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地域連携センター

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連携事業による県議会議長講義を実施しました
2023-11-14
 11月7日(火)、現代政治に関する諸課題を理解するための全学教育科目(オムニバス科目)「現代社会と政治」(担当教員:公共政策学科・准教授  石田 聖)において、長崎県議会議長である徳永達也氏をゲスト講師にお招きして、本学学生向けに講義を行って頂きました。

 本講義では、本学と長崎県議会(以下、県議会と記載)との間で締結している包括連携協定(相互に協力し、様々な地域課題に的確に対応するとともに、魅力ある地域づくりや地域における高度な識見を有する人材の育成に資することで、若い世代の方が県議会の役割に関心を持ち、政治を身近に感じてもらうことなどを目的として締結)に基づき、今回県議会議長にご登壇頂きました。講義テーマは、「長崎県議会の現状と課題」という内容で、自身が地域からの声と政治との距離を縮めるため企業経営者から政治家に転身した経緯や、二元代表制に基づく県議会の役割と活動、そして県議会議員の役割と活動についてご講義頂きました。県議会議員に求められる能力として、「法律・財政などの高い専門性」「県政全般にわたる幅広い知識」「県民の声を聴く力」を強調され、自身の県議としての活動の中で、特に長崎県内のスポーツ振興、島原半島の観光振興などに関する話題もありました。

 県議会の抱える課題として、長崎県に限らず近年、議員の平均年齢高齢化、政治家の「なり手不足」が深刻である現状について説明がありました。こうした課題に対し、県民にとって、県議会をより身近なものとするために「県議会リポート」「ながさき県議会だより」等を通じた広報、委員会のYouTubeライブ配信・録画配信、SNSによる県議会情報の積極的な発信、議会のデジタル化推進、県立大学学生との交流事業含む最新の議会改革に関する取組みについても紹介がありました。
 
 徳永議長は、これからの県議会が目指すべき方向として、「県民の声をもっと聴くこと」が大事であり、県議会・市町村議会・産業経済団体とのさらなる連携の強化の必要性を強く語られるとともに、学生に向けて長崎県政は人口減少・少子高齢化、県民所得の低迷、離島振興など多くの課題があるが、「政治への無関心が続くと、課題解決に何もつながらない」「投票へ行って、若者の意見を政治に反映させよう」とのメッセージがありました。

 最後に、徳永議長より「これから社会人となる学生の皆さんへ」ということで、(1)大学生の今、いろいろな経験をして見聞を広めよう、(2)就職はブランドで決めず、やりたい仕事をしよう、(3)起業へも挑戦してみよう、(4)たくさんの人とコミュニケーションを図ろう、と4つの視点を大事にして貴重な4年間の大学生活を送ってほしいとのエールを頂きました。


講演を行う徳永達也氏
会場の様子
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