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留学生活体験記

【vol.37 2015年10月】(韓国・高麗大学校 上野 めぐみさんより)

国際交流学科3年 上野 めぐみ

안녕하세요^^(こんにちは)。韓国に来て早二か月が経ちました。今回、留学体験記を書くにあたり、どのようなことを書こうか悩んだのですが、高麗大学校や授業、大学のイベントに関することは過去の留学体験記にありますので、私は生活・文化についてご紹介したいと思います。

韓国では、「밥 먹었어요?」(ご飯は食べたの?)という言葉が一般的な挨拶として使われています。貧しかった時代に、きちんと食事ができたか互いに確認し気遣っていたことの名残だそうです。鍋物の料理が多かったり、誰かとシェアできるようにサイズが大きめであったり、日本のような「一人ご飯」という概念が薄いのは、食べ物は誰かと一緒に食べるもの、といった意識があるからなのかもしれません。食事の値段は、日本に比べると安めではありますが、物価が上がり、現在は円安ウォン高の関係で一昔前ほど安くはない印象です。大学周辺には、学生向けのお店がたくさんあるので普段はそこを利用しています。

もう一つ、日本と異なる韓国の文化を紹介します。韓国は日本よりもカード社会です。コンビニやスーパーで数百円分の買い物をする時にもカードを使います。高麗大学校の学生証には、銀行の残高から即時に引き落とされるチェックカード、地下鉄やバスで利用できる交通カード機能がついています。韓国社会でカードが普及されるようになったのは、IMF通貨危機による政策転換がその始まりですが、これほどまでにカードが好んで使われているのには、빨리빨리(パリパリ/速く速く)の文化が影響しているとも言われています。パリパリの文化は1970年代の急速な近代化の中で生まれた文化で、何でも速いほうが良い、という意識です。パリパリの文化は、韓国に住むと様々なところで見受けられます。信号が変わる時間が短かったり、車の運転が荒かったり、地下鉄やバスに急いで乗り込もうとする人の姿を見ると、韓国人のパリパリの習性を感じます。

日本と韓国は、歴史的、文化的、地理的面から見て、よく「近くて遠い国」だと表現されます。様々な共通点がありますが、相違点もあります。留学をするとその両方を感じ、「異文化を学ぶとは」、ということを改めて考えると思います。また、高麗大学校は世界中から学生を受け入れており、交換留学生だけでも600人以上と規模の大きな大学です。ともに韓国語を勉強する中で韓国以外の国の文化に触れる機会が多くあります。英語圏の人々と英語以外の言語で会話をするのも、韓国語を勉強する面白さの一つだと思います。留学を考えている皆さん、ぜひ韓国も視野に入れてみてください。英語圏とは違った醍醐味や発見があるはずです。
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