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留学生活体験記

【vol.19 2011年 12月】(アメリカ・ウィスコンシン大学オシュコシュ校 白山 洋子さんより)

国際交流学科2年 白山 洋子

みなさん、こんにちは。8月に渡米をし、早半年が経ちます。オシュコシュの冬は厳しいと聞いていましたが、今年は幸運なことに、寒さがそれ程厳しくありません。それから、ここに来る前は、アメリカには治安のあまり良くないイメージを抱いていましたが、オシュコシュで生活していると、ここは安全だなぁと感じることが多くあります。
半年間に様々な経験をしました。その中には日本では出来ないことももちろん多くありますが、日本ではしなかったこともあるように思えます。アメリカで生活する中で、物事に積極的に挑戦する姿勢が生まれました。

まず、日本では自分を今のように英語しか話せない環境に置くことはなかなか難しいことだと思います。この環境に身を置くことで、やはり自分の英語力は上達しました。初めアメリカに来て3か月ほどは、英語が聞き取れず、また、自分が伝えたいこともなかなか言葉にならず、落ち込む日々が続きました。中学生の頃から勉強している英語でさえ、こんなに聞き取れないものかと驚きもしました。しかし今では、英語を使うこと、英語で話すことに楽しさを感じています。

それから、私がより積極的になれた要因はいくつかあります。まず、ウィスコンシン大学オシュコシュ校(UWO)の規模は長崎県立大学に比べると大きく、いろんな生徒がいます。例えば専攻も様々、人種も様々。一言にアメリカ人と言っても、さすがは移民の国アメリカ、様々な人種を目にします。オシュコシュに来て初めて知ったのですが、モン族と呼ばれる東南アジアからの移民がウィスコンシンには多くいます。彼らの多くは政治難民としてアメリカに渡ったそうです。また、日本にいる間にはあまり出会うことのなかったラテン系の人々、そして彼らの話すスペイン語に触れる機会がアメリカではとても多く、驚きもしました。私のような交換留学生や、UWOに4年間通う留学生も多く、例えばペルー、ロシア、ドイツ、サウジアラビア、ナイジェリア、ブルキナファソなど、正直あまり知らなかった国々も、留学生との交流のおかげで、今では身近に感じます。

更に、大学の大きさと人種の多様さにも関係しますが、UWOではクラブや組織の活動が活発です。例えば、ダンスパーティーやコメディアンのショー、LGBTについての意見交換会、就職やリーダーシップに関する講演など、様々な組織が企画をするため、種類と数もとても多いです。

また、アメリカ人の多くは会話が好きなように思えます。例えばレジ先で、日本では「いらっしゃいませ」の一言を交わすだけで、会話が続くことは稀だと思いますが、アメリカでは、”Hi, how are you doing?”という簡単な、そしてお決まりの挨拶から会話が始まることがほとんどです。
人と関わる機会が増え、更には関わる人の種類も様々。楽しそうなイベントも盛りだくさん。積極的にならなければ、損をしています。まわりの人々の明るさや積極性に背中を押され、会話を楽しんでいる、いろんなことに挑戦をしてみている、そんな自分がいます。更には、一年間という限られた時間、貴重なチャンスを無駄にしたくないという気持ちからも、日本では気持ちの弱さに負け参加しなかったイベント事やボランティア活動なども、今では参加するようになりました。

留学に少しでも興味がある人には、ぜひ臆さず挑戦してみてほしいと思います。私の留学生活はちょうど半分過ぎた頃ですが、得たものは既に大きいです。なにより、ここでの生活はとても楽しいです。
今にきっと極寒の日々に直面するのだとは思いますが、残り半分の留学生活も充実したものにしていきたいと思っています。
【ホストファミリーとの写真】
【ダンスクラブのメンバーとの写真】
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