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留学生活体験記

【vol.71 2018年12月】(タイ・タマサート大学 濱田 拳生さんより)

国際交流学科4年 濱田 拳生

皆さんこんにちは。12月の日本では、きっとこたつで暖をとって、クリスマスに備えたイルミネーションの似合う夜を楽しんでいることと思います。一方、タイでは、雨季も終わり雲一つない青空がどこまでも続いており、30度を超える日差しは12月なのに日焼けと熱中症を懸念させています。
今回、私はタイ留学についての総合的な感想について書かせていただきます。個人的な意見で偏りがあるかもしれませんが、これからタイへの交換留学を考える人の参考になるように心掛けて書きます。

まず、私にとって最も重要だった費用の面ですが、私は留学期間内での予算を46万円(約9万円/月×5ヶ月)、留学前後の費用にビザ、航空券往復、ビザの延長などで約10万円、したがって免除となっている授業料を除いて、計56万円以内で留学を無事終えました。また本学では英語圏留学に対する10万円の助成金制度があるため、実質46万円以内で留学してきました。
この9万円/月についてですが、初めは家賃、食費、交際費などでざっくり約3万円ずつと予定していたものの、アパートを借りる際に保証金として家賃二ヶ月分がかかることや(クレジット不可)、留学初期の生活必需品の購入、特にベッドシーツや枕そして制服やフォーマルな靴、また洗濯時コインランドリーの利用といった数々の小さな想定外の支出が重なり、当初の安直な考えをすぐに見直す必要がありました。しかし、それでも家賃の安いGolfViewというアパートを選択したことで、食費一日300バーツ(30000円/月)、お小遣いとして月8000バーツ(約25000円/月)を毎月充てることができました。一学期とはいえ生活費込みで、毎月10万円以下で留学を楽しめてしまうタイは私にとってとても有難い場所でした。

次に授業に関してですが、1コマ3時間の一日2コマ制で、一学期に最低3コマ~最高7コマを目安に受けることが出来ます。私たち長崎県立大生は基本BJM(Bachelor of Journalism and Mass communication)プログラムを受け、その授業名にはJM×××(×は数字)と表記されます。三桁目の数字は授業を受ける対象の学年を意味しJM230なら二年生と共に授業を受けるということになります。
タマサート大学はタイで最も名のある大学の一つであり、BJMはインターナショナルプログラムなので授業はすべて英語で行われます。したがって学生の英語力やポテンシャルはとても高く、また一授業で要求される課題の質もかなり高いものに感じました。様々な分野に興味を持っていれば、とても良い刺激になると思います。しかしあえてデメリットを挙げるとすると、インターナショナルプログラムといえどクラスのタイ人学生の比率は体感98%を超え、正規外国人はごく少なく、タイ人学生+留学生という形になります。
このデメリットは、グループワークの際いくらインターナショナルプログラムといえど、どうしてもタイ語で細かな話を進められてしまうため、留学生が知る情報がすでに決定された事項になってしまっていることです。ほんの少しですが自分が足手まといに感じてしまうかもしれません。しかし、基本的に皆フレンドリーなため、大げさに書きましたが、わからないことは聞けば教えてくれるので、それほど苦痛なものでもありません。

次に学外ですが、友達を作るチャンスとしてバディープログラムというものがあります。それぞれ留学生に一人ずつバディーと言われる、有志で留学生をサポートする学生が割り当てられ、最初はつきっきりで、授業のことやお店での注文、生活必需品からアパート探しまであらゆることを助けてくれます。そのときバディーの友達たちも同行することがあるので、これをきっかけに友達の輪を広げていくことができます。また本学の留学生はBJMプログラムなら2年生から4年生の授業を自分の学年に関係なく受けることができるため、幅広く人と巡り合うことができます。先ほどデメリットとしてグループワークを挙げましたが、友達を作るという点ではグループワークはとてもメリットになります。そして留学期間中私たちは、同じ学科のタイ語プログラムの小旅行JCtripとインターナショナルプログラムの小旅行BJMcampという二つの学生主催の2泊3日旅行を格安で楽しめます。毎年同じ場所とは限りませんが、一度目は山、次は海辺と立地もホテルもイベント内容も文句なしのとても良いものなので、きっと良い思い出になると思います。
留学の際、言語の壁と費用の壁はとても高く学生の前に立ちはだかるかと思います。しかし、そんなときリーズナブルな価格でタイというアジアの文化に触れながら、タイ最高レベルの授業を英語で受けることが出来る機会を、私たちの大学は与えてくれるということをより多くの皆さんがこれを通して知っていただけたら幸いです。
<撮影技術等を学ぶ授業>
<ナイトマーケットの景色>
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