【vol.36 2015年10月】(アメリカ・ウィスコンシン大学オシュコシュ校 明間 桃子さんより)
国際交流学科3年 明間 桃子
アメリカ東部に位置するウィスコンシン州に来てから、約1か月が経ちました。キャンパスがあるオシュコシュは広々としたとても綺麗な町です。本学の交換留学先であるUniversity of Wisconsin Oshkoshは環境に優しい大学として、全米153校の中から第3位に選ばれたほど、自然が豊かなキャンパスです。こちらに来てからは、文化の違いや新しい経験など、日々考えさせられることが多いです。
今学期は、アメリカの大学の講義に沿った勉強法を学ぶ”Academic Skills”、心理学の”General Psychology”、地理学的な観点から文化や社会を考える”World Regional Geography”、主にライティングスキルを磨く”College English”、シーボルト校で私が受けているゼミのテーマでもある女性学やジェンダー論について考える”Introduction of Women’s and Gender Studies”の計13単位を履修しています。日本の大学に比べると13単位は少なく感じるかもしれませんが、リーディングやライティング等の課題が多く、比較的単位を多く取った1年生の時よりも、はるかに忙しい毎日を過ごしています。
中でも、”Introduction of Women’s and Gender Studies”は全てディスカッション形式で授業が進み、現地の学生の会話についていくことに必死になることもあります。しかし、日本ではあまり取り上げられることの少ないLGBTQ+(性的少数者)等について学ぶことができるとても良い機会でもあります。日本の大学に比べ、こちらの大学では女性の権利やセクシュアル・マイノリティへの取り組みに積極的です。授業の一環として参加したS.A.F.E. Training (Students, Staff and Faculty for Equality) というキャンパスをLGBTQ+の人々にとって、よりsafeでwelcomeな場所にしようという取り組みは毎学期行われており、複数回参加する学生もいると聞きました。
また、学内にはどこにでも”Gender Neutral and Family restroom”という、どんな人でも安心して使う事ができるトイレが設置してあります。
留学は、このような異なる文化や価値観を学ぶことができ、同時にカルチャーショックを受ける機会でもあります。どちらも日本で過ごしているだけでは経験できなかったことだと思います。これから先も、様々なことを経験し、時には辛いこともあるとは思いますが、全てが自分にとって良い経験になると思います。1年間海外で過ごすという事はとても大きな決断ですが、もし少しでも行きたいという気持ちがあったら、ぜひ挑戦してみてほしいです。