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留学生活体験記

【vol.17 2011年 10月】(中国・上海外国語大学 米村 早織さんより)

国際交流学科3年 米村 早織

大家好!みなさん、こんにちは!私が上海に来てから早3ヶ月が経とうとしています。上海に来た当初、長崎と比べ物にならないくらいの人や車の多さ、習慣・文化の違いに圧倒されてばかりでした。しかし、最近は徐々に上海での生活に慣れてきて、いろいろなことを楽しむ余裕が出て来ました。今回は私が上海でどのような生活を送っているのか紹介したいと思います。

私が現在通っている上海外国語大学は上海市で一番人口密度が高い虹口地区にあります。学校の周りには、学生向けの安い食堂やスーパー、地下鉄の駅があり、上海市の中心部にはバスや地下鉄で30分ぐらいで行けるためとても便利です。学校の近くには魯迅公園もあります。この公園はとても広く、主に中国人のお年寄りの憩いの場として利用されていて、太極拳・二胡・カラオケ・ダンス・トランプなどを楽しんでいる人がたくさんいます。公園というと静かなイメージがありますが、この魯迅公園は朝早くからとても賑やかな場所で中国文化を感じられるというだけではなく私のお気に入りの場所でもあります。
学校の授業は大変ですが、最近は楽しめるようになってきました。学校が始まったばかりの頃は先生の中国語が聞き取れず、単語でもいいから聞き取ろうと必死でした。

現在は、先生の言うこともだいたい理解でき、授業についていけるようになりました。さらに先生やクラスメイトが言う冗談もわかるようになり、一緒に笑うことができるのでとても楽しいです。私のクラスメイトは日本人の他に韓国、アメリカ、イタリア、ペルー、スペイン、フランス、インドネシア、エクアドル人がいます。多国籍なクラスは面白いことがたくさんあります。例えば、先生の中国語での説明がわからない時には、言葉が通じる学生同士で教えあいます。そのため、授業中には中国語だけではなく時にはスペイン語・英語など様々な言語を聞くことができます。

私は現在6教科受講しています。そのうちの5教科はリスニングや会話など必須の授業で、残りの1科目は選択授業で書道を取っています。必須科目の中でも「精読」の授業は週に4回あり進度が早く、さらに単語や文法など覚えることも多いため大変です。午前中で必須の授業は終わり、午後は自由時間となるためこの時間に宿題・予習・復習をしています。時には息抜きをするために、ジムに行ったり、友達と遊びに行ったりしています。また、上海の社会人女子サッカーチームに所属しているため、週末にはサッカーやフットサルをしています。このチームでは、国籍・言葉・性別関係なく日本人も中国人も一緒に楽しくプレーができ、とても楽しいです。

上海で3ヶ月過ごして思ったことは、日本と上海の距離が近いということです。近いというのは、地理的な意味だけでなく、日本と上海の関係も密接だと思います。普段の生活の中で日系のレストランやコンビニエンスストアをよく見かけます。また、上海に駐在している日本の方も多ければ、日本語を勉強している中国人学生もとても多いです。日本のメディアなどを通して得られる中国に関する情報は悪い印象のものが多く、日本人が持つ中国に対する印象や日中関係は決して良いとは思えません。しかし、実際上海で生活してみると、日本で報道されるのはごく一部の限られた情報にすぎず、あらゆる場面で日本のことが上海で受け入れられていて、日本人も上海での生活を楽しんでいることがよくわかります。11月には長崎と上海を結ぶ海上航路が復活し、長崎=上海間の行き来がとても便利になりました。定期便が運航されるようになれば、日中間の交流においてこの航路はとても重要になります。特に長崎はその日中交流の拠点として役割を果たすので、地理的だけではなく経済面においても上海との距離が近くなると思います。せっかく上海で生活しているので、語学の習得だけでなく、このような日中間の交流にも目を向けていきたいです。

これからの留学生活でもたくさんの楽しいことやつらいことが待ち受けていると思います。しかし何があっても「留学しよう!」って決めた時の初心を忘れず、自分を支えてくれている人々への感謝を忘れず、有意義な時間を過ごしていきたいです!!
上海での生活の様子
上海での生活の様子
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