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JETRO×JICAフォーラム『JETROとJICAをもっと知ろう!!』を開催しました。
2022-02-02
1月19日(水)JETRO×JICAフォーラム『JETROとJICAをもっと知ろう!!』をオンラインで開催しました。
このフォーラムは、包括的な連携推進に関する協定を結んでいるJETROと、本法人と連携協定に関する覚書を締結しているJICA、そして大学が共同で開催したフォーラムです。
これまでJETRO、JICAそれぞれ単独での講演会は開催してきましたが、今回初めて共同のフォーラムを実施することとなりました。
佐世保校及びシーボルト校の学生、及び県内の関係機関合わせて約80名のほか、多くの教職員が聴講しました。
木村務学長は、
「国際活動に関心を持っておられる皆様にとって、今回のセミナーは国際活動のイメージを具体的に描くだけでなく、その具体的な内容についても知っていただくことができる大切なステップ。また、日本企業の海外展開やグローバル化の現状などについて、理解が一層深まり、国際的な活動に一歩踏み出す一助となることを期待する。」
と挨拶されました。
続く基調講演では、OECD、経済産業省、外務省、日本経団連などでも御講演されており、日本国内に限らず、ベトナム政府等が催すセミナー等でも多数御講演されていらっしゃる、JFOODO執行役 前JETRO 理事・長崎県公立大学法人連携教授の北川浩伸氏に「 日本企業の海外展開とグローバル 」と題し、講演をいただきました。
北川氏は参加者に対し、
「これから海外のビジネスは誰でも参加でき、ハードルが低くなっていくことが見込まれる。今まではオンラインミーティングに代表されるようなデジタルツールの浸透が進んでおらず、海外のビジネスは大変だという感覚だった。しかし、こうしたツールが浸透した今、現在は長崎にいても海外は近くなったという感覚で、情報の伝達はかつてないペースとなっている。いつでも誰でも身近にビジネスチャンスがある一方で、参加しないとチャンスを逸してしまう厳しい情勢ともいえる。それに加え、沢山の国の情報を知識として蓄え、その知識をベースに、常に最善の選択を考えていかなくてはならない。そうした中、グローカルの観点から、長崎の強み、弱みを考えたうえで、競争優位性を身に着けるのが一人一人に求められてくる。皆さんにはこれからチャンスがあるので期待している。」
とメッセージをいただきました。
フォーラムでは、
「JICA JETROの連携~日本型ODAと輸出志向型工業化への貢献~」と題し、JETROの御出身で、本学国際交流センターの大久保文博委員、続いて、「JICAの「民間連携事業」について」と題し、JICA九州センター専門嘱託の岡下浩氏、最後に、「貿易・投資の拡大と-ジェトロの取り組み-」と題し、JETRO長崎所長の中島伸浩氏からそれぞれお話していただきました。
国際交流センター長でもある岩重聡美副学長は、
「本学ではJETRO、JICAともに連携協定を結んでいる。連携協定の目的はまず共同研究の推進が挙げられるが、その研究の成果や、大学が持っている貴重な財産を学生たち、ひいては地域にもフィードバックするという本学の使命のもと、今回このフォーラムを開催した。国際交流センターではこのようなイベントを積極的に開催し、多くの学生始め地域の皆様にも積極的に参加していただき、学生たちには将来の進路や、自らのおかれている環境を考えるきっかけを提供していきたい。また地域の皆様方には、知識の提供のみならず、海外進出の一助となる機会の創出などを今後も積極的に提供していきたい。」
と纏められました。
最後にJICA九州所長の吉成安恵氏は参加者に対し、
「日本は世界と繋がっている。2021年からパンデミックの中で、感染対策は国境の水際対策だけでは無理だと分かったと思う。日本以外の国も収束しなければ、日本においても社会経済は平常には戻らない。日本のビジネスの世界でも同じで、世界の消費者がいるから成り立っている。前JICA理事長の緒方貞子氏は常々、日本だけの平和はあり得ない。ということを仰られていた。社会経済もそうだが、日本のみの繁栄はあり得ず、日本は世界とつながり相互繁栄の関係の上で成り立っている。今回のセミナーでもWIN-WINという言葉が重ねてあったかと思うが、その意味でも本日の参加者が世界の動きに一層関心を持っていただき、留学生の方々とも一層交流を深め、海外の様々な事を知っていただければ嬉しく思う。」
とコメントをいただきました。
参加者は、今回の貴重なお話を通して、国際活動のイメージを具体的に描くだけでなく、その手立ても知り、様々なことを考え、新しい学びへのモチベーションを高める契機となったことと思います。