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留学生活体験記

【vol.11 2011年 1月】(中国・上海外国語大学 櫻井 恵さんより)

国際交流学科2年 櫻井 恵

みなさん、こんにちは。上海外国語大学の留学生として勉強を始めた9月から、早いもので良くも悪くも5カ月がたちました。上海では旧正月を終えて、みんなやっと仕事を再開し始めたところです。授業については以前の人たちが触れているので私は他のことについて話したいと思います。

こちらに来たばかりの頃は、語学力も乏しく、言いたいことも上手く伝えることができず単語を聞きとることに一生懸命でした。しかし、この5カ月の間に少しずつスムーズに聞き取ることができるようなり、話すことにも抵抗がなくなってくると、中国語で会話するのが楽しく思えるようになりました。また、日々過ごしているうちに耳が慣れてくると、授業中に人の会話を盗み聞きするのも楽しくなりました(笑)。人と話して実際に中国語を使うことに慣れて、ゆっくりではありますが語学力も伸びてきたと思います。この時点で大事なことに気付いたのですが、耳が慣れるのと話せるようになるのは必ずしも比例するものではないということです。当たり前ですが、授業で使う表現・単語・四声(中国語の声調)でさえも実際に話すものとは違います。中国の先生から教えていただいたことですが「沢山話し、沢山間違えることで学び、身についていく」というのは、本当にその通りだと実感しています。なぜこの様に使うのか、表現するのか、その国の考え方・文化を理解していくことでより語学も吸収しやすくなると感じています。今は、会話のキャッチボールがスムーズにいくことが何よりうれしく感じます。

生活面では、留学生キャンパスということもあり、いろんな国の人たちと関わり交流することができ、友達の輪も広がってきました。しかし、そこで痛感したことが、自分がどれだけ日本について無知であるかということです。私の国は○○だけど、日本はなぜ××なの?と聞かれたときに、理由が説明できなかった経験が何度もあります。留学は語学を学ぶことが第一ですが、現地で異文化に触れ体験し理解を深められることも大きなメリットの一つだと思います。そこで日本のことを知っていれば、より深く中国・友人の国に対して興味を持ち理解することが出来ると思うのです。理解するチャンスを逃していると同時に、日本のことを伝えるチャンスを逃したと思うと、本当に惜しいことをしたと思います。日本にいる時には気にも留めなかったことが新鮮に感じられ、世界から見た日本を知ることが出来ます。

外国人の中で暮らしていくことは、日本とは違うこと・受け入れがたいことが多すぎて初めは戸惑いますが、今は何事も経験だと思っています。この5カ月間中国で生活してきて、勉強でも何でも体験しないとわからないことだらけだと改めて思いました。「百聞は一見に如かず」です。日本と違うことも、違うからと否定するのではなく、一旦受け入れてみると意外に自分に合っていたりします!

上海での留学生活はとても充実しており、日々新しいことを学べ、一日一日、一人ひとりとの出会いが大事な勉強のチャンスなのだと感じています。このチャンスを活かすかどうかは自分次第です。そして、このような貴重な留学の機会をいただいたことを本当にありがたく思います。留学生活、ちょうど今が折り返し地点です。前期の5ヶ月間よりさらに充実した残り5カ月を過ごしていけるように日々頑張りたいと思います。
【現地での交流の様子】
【現地での交流の様子】
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