本文へ移動

学生広報スタッフ

News & Topics

学生広報スタッフ「教員取材企画」~実践経済学科 准教授 竹田 英司先生~
2024-09-06
皆さんこんにちは!学生広報スタッフです。本学の先生方を取材しご紹介する「教員取材シリーズ」。今回は実践経済学科の竹田英司先生に取材しました!
竹田先生を取材する学生広報スタッフ
1.専門分野は何ですか?
 
地域経済学分野の地域産業論と高等教育学分野の地域連携貢献論が専門分野です。地域産業論では、地域の稼ぐ力(地域の移出産業)の再生や育成を考えます。地方部では、農林漁業、地場産業、観光関連業などが地域の稼ぐ力(地域の移出産業)です。
本学で担当しているのは、地域産業論(3年次)、地域企業研究(3年次)、中小企業論(3年次)、ビジネス経済の実践(2年次)です。
 
 
2.教育理念は何ですか?
                     
学生たちが問題解決力を育むことに注力しています。そのためには、授業を質的に改善する必要があると考えています。授業を質的に改善するには、学生が自分たちの学んできたことを振り返ることや、学生と教員がお互いに学び合うことが必要です。教え込まれるだけの授業だと学生にとって意味がないと思います。授業で何をどのように学んで、その学びをどのように使うのかを学生自身で振り返っていく。このような学びを学生たちが展開していけることが私の教育理念です。
   
 
3.学生時代に力を入れたことは何ですか?
 
大学生時代はバイトに明け暮れていました。夜間の警備員バイトや、家電量販店のスマホ販売バイトなどをしていました。稼いだお金は自分の趣味に使っていましたね。修士大学院生時代は勉強に力を入れ、授業についていくために、毎日、学友たちと深夜1時まで勉強していました。勉強は辛かったけど、学友たちがいたので楽しかったです。
博士大学院生時代は、研究テーマ「地域の稼ぐ力(地域の移出産業)をどうすればよくなるのか」について、ずっと調べて、分析して、熟考していました。
 
   
4.大学教員を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
 
私の実家は、家業で雪駄を作っている職人でした。その雪駄がサンダルや靴に置き換わっていき、雪駄産業は衰退産業になりました。その様子を見て、「なんとか雪駄産業の衰退を止めて再興させたい」という思いから大学教員を目指そうと決めました。
 
 
5.ゼミの活動について教えてください。
 
ゼミでは1年間のうちに5~6くらいの地域へ行きます。大学から近いところでは、長崎県波佐見町、佐賀県有田町、佐賀県唐津市。大学から遠くになると、大分県由布市、岡山県倉敷市、岐阜県多治見市、三重県志摩市などで活動しています。これらの地域はゼミ生の出身地で、地元と佐世保を比べてどのような違いがあるのか、現地へ行き学んでほしいという思いがあります。
学生たちの多くは、自分の地元や佐世保に魅力がないと言いますが、それは目に映るモノやコトが当たり前で日常的であるため、それらの価値に気づかずに生活しているからです。身の回りの至るところに地域資源や付加価値となるモノやコトが存在しているので、それらを見つめ直して地域の稼ぐ力(地域の移出産業)を考えてほしいと思います。 
 
   
6.長崎県立大学で学ぶメリットは何だと思いますか?
 
本学の周辺には、地域の稼ぐ力(地域移出産業)再興の成功例があります。具体的には長崎県波佐見町の波佐見焼産業(詳しくは著書『地域再生の産業観光論』同友館)や、長崎県松浦市におけるトラフグやアジの水産業などです。波佐見町や松浦市のような日本中から注目されている産業が大学から30分ほどで行ける場所にあるので、直接現地に行って学べることは、長崎県立大学の大きな魅力だと思います。
ゼミでの活動について語る竹田先生
7.学生に求めるものは何ですか?
 
失敗から「深い学び」を得たり、「人生を豊かにする力(認知能力と非認知能力)」を育んだりしてほしいです(著書『問題解決力を育み振り返る学び』五絃舎・あとがきより抜粋)。
学生時代は大いに失敗して、その失敗を経験値に変えてほしいです。失敗から得た経験値は人生を豊かにしてくれます。学生のうちに失敗を恐れずに、様々なことにチャレンジしてください。
 
 
8.趣味や息抜きなどはありますか?
 
異世界アニメやYouTubeのショート動画などを視て息抜きしています。意外かもしれませんが大学生の皆さんが普段やっているようなことが趣味です。あとは、波佐見町・有田町・唐津市・由布市・倉敷市・多治見市・志摩市などの活動地域に再訪して、地元の人たちと雑談したり、地域経済活性化について意見交換したりするのも好きです。周りからはよく「男はつらいよ」の寅さんみたいだねと言われることがあり、いつの間にか地域の人とご飯を食べていたり、居間でくつろいでいたりと地域に溶け込んでいます(笑)
 
 
9.学生に一言お願いします
 
皆さんが知らないだけで、たとえば佐世保には「よさこい祭り(コト)」、波佐見だと「波佐見焼(モノ)」、松浦だと「アジフライ(モノ)」など、たくさんの魅力あるモノやコトを知ってほしいです。キャンパスのある佐世保や地元(出身地)の魅力を2つ、3つ言えるようになってから卒業してください!
笑顔で取材に応じていただいた竹田先生
取材後記
 私たちの当たり前の日常は、だれかの非日常である。地域の魅力は至るところにあるのだということを熱心に話しておられました。在学中に佐世保の魅力をたくさん見つけて卒業できるように頑張ります!
 竹田先生、お忙しい中取材に応じていただきありがとうございました!
 
 
取材:地域創造学部 実践経済学科 4年 山根健太郎
   地域創造学部 公共政策学科 3年 鷹巣心音
書記:地域創造学部 公共政策学科 4年 野﨑諒太
撮影:地域創造学部 公共政策学科 3年 金子智香
TOPへ戻る