題の恒久的な解決に向けては、「①自主帰還、②庇護国における社会統合、③第三国定住といった方策を通じ、彼らが安全・安心に暮らせるようになることが何よりも大事」と力説されました。
本学関係者との意見交換
 第8代国連難民高等弁務官の緒方貞子さんに話が及ぶと、「自分が駆け出しのころの上司」だそうで、「タフ・ネゴシエーターであると同時に、若手にも分け隔てなく声をかけて下さる大変優しい方だった」と述懐されていました。

 伊藤様におかれましては、ご多用のなか、遠路はるばる佐世保までお越し下さり、誠にありがとうございました。


(左から)浅田学長 稲永理事長 UNHCR駐日代表 伊藤様 UNHCR西村様
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