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留学生活体験記

【vol.22 2012年3月】(アメリカ・ウィスコンシン大学オシュコシュ校 坂本 りつみさんより)

国際交流学科4年 坂本 りつみ

みなさんこんにちは。ほのかに漂う花の甘い香り、リスと一緒に朝の登校、芝生一面にぎっしり咲くたんぽぽ。あんなに寒かったオシュコシュに、春が来ています。
2011年8月アメリカのウィスコンシン大学での留学を開始してから、早いもので日本への帰国が来月となり、私の留学生活もカウントダウンが始まってしまいました。私の体験記が留学に興味を持っている方に少しでも参考になればと思い、今回この場を借りて、私の留学中の生活についてや授業について、詳しく書きたいと思います。

私の留学中の生活は、朝起き、日中は授業に出席し、夕方は自由時間かクラス外の活動に参加、夜は授業の課題に取り組む。休日は友人と遊んだり、買い物へ行ったり、図書館へ行ったりと様々です。一日があっという間に過ぎ、またすぐに次の朝が訪れるというのも、充実した生活が送れているからなのだろうと思います。私は寮に住んでおり、ルームメイトと二人で部屋を使用しています。寮には、冷蔵庫や電子レンジ、インターネットなどはすでに備わっており、とても快適に過ごしています。寮に住むということは自由が無いのではないか、そう思われるかもしれませんが、何かに困った時に助けてくれる友人は非常に心強く、眠たい目をこすりながらも励まし合い課題に取り組んだ夜など、多くの思い出を共に作ることができました。
私の生活で楽しい事といえば、食堂で食べる美味しいご飯、そしてISAの活動です。私はISAという学生団体に所属しており、この団体では私の様に、他国から来ている生徒と一緒に交流します。参加している生徒の国籍は様々ですが、みんなフレンドリーでお茶目な人たちばかりで家族の様に仲良しです。一歩日本を飛び出してみると、世界にはこんなに多くの異なった人々が、それぞれの文化を持って暮らしていることを学び、また同時に日本人であるということを強く意識することが多かった気がします。ISAの活動は私の好奇心を掻き立てるばかりです。

次に授業のことについて少し書きたいと思います。私は今セメスターに計4つの授業を履修しています。私は唐津ゼミで映画における比較文化、フェミニズム論を学んでいる為、こちらの大学でも引き続きWomen Studies の授業を中心に履修しています。Women Studiesの授業では、メディアにおける女性の描写について、ハリウッド映画の中のジェンダー、クラス、人種論、最近では現地のガールスカウトの子どもたちとのメディアにおける女性についてのワークショップなど、幅広く学習しています。アメリカと日本の学習スタイルは異なっている点が多くあります。授業は講義形式であったり、グループディスカッションであったり、意見が飛び交う授業が多いと思います。また、毎クラスの後には課題が出題されることが多く、事前に教科書を各自で読んでから授業に出席するのが日常です。私はそのようなアメリカの学習スタイルに慣れるまで少し時間がかかりました。しかし、大学にはWriting centerという私の様な生徒を対象とした学習面をサポートする体制が充実しており、さらには、授業で理解することが出来なかった点は授業の前後にオフィスアワーが必ず設けられているので、自分が十分に理解できるまで教授に対し質問することが可能です。そして必ず自分が打ち込んだだけの評価とフィードバックが教授から戻ってくるため、学習する環境は十分に整っています。

残り1ヶ月となった今、私の留学を振り返ると決して楽しかった思い出だけではありません。文化と言葉の壁に何度も行き詰ってしまったり、自分の未熟さを痛感させられ落胆してしまったりの毎日です。しかしそんな中でも、幸せな気持ちになること、笑顔になること、ここに来て良かったと思うこと、前向きに前に進み続けて良かったと思うこと、この人に出会えて良かったと思うことも、同じ分だけあります。いつも傍で応援してくれている人の存在、そして何より留学というチャンスを与えて頂けたことに感謝しています。最後になりましたが、今少しでも留学に興味があって体験記を読んでいるあなたに一言!ぜひ挑戦してみてください。
【12月】
【雪の日】
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