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留学生活体験記

【vol.72 2018年12月】(タイ・タマサート大学 延原 まりなさんより)

国際社会学科2年 延原 まりな

時が経つのは早く、私のタイでの留学生活も残り3週間ほどとなりました。12月の初めにFinal examも終わり、残り僅かなタイでの時間はタイ国内や、東南アジア地域に旅行へ行ったりして最後の留学生活を満喫しています。私がタイに留学に来て感じたことは、人々がとても温かいということです。私が住んでいるマンションのスタッフ達は、会うと必ず笑顔で挨拶をしてくれます。また、学校とマンションまで送り迎えをしてくれるバンの運転手の男性の方は、いつも私たちに少しの英語とタイ語で、ジェスチャーを交えながら話しかけてくれます。日本ではあまりこのような経験をしたことがなかったため、タイ人はとても気さくで親切な人たちだなと感じました。日々の生活で日本とタイとの人との付き合い方の違いなどもこの留学生活で感じることができました。

 以前、バンコクに出かけた際、1人のタイ人の男性が話しかけてくれ、観光名所のマップを書いてくれたり、交通手段やルートなども全部教えてくれたりしました。その方は、タイの軍人さんで、「無料で教えるから大丈夫だよ。安心して。」と親切にしてくれました。ありがたいと思うのと同時に、「無料だから安心して」と伝えるほど、このような手口で観光客などからお金をもらう方法が多いという現状を理解しました。幸いにも私達はいい方々に出会えたことで観光を楽しむことができましたが、観光客と知ったら高値の値段で交渉してきたりすることも多々あります。
それもタイで生活する上では気をつけなければいけないことでした。また、ここにきてとても面白いと感じたことがあります。通常日本では、1軒のお店に対して店員さんが3~4人で十分であろうと思うようなお店でも、タイであればその倍の人数の店員さんがいます。私が何回か行ったお店の厨房にはよく見ると、10人ほどの店員さんがおり、とても驚きました。これもまた、日本とタイでの仕事に対する考え方の違いの一つなのだと感じました。

留学生活の初めの頃は、周りがみんな年上の方であったため「気を遣わないといけない 」と自分で思い込んだりして、心細いと感じることもありました。しかし、同じ大学から来た先輩方や日本から来た留学生の先輩方がとても親切にしてくれ、とても充実した留学生活を送ることができました。私はこの留学を通して、自分自身とても成長できたと感じています。また、日本を外側から見ることで、日本とタイを客観的に比較し、日本の良い部分も悪い部分も知ることができました。この留学生活で学んだことを今後の日本での学生生活に活かしていきたいです。
<アユタヤにて>
<ピンクの象>
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