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学生と教員が一緒に、特定の分野の研究活動を行うのがゼミ(ゼミナール)。通常の講義と違って、同じゼミ生が定期的に集まってディスカッションやフィールドワークを行います。ここでは、両校の個性的なゼミを学科ごとに紹介します。
学内外の方との交流を通して
サステナビリティ経営を学ぶ

経営学部 経営学科
津久井ゼミ 経営学・CSR論
津久井 稲緒 准教授

私のゼミでは、現代の経済界に必須の「CSR論(企業の社会的責任論)」を中心に「サステナビリティ経営」を学んでいます。
サステナビリティ経営には、社会的課題の察知と社会との対話が重要で、ゼミではこの能力を伸ばすことを特に重視しています。地元企業の環境経営を分析したり、中古家具のリペア・リユースを手掛けたりしながら、ゼミ理念「人と出会い、知をつかみ、社会とつながる」に向かって活動しています。
学生には学内外の方と積極的に関わり、より良い経済社会を創る対話と行動ができるよう、自信をつけてほしいと思います。

人生を舵取りする思考の軸となる
経営学の様々な理論を活用

経営学部 国際経営学科
森内ゼミ 国際経営
森内 泰 講師

私の主な研究テーマは、企業の海外直接投資です。ゼミでは、学生それぞれが経営理論を活用した研究を行います。
2年次の基礎演習では前提となる経営理論を学び、日本語・英語での基本的な論文の読み方を修得。3年次の専門演習では、私の専門分野である国際経営について学んだ上で、興味のある分野の学術論文を発表・議論し、その集大成として4年次に卒業論文を完成させます。
経営学の理論は、人生を舵取りしていくための思考の軸となります。学生には経営学の様々な理論を理解して活用方法に触れることで、より良い人生の糧にしてほしいです。

ディベート中心の活動で
物事を判断する能力を鍛える

地域創造学部 公共政策学科
森岡ゼミ 経済学
森岡 拓郎 講師

私のゼミでは、論理的に考えながら証拠を集め、自らの意見を発信できるようになることを目指しています。活動はディベートが中心で、特定のテーマに対して学生をランダムに賛成派と反対派に分けます。
それぞれ根拠に基づいた理由を述べた上で相手の意見を聞き、論理矛盾を指摘。こうした活動を通して、学生の皆さんには物事を論理的に判断できる力を身につけてほしいと考えています。
感情に基づいた判断は、誤った判断を生んでしまいます。社会をより良くするためにも、感情を越えた理性で物事を判断できるようになってほしいと願っています。

ゲーム理論で身近な問題を分析
プレゼンテーション力も向上

地域創造学部 実践経済学科
有馬ゼミ ゲーム理論
有馬 弥重 准教授

スポーツや遊びのゲームでは、相手の行動が正確に予測できない中で何らかの予想をし、自己利益がより高くなる(相手に勝つ)ように行動を決定しなければならない構造が見られます。
実は、身近な日常生活や経済の現象においても、これと同様の状況は非常に多く見られており、私のゼミではこの「ゲーム理論」を用いてさまざまな問題を分析します。
専門的な内容の理解はもちろん、どのようにプレゼンテーションを行うことで相手にわかりやすく伝えられるのか、どのようにまとめれば自分の考えを伝えられるのか、そういった部分を考える機会にもなれば、と思っています。

メタバースを開発・活用して
地域プロモーションに繋げる

情報システム学部 情報システム学科
青木ゼミ メディアコンテンツクリエーション
青木 研 教授

現代では、映画やアニメ、ゲームコンテンツ、VRなど、多くのコンテンツがコンピュータを使って制作されています。
私の研究室では、これらデジタルメディアコンテンツの制作技術の研究開発・作品制作を行っています。最近では地域の景観や観光スポットなどをVRで再現し、その中でVRドラマを体験できるメタバースプラットフォームの開発に取り組んでおり、地域プロモーションや広告、物産品の販売などメタバースによる地域振興を目指しています。
学生には研究活動を通して、ICTを応用しながら社会的課題の解決に挑戦する自信を身につけてほしいです。

メディア文化を多面的に捉え
複雑な社会課題と向き合う

国際社会学部国際社会学科
吉光ゼミ メディア文化研究
吉光 正絵 教授

ゼミのテーマは、グローバル化するメディア文化の現状と影響力を理解し分析することです。2年次の基礎演習では、メディア文化に関する研究書を輪読し、メディア作品や文化商品の生産過程、社会的影響力の分析方法を修得。
3年次の専門演習では、学生の問題関心に基づいた社会調査を行い、その集大成が卒業論文となります。学生にはグローバル化するメディア文化の現状と影響力の肯定的な面と否定的な面の両方を理解し、分析する力を身に付けてほしいです。
そして、多様性に満ちた社会が抱える複雑な課題を解決できる人間に成長してほしいと願っています。

セキュリティ性能を高める
生体認証の仕組みを研究

情報システム学部情報セキュリティ学科
喜多ゼミ 生体認証、モバイルセキュリティ、ソフトウェアテスト
喜多 義弘 准教授

私のゼミでは、筆跡や身振り手振りなど、人の行動に伴う癖を個人認証の認証材料にする研究を行っています。
例えば、手書きの文字をパスワードとして、その筆跡を生体認証の鍵として組み合わせることで、生体認証の「再登録が難しい」という課題を解決する方法となる「持続可能な生体認証(Sustainable Biometrics)」の研究を進めています。その他、スマートフォンの画面ロック解除時に肩越しから覗き込まれてもパスワードが漏れないロック解除方法などに取り組んでいます。
ゼミの活動を通して学生には研究や課題解決の楽しさ、疑問を追求し、一つの結論に辿り着いた時の達成感を味わってほしいです。

学生が関心のあるテーマを軸に
研究に関する基礎知識を修得

看護栄養学部 看護学科
堂下ゼミ 精神看護学
堂下 陽子 准教授

私の研究室では、精神看護学や看護学実習に関する内容を中心に、学生が特に関心のあるテーマを扱うようにしています。
具体的には、これまでの学習や看護学実習での体験をもとに、学生自ら文献を検討して研究疑問を立て、計画立案、調査の実施、考察を行って卒業論文としてまとめます。卒業論文の内容はプレゼンテーションしてディスカッションするという一連の学習を通して、研究に関する基礎的能力を一から身につけます。
将来看護職を目指す学生には、目の前にある現象に常に疑問を抱き、根拠と倫理観をもって解決への行動を起こせる力を身につけてほしいと思います。

文献検索や討論を積み重ね
論理的な問題解決能力を養う

看護栄養学部 栄養健康学科
田中ゼミ 解剖生理学
田中 進 教授

人の正常な構造を学ぶ「解剖学」と正常な機能を学ぶ「生理学」は、病気の原因究明や診断・治療にとって必須の学問です。
そこで、私の研究室では、「子宮内膜の脱落膜化」をテーマにし、学生の皆さんと脱落膜化の制御に関与する因子の探索を行っています。物事の結果には、必ずその原因が存在しますので、文献検索を行いながら、教員や仲間との討論を重ね、自らの考えを付け加えることで、研究の中で出てきた事象(結果)への意味付けを行う問題解決能力を養います。
ゼミ活動を通して、論理的なトラブルシューティングができる人材になってくれることを期待しています。

過年度掲載分

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