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研究ピックアップ 
田代 智治
経営学部 経営学科 講師 田代 智治
経営戦略の視点から中小企業のダイナミクスを明らかに

経営学部 経営学科 講師
田代 智治 (タシロ トモハル)

#経営戦略論 #中小企業論 #地域中小企業論
Q.01
研究テーマとその内容、具体的な取り組みについて教えてください。

A.
私の専門は、経営戦略論と中小企業論です。主に中小企業の経営戦略に関連する研究をおこなっています。具体的には、中小企業の新事業創出に関する研究や中小企業の成長発展に関する研究、スタートアップ支援体制の国内外比較研究などです。また最近は、自治体がどのようにSDGsを推進するかなどに関する研究や新型コロナウィルスの中小企業経営に与える影響に関する研究などもおこなっています。研究成果は、国内外の学会で報告したり学術書や学術ジャーナルなどで発表しています。
Q.02
この研究をはじめようと思ったきっかけについて教えてください。

A.
私は、研究者である一方で、以前、ハイテクベンチャーやソーシャル・ビジネスを起業し実際に経営をおこなっていた経験があります。そこで、中小企業の現実を目の当たりにし、経営の実践を通して、その厳しさを肌で感じてきました。中小企業が真に「活力ある主体」と変貌するためにはどうすればよいのか、これが私がこの研究をはじめようと思った理由です。研究成果を地域の中小企業に積極的に還元できればと思い研究しています。
Q.03
研究内容が身近な社会とどのように関わり、影響を及ぼすのか教えてください。

A.
中小企業は日本の全企業数の99.7%、従業員数は全体の約70%と圧倒的なシェアを占め、それぞれの中小企業は地域の持つ固有性の上に成り立っています。もとより、中小企業とは、地域経済・社会と密接に関連し合っており、地域経済の発展と密接に関わり合いつつ維持・発展を遂げてきました。そういった意味で、中小企業を対象とした経営戦略研究は、地域社会や経済にダイレクトに貢献できるものだと考えています。また、学生の学びに対しては、経営学科で設置されている実践科目における商品開発などを通した経営理論の実践展開、アントレプレナーシップ育成などに役立てています。
Q.04
今後、研究をどのように進めていこうと考えていますか。

A.
今後は、現在行っている研究を深化させ、国内外の学会報告や論文発表を行っていく予定です。また、研究成果を積極的に地域社会に還元していきたいと考えています。
Q.05
ゼミや講義で学生を指導をする上で、いつも心がけていることや大切にしていることはありますか。

A.
田代研究室では、「やる気・陽気・元気+本気」をキーワードに「良好で発展性のある豊かな人間関係の形成」を目指しています。他大学の学生や実務家など多くの人と交流して多くを学び、多様性に触れる、そして入力(学ぶ)したら出力(行動)する重要性を学んで欲しいと思っています。そのため田代研究室では、①「どうすればいいですか」からの脱却、②「めんどくさい」からの決別、③「挨拶・掃除・時間を守る」こと、が心がけられ実践されています。
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