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学生広報スタッフ

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学生広報スタッフ『教員取材シリーズ』企画 第3弾
2021-07-02
 皆さん、こんにちは!学生広報スタッフです。国際経営学科の矢野学科長、公共政策学科の綱学科長への取材に続き「教員取材シリーズ」第3弾です。
 今回は経営学科の鴻上喜芳学科長を取材させていただきました。鴻上学科長がサラリーマンから大学教員へと転向された理由とは一体…?インタビューしてみました!
左から 学生広報スタッフの古谷、松尾
1. 先生が専門とされている研究内容について教えてください。
 専門は損害保険、特に損害責任保険の研究です。本学では、保険論とリスクマネジメント論という講義を担当しています。

2. 先生の教育理念について教えてください。
 教育理念といえるほど高尚なものはありませんが、私は大学生を大人だと思っており、手取り足取り教える必要はないと思っています。また小、中学校や高等学校と違って大学では教員がいかに頑張る姿を学生に見せるかが重要だと考えているため、自分の背中を見せて参考にしてもらうということを心掛けています。
 なお、私は実務家出身教員ですので、ゼミ生などは立派な社会人予備軍として社会に出て行ってもらうことを目標としています。

3. 先生は学生時代をどのように過ごされましたか。
 テニスサークルに所属していたため、サークルの仲間達とテニスや麻雀に明け暮れていました。家庭教師や蕎麦屋でのアルバイトもしていましたが、大学教員になりたいという願望はなく、はやく社会人になりたいと思っていました。

4. 大学の教員を目指されたきっかけは何ですか。
 私は28年間、損害保険会社に勤めていました。その期間に感じたことは、サラリーマンは組織に所属している以上、それがたとえ自分の意に沿わない仕事であっても、遂行しなければならないということです。
 サラリーマンとして勤務しながら大分大学に出向していたこともあり、大学教員は自分の興味のあることを研究することができるという点に魅力を感じ、損害保険会社を辞職して、本学の教員となりました。
取材に応じる 経営学科 鴻上学科長
5. 先生が考える「長崎県立大学で学ぶメリット」は何ですか。
 1つ目は佐世保校が立地する相浦の環境が良いことです。学生にとっては物足りないと感じる土地かもしれませんが、私は人口が少なく、勉強するための環境が整った良い土地だと考えています。
 2つ目は本学が小さな大学であるため、学生と教職員の距離が近いことです。大規模な私立大学の場合、1つのゼミに所属する学生は約40名から50名であるのに対し、本学の場合は約15名と少なく、教員が学生一人一人を把握することが可能です。学生にはこの環境を生かして教員と密に関わり、専門知識の理解を深めていってもらいたいです。

6. 先生が学生に求めることは何ですか。
 全般的には「知的好奇心」です。長崎県立大学の学生には「自ら学ぶ」という姿勢がまだ足りないように感じます。「知的好奇心」をもって様々なことに取り組むということは、気持ちよく単位取得ができるというようなメリットを学生にもたらすと思います。
 経営学科生には加えて「地域愛」です。先日、ジャパネットホールディングスが長崎市での職域接種を開始したことが報道されました。その背景には長崎県出身、高田旭人社長の「地元に貢献したい」という「地域愛」があると考えられます。国際経営学科の学生が「世界」に目を向けて学びを深めていくため、経営学科生には対照的に「地域」に目を向けて学びを深めていってもらいたいです。

7. 最後に、学生へ一言メッセージをお願いします。
 長崎県立大学の学生は指名されても発言しないというようなおとなしい学生や、単位取得や卒業さえ出来れば良いという気持ちで講義に出席している学生が多いように感じます。私はそのような心境での単位取得は学生にとって苦しいものになると思います。せっかく大学生活を送るのであれば、講義・ゼミ活動・実践科目などに「知的好奇心」を持って意欲的に取り組み、一つ一つの講義に意義を感じて受講してもらいたいです。


 「知的好奇心」をもって講義に臨むことなど、大学生という立場であるからこそ大切にしなければならないことを教えていただきました。この記事を読んでくださっている学生の皆さん、自分自身の講義に対する姿勢が十分なものであるのか、今一度見つめ直してみるのはいかがでしょうか。
 鴻上学科長、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました!
経営学科 鴻上学科長
取材:地域創造学部実践経済学科2年 松尾岳拓
記録:地域創造学部公共政策学科1年 古谷雪音
撮影:地域創造学部実践経済学科3年 佐田真莉亜

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