７月８日（木）、在福岡米国領事館のジョン・C・テイラー首席領事に特別講演を行っていただきました。

　この講演は、毎年開催している「外交官セミナー」の一環で、アメリカと日本との関係を知るきっかけをつくるとともに、世界で活躍するグローバル人材育成の一助とすることを目的として、在福岡米国領事館御協力と長崎県教育庁後援のもと行われたものです。

　佐世保校及びシーボルト校の学生両校併せて約９０名と県内の高校生約80名のほか、多くの教職員が聴講しました。

　講演では「How America's History Shapes the Present（和訳：アメリカの歴史は現在をどのように形成しているのか）」と題し、コロンブスがアメリカ大陸を発見した後のアメリカについて、植民地時代や独立戦争、南北戦争、第一次及び第二次世界大戦などの出来事とともに、奴隷制度や人種差別の話題なども交えながら、様々な歴史を経て、現在のアメリカという国があるということをお話いただきました。

　学生からの「私たちが次の世代へ歴史を継承する際、どのような継承方法が一番良い方法なのか」といった質問に対し、「歴史の中で恥ずかしいことがあったとしても、正しい歴史をきちんと教えていくべきだ。アメリカと日本は過去に激しい戦いをした。だが、友達になれないわけではない。アメリカにとって日本は大切なパートナーだ。過去にどんな問題があっても、克服し、解決できることを教えたほうが良いと思う。」と呼び掛けられました。

　講演後、多くの学生や高校生がテイラー首席領事を取り囲み、個別に質問を投げかけるのに対し、テイラー首席領事が、時間をかけて一つ一つ丁寧に御答えになる姿が大変印象的でした。

　参加した学生や高校生たちは、テイラー首席領事の貴重な御話から様々なことを考え、新しい学びへのモチベーションを高めると同時に過去と未来を考える契機となったことと思います！ 

 

◎今後の外交官セミナーについて

（１）日　　時：２０２１年１０月～１２月（４回開催予定）

（２）テーマ　：外交関係を中心として本学の学生や県内高校生が興味・関心のあるテーマを設定

（３）講　　師： 米国外交官等の予定

（４）実施方法：本学での対面式でのセミナー及び各高校へのリアルタイム配信

　※詳細が決定次第、別途周知いたします。