【vol.40 2016年2月】(韓国・高麗大学校 村井 仁美さんより)
国際交流学科2年 村井 仁美
안녕하세요!(こんにちは!)私は、2015年8月から半年間、韓国・ソウルにある高麗大学校へ交換留学生として通わせていただきました。留学を終えた今、これから留学を考えている皆さんの参考となれるよう、この留学体験記を通して、韓国留学や高麗大学校への留学ならではの利点を少しでもお伝えできればと思います。
まず、韓国留学と聞くと「韓国語が出来なければいけない」「韓国に興味がなければいけない」「アジアからの留学生ばかり」など、韓国語専攻以外の学生からすると、あまり良いイメージは浮かばないかもしれません。しかし、そのようなイメージと異なると言えるのが高麗大学校です。高麗大学校には、韓国語で開講される授業や留学生用の韓国語を学ぶ授業はもちろんのこと、日本語や英語、日本語・韓国語両方で開講される授業なども多く、自分の学びたい言語、自分の語学力にあったレベルの授業を受講することが出来ます。韓国語は全く出来ないけれど、英語で専門分野を学ぶために高麗大学校へ来たという留学生も少なくありません。
また、高麗大学校は、アジア圏のみならず世界各国から600人以上の留学生を受け入れています。留学生サポート団体KUBAの活動に参加することで、世界中の留学生と交流することができ、世界各国の文化や韓国語・英語・中国語・スペイン語・フランス語など様々な言語に触れることが出来ます。特にKUBAが主催するInternational Students’ Festivalは、世界各国の留学生が自国の料理や文化を紹介するブースを出店するイベントで、様々な国の文化を一度に体験できます。私たち日本人留学生のブースでは、今学期は、お好み焼き・おしるこ・おにぎりといった料理や、すいか割りや射的ゲーム、ジブリアニメなどの装飾を準備しました。ブースでは、着物などの日本の伝統衣装や刀を身に付けるなど、留学生に日本文化を体験してもらうことができ、大盛況に終えることが出来ました。
そして、高麗大学校の学生に限らず、韓国人や韓国へ来る留学生は、韓国と同じ東アジアである日本にも関心を持つ学生が多いです。ゆえに、日本人だと言うと、日本の知っている食べ物や文化、言葉などについて話してくれる学生が多く、日本のイメージを客観的に知ることができました。それと同時に、日本について質問された時、日本国外へ出ると、私個人の言動が、日本人の言動として解釈されるため、自分の国について熟知しておく必要性を痛感する機会となりました。
「英語を学びたいから英語圏へ留学に行きたい」「留学へ行きたいけれど、どこの国へ留学に行くか悩んでいる」など思案している皆さんが、韓国への留学に興味を持ち、視野に入れてもらえることができたならば幸いです。私は、高麗大学校への留学を通して、今までの人生で最も誇れる貴重な経験を積むことが出来ました。留学に行きさえすれば成長できるわけではありませんが、自分の努力次第で、より成長が期待できる環境が整っていると思います。韓国留学にぜひ思い切って挑戦してみてください。