【vol.61 2025年8月】(中国・貴州師範大学 松井 雄希さんより)
地域創造学部 公共政策学科2年 松井 雄希
迷ったならやってみる
中国貴州省にある貴州師範大学を拠点に8月15日から25日の11日間にかけて、貴州の文化や伝統を学びつつ日中韓学生の交流を深める“知行貴州”というプログラムに参加しました。
結論から言うと、またすぐ海外への旅行を計画したり留学も検討しようかと思うほど充実した経験をさせていただきました。そして、その充実の最も大きい部分は“人と会話ができる”ことだと気づきました。
今回は1. 渡航前に不安だったこと、2. 11日間の活動や感想、3. 海外研修や留学を充実したものにするために今回気付いたこと、を残したいと思います。
- 渡航前に不安だったこと
・中国語や英語で話せるか心配だ
・日本人を歓迎してくれなかったらどうしよう
・何を持っていけばよいかわからない
・フライトや入国審査が緊張する
・治安や現地の政治状況で何か被害にあわないか心配だ
出発する前の不安はざっとこのような感じでした。後に話しますが、これらの不安は持っていて当たり前!でも空港の人や現地の人、中国で出会った全ての人はとてもあたたかく、大体の不安は後になってみると心配しすぎだったなと思うことでした。でも、海外旅行、特に行ったことがない場所に関しては、心配しすぎくらいがちょうど良いのかもしれません。
2. 11日間の活動や感想
最初と最後の1日ずつは長崎から貴州までの乗り継ぎで上海に滞在し、上海の雰囲気を体感しました。観光や会話などがすごく楽しかったし、なにより上海蟹が絶品でした。
貴州での日々は、9時~11時半で授業、13時まで休憩、それ以降はアクティビティ・自由時間という時間割の下で、染物体験をしたり、歴史ある街を練り歩いたり、超大きい橋に降り立ったりなど、貴州だからこそできるプロジェクトを組んでいただき、本当に有意義な時間を過ごすことができました。また、中国・韓国の学生とたくさんの時間を過ごしたことが言語を練習するいい機会になり、初めて外国籍の友達もできました。コミュニケーションを取るときは日本語、中国語、韓国語、英語の4か国語が飛び交うインターナショナルな場となることもあり、ワクワクしていました。
3. 海外研修や留学を充実したものにするために今回気付いたこと
先ほども申しましたが、やはり海外研修や留学を充実したものにするには“人と会話する”ことが何より大切だとわかりました。そしてたくさん話して、わからないものを聞いてみること。「迷ったならやってみる」この姿勢がとても役に立ちました。
確かに最近は翻訳機能などを通して会話すること自体は可能ですし、私の中国語レベルも中国語検定3級に合格するかどうかくらいで精通しているわけでは全くありません。不安だと思っていたことリストにも載せていたことですが、私も中国語や英語が通じるかへの不安が一番大きかったです。
それでも曖昧ながらも話しかけてみたとき、自分の口から発した言葉が通じることがすごくすごく楽しかったし嬉しかったです。
最後に
先輩方の体験記にもありましたが、中国と聞いたとき、もしかすると警戒心を抱く人がいるかもしれません。私も行く前はそう思うこともありました。それは日本の報道によるものや、中国含め世界のことを簡単に理解できるツールがないことに起因しているのかもしれません。
しかし今回の旅で私が1番印象に残っている言葉は、ひとりの中国人学生が言った「僕たちアジア人はみんなワンチームだ」でした。私たちが知り、信じるべきことは、日頃のニュースや今までの固定観念よりも、現地に赴いたことで知れる価値観やリアルな声です。今回の海外研修を通して実感できた、実際にその地に赴くことの大切さと様々な価値観のもとにコミュニケーションを取れることの楽しさ・視野の拡がり方を忘れることなく、これからもたくさんの価値観を知っていきたいと思います。
そして、もし今後海外に行く予定がある方は、英語や中国語などの言語は出来るなら出来るほど充実した旅になることは言うまでもありません。是非自分の可能性を信じて突き進んでください。
今回の貴重な経験のために関わってくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!
