皆さんこんにちは！佐世保校学生広報スタッフです。今回は、地域創造学部実践経済学科の盧昭穎（ロ　ショウエイ）先生に取材させていただきました。

　専門分野は応用計量経済学という、実際のデータを使って、どのような結論を導き出すことができるかについて考える分野です。最近は、その中で主に資産価格の変動に焦点を当てて分析を進めています。また、空間の関連性を考慮した計量モデルを用いて、地域経済に関する分析も行っています。本学で担当しているのは、1年次の基礎統計学と2年次の経済統計学という講義です。

 

 

　教育の目的は、「自分で答えを求める力を身に付けること」だと思います。大学生の皆さんが自ら考え、答えを見つけ出す練習を重ねることで、問題解決能力を養ってほしいと考えています。私のゼミでは、データ分析の理論とその応用について学びますが、これまでの授業で触れたことのない内容が多いため、自分で調べて考える必要があります。そうすることで、問題を解決する能力を身に付けることができると考えています。データの収集・分析とその結果の解釈を通じて、データ分析以外の分野の問題にもアプローチできる方法を学び、卒業研究や将来の仕事に役立ててもらえればと思います。

 

 

　学部時代は主に経済学を勉強しました。その中で、計量経済学の手法による実証分析がさまざまな場面で役立つと思い、大学院からは計量経済学の理論を専門とするゼミに参加しました。ゼミの内容が全くわからず苦労したこともありましたが、ゼミ生たちと一緒に考えること自体が楽しかったです。その時は気づきませんでしたが、一日中学べるというのは、とても恵まれたことだと思います。

 

 

　大学教員を目指そうと思った理由は、自分が学生の頃に真摯に教えてくださった先生方への恩返しがしたかったからです。分からないことが分かった時の喜びを、学生の皆さんに少しでも伝えたいと思います。また、大学教員になれば自分の研究を続けられるというのも一つの理由です。

 

 

　佐世保校の大きな魅力の一つは、自然に恵まれた環境です。落ち着いて勉学に集中できる良い環境が整っています。私自身、大阪から一人でやってきましたが、地元の人たちのおかげで生活に不便を感じることなく、快適に過ごしています。このような環境で、安心して学びながら、充実した学生生活を送ることができると思います。また、佐世保の町では、さまざまな国から来た人々を見かけることが多いので、自然に異文化交流ができるのも一つのメリットだと思います。

 

 

　学生の皆さんに求めることは、自分でよく考えて答えを求める努力をすること、もう一つはわからないことがあったら質問してほしいということです。何かわからないことがあれば、ぜひ質問してください。恥ずかしいと思って聞かない学生も多いかもしれませんが、自分がわからないことは、他の人もわからない可能性が高いです。気軽に聞いてもらえると、お互いにより良い学びの環境が作れますので、遠慮なく質問してください。また、学びたいことややりたいことがあれば、ぜひ今のうちに試してみてください。うまくいかなくても、その経験から何か学ぶことができるはずです。積極的にチャレンジして、自分の可能性を広げてください。

　趣味は特にないのですが、いろいろと学ぶことが好きです。それはただ勉強だけでなく、なにかに詳しい人にいろいろ教えてもらうことなどです。私の同級生の中で例えば歴史好きや文房具好きな人と話すと、経済とは直接関係なくてもいろんな分野で面白いことがなされているんだという気づきがあります。

 

　何かやりたいこと学びたいことがあれば今のうちに試してみてください。私自身学生時代にやりたかったことが多かったのですが、迷いながら結局できなくて悔しい思いもありました。皆さんはいま若いうちにいろいろ試してみて、失敗してもそこからきっと学べることがあると思いますので、チャレンジしてみて自分の可能性を広げていったらいいかなと思います。

　学生時代の迷いや失敗から学びを広げていくことや、自分で考え、答えを見つけ出すことの大切さを教えていただきました。みなさんも、失敗を恐れずやりたいことに積極的にチャレンジし、自分の可能性を広げていきましょう！

　盧先生、お忙しい中取材に応じてくださり、ありがとうございました。

取材：地域創造学部公共政策学科3年　鷹巣心音

書記：地域創造学部実践経済学科3年　宮部幹大

撮影：地域創造学部公共政策学科1年　田島奈央