【vol.35 2015年5月】(アメリカ・ウィスコンシン大学オシュコシュ校 土肥 伶さんより)
国際交流学科3年 土肥 伶
信じられない程寒かった冬が過ぎ、ようやくオシュコシュに春が訪れました。前回この体験記を書いた時は、アメリカに到着したばかりで、一日一日を過ごすのに精一杯でしたが、いざ振り返ってみると、もう9ヶ月も経ったのかと驚きます。今回は多くの方が心配されていると思われる資金、成績、精神面について、私自身の体験をお伝えしたいと思います。
まず資金面についてですが、今年度は円安の影響もあり、例年よりもどうしてもお金がかかってしまいます。それでも、自費で留学するよりは大分安いと思います。私は幸い奨学金を3つ支給していただけたので、なんとかやり繰りすることができました。また、交換留学生でも学内でなら働くことができ、私はキャンパス内のカフェでアルバイトを経験しました。一人で働くことも多く、従業員として自分の使う言葉に責任を持たなければならず大変でしたが、その分英語力を伸ばすのに良い機会となりました。
またGPA(成績評価)の低下や単位不足による留年を心配される方もおられると思いますが、私は日本の大学にいる時よりも良い成績を収めることができました。単位についても、私は大学入学前からアメリカ留学をすると決めていて、入学後は毎学期できるだけ多くの単位を取得していたので、大丈夫そうです。先に留学された先輩方も書かれているように、こちらには学生をサポートする様々な機会が用意されています。先生方も優しくフレンドリーな方が多く、オフィスアワーなどに丁寧に質問に答えて下さいます。もちろん自分で努力することも重要で、私は大体3時か4時まで起きて勉強することが日常でした。日本の大学の授業より大変だとは感じても、難しいと感じることは無かったです。
精神面については、それほど重大なカルチャーショックやホームシックにかかることはありませんでした。それでも日本食が恋しくなり、アメリカの食べ物が喉を通らない時期もありました。そのような時は、友達がわざわざシカゴにある日本食屋さんまで連れて行ってくれたり、落ち込んでいる時にはドライブに誘ったりしてくれました。また、他の交換留学生と悩みを共有したり、仲良くなったクラスメイトと遊んだりすることで、大変で辛い経験の何百倍も良い思い出を作ることができました。周りに多くの友達がいてくれたことが、この1年間を乗り越えることができた最大の理由だと思います。
最後に、私は多くの方々のサポートのおかげで、夢の一つであったアメリカ留学を経験し、成長することができました。今度は、私も留学に興味のある皆さんのサポートができればと考えています。気軽に相談してください。また、帰国後も、支えてくださった全ての方々へ感謝の気持ちを忘れず、更に自分に磨きをかけていきたいと思います。忘れることのできない素敵な1年間をありがとうございました。