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学生広報スタッフ

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学生がJICA地域理解プログラムに参加しました
2023-04-10
(学生広報スタッフレポート)JICA地域理解プログラム「海外に開かれた長崎:過去・現在・未来」(以下「地域理解プログラム」という。)に参加しました
 こんにちは!経営学部 国際経営学科 2年 学生広報スタッフ 岩崎 安里です!今回、私は2023年3月6日(月)から3月9日(木)まで開催された国際交流センター主催 JICA地域理解プログラムに参加しました(事務局注:本法人と独立行政法人国際協力機構(JICA)は、令和元年12月16日に連携に関する覚書を締結しています)。このプログラムは、アジアやアフリカなどから来日し、九州圏内の大学院に在籍しているJICAの長期研修員11名(9ヵ国)と、長崎県立大学の学生7名(交換留学生3名を含む)の、計18名で行われたもので、主に日本理解の深化・促進を図ることを目的として長崎県内(長崎市及び五島市)で開催されました。今回はこのプログラムの参加体験レポートをお伝えします!
 
 このプログラムの企画段階から携わり、研修内容を話し合わせていただくなかで、九州で生まれ育った私自身が知り尽くせていなかった長崎の魅力がたくさんあることに気づきました。長崎市の和華蘭文化や、一年次の「しまなび」という授業で学んだ五島の課題などについて、実際に現地を訪れて感じたことや、話を伺い考えたことを踏まえて、より長崎について理解を深めたい、また、研修員の母国であるソロモン諸島やエジプト、サモアといった私にとって今まで馴染みの薄かった地域についても英語でコミュニケーションをとりながらその文化などを学びたいと思い、今回参加をしました。
 
 1日目には、シーボルト校にて私たちの自己紹介と大学紹介をしたのちに、アイスブレイクで日本のおすすめの場所を紹介したり、母国と日本の違いを聞いたりしました。その後、長崎県立大学 地域創造学部 公共政策学科の松尾 晋一 教授の「長崎を学ぶ長崎と文化」の講義を受講しました。
 長崎はかつて江戸幕府の直轄地であったため、昔は国内でも重要な地域として「長崎府」と呼ばれていた時期があると聞いたときは大変驚きました。また、長崎という地がどのようにして世界との関わりを維持していたのか、どのようにして発展を遂げ、今に至るのかを日本の歴史に照らし合わせながら、学ぶことができ、日本で生まれ育ち、長崎に今住んでいながらも今まで知らなかったことが数多くありました。
 
 2日目には、原爆資料館、長崎平和記念公園を視察し、戦争の脅威や人々の平和への想いを改めて感じたり、前日の講義でも説明していただいた出島とグラバー園を訪れ、長崎への理解をより一層深めることができました。この日は、実際に長崎市内の参加者みんなで歩いて観光するような流れだったのですが、長期研修員にその施設にまつわる歴史や人物、建物について尋ねられたりすることもあり、自分がいかに日本の歴史、長崎の歴史についてあまり理解をしていなかったか、そしてそれを伝えるコミュニケーション力や英語力を磨く必要性を痛感した1日となりました。
英語で防空壕等を説明する本学学生たち
英語で防空壕等を説明する本学学生たち
 翌日は五島市でのフィールドワークとして、祈りの女神像を視察しました。展望台からの眺めは絶景で、心地良い風を感じながら長崎の恵まれた地形を堪能することができました。
大瀬崎灯台を一望する参加者たち
五島市役所でお話を伺い、ディスカッションや発表を行う参加者たち
 その後は五島市役所を訪問し、先端技術を活用した離島での暮らしやすいまちづくりや五島市の特性を活かした再生可能エネルギーの発電方法についてのお話を伺いました。またグループディスカッションでは、地方の課題についてチームごとに話し合い、各国の地域間格差の現状を知ることができました。私が「日本でも地方ほどかつての男性・女性のジェンダーロール感が強いと言われています。」と話すと、「日本でもそうなの!?」と驚いている研修員の方もいました。

 このプロジェクトを通して、私はもっと英語を学びたいという思いを強くしました。コロナ禍でここ数年、海外は更に遠い場所になってしまったようにも感じます。そんな中、例えばTOEICのスコアだけを考えた英語を勉強、いわば目の前の目標しか見ていなかったと思います。しかし、この四日間、異なる文化圏の方々とお話しするなかで、今回の参加者のなかには、公用語の一つに英語が含まれている国の出身の方もいましたが、いずれの方も母語は英語ではありません。そんな異なる国同士の現状や文化などを語り合い、コミュニケーションを図る上で、やはり英語の重要性を改めて感じ、もっとスムーズに会話ができるよう勉強し、自分の英語力に自信をつけたいと思いました。
 
 また、研修員はみな、自分が少しでも分からないことは質問をする、盛り上がる時は徹底的に盛り上がり、真剣に考えるときは考えるといったようにメリハリをつけてプログラムに取り組んでいました。これらは当たり前のことではありますが、自分がいかに日本社会のなかで生活していたかを思い知るきっかけとなりました。

 加えて、私は今回の参加者の出身国の文化などについて知りたいと思い、ちょっとした空き時間などに質問をしたりしていました。研修員の方々は母国の文化や社会課題の現状などを把握しており、それを彼らの意見と併せて詳しく教えてくださいました。しかし、自分に置き換えてみると、日本の文化や歴史、建物や人物など、聞いたことはあっても詳しく理解しておらず、私自身もこのプログラムを通して長崎や日本について初めて学ぶことがたくさんありました。今後海外の方と接する機会があった際、日本について詳しく伝えられるように、まずは自国のことに関心を持ち、しっかり理解したいと思います。

 最後になりましたが、このような貴重な気づきを得る機会を作ってくださった、多くの関係者の皆さまに感謝申し上げます。
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