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留学生活体験記

【vol.90 2022年2月】(中国・華僑大学オンライン留学 森井 宏典さんより)

公共政策学科 4年 森井 宏典

 私は大学入学後、以前から憧れていた中国へ留学するために、中国語の勉強に励んできました。そして一昨年(2020年)に華僑大学への交換留学のチャンスを掴みました。しかし、その目標は新型コロナウイルスの影響により実現しませんでした。中国への留学を諦めかけていましたが、長崎県立大学また華僑大学のご尽力のおかげで、オンライン留学という形で学ぶ機会を得ることができました。
 私が所属したクラスのクラスメイトは華僑・華人であったため、中国語がとても上手で、また授業も難しかったので当初は非常に苦労しました。しかし、先生やクラスメイトの支えもあり、何とか今日まで勉強を続けることができました。例えば、「…着…」の語法が理解できなかった際には、クラスメイトの一人が分かりやすくノートに解説を書いてくれました。またグループで話し合うときなどは、私でも理解できるようにゆっくり話し、文法の間違いを直してくれました。さらに先生には、課題をひとつひとつ丁寧に添削していただき、このような先生の熱心な指導は、私に中学生の時に読んだ魯迅の『藤野先生』を想起させました。
 半年間の留学で私の課題であった「听力」(ヒヤリング)と「口语」(会話)はあまり上達しなかったのが、正直なところですが、「文化课」(文化講座)などを通して中国新旧4大発明や一帯一路構想、改革開放政策など中国に対する理解を深めることができたと思います。またマレーシアやタイ、インドネシア、ミャンマー、ラオスそしてフィジーなどさまざまな国からの留学生との交流を通じ、数多くの新たな発見がありました。とても充実したオンライン留学でしたが、心残りが1点あります。それは、もし私の中国語のレベルがより高ければ、さらに深い交流ができたかもしれないという点です。この悔しさを忘れず、大学卒業後も中国語の勉強を続けたいです。
 今年2022年は日中国交正常化50周年です。両国は引っ越しのできない隣国として、共に助け合い、より友好関係の構築が求められます。「国家の交わりは民の相親しみにあり」とあるように、私も華僑大学での学びを生かし、日中友好の礎となれるよう今後も努力していきたいです。
 最後になりますが、林意先生をはじめ華僑大学および長崎県立大学の先生方、関係者の皆様、共に留学した中村君そして留学担当として手厚い支援をいただいた企画広報課黄さんに心より感謝申し上げたいと思います。有難うございました。
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